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#5- 朝ドラ「とらつば」を語る持ち込み企画②主人公のモデル三淵嘉子はグループ名!?
こんにちは!
アジアを研究する者たちのサードプレイス…「アジ研サードプレイス」です🙌
このPodcastは、千葉県に所在する、とある研究機関に勤める研究者・ないとうさんと研究マネジメント職・ユリユリが、おすすめ論文・記事をピックアップしながらゆるくおしゃべりする私的Podcastです。
前回に続いて、ユリユリによる持ち込み企画「中国の司法機関を研究テーマに取り扱う研究者・ないとうさんに見てほしい、ユリユリ的朝ドラ『虎に翼』の3つの見どころ」の2つ目をご紹介。
研究に出張に大忙しのないとうさんのために、ユリユリが勝手に「とらつば」でないとうさんに観てほしいシーンを語ります!
※ないとうさんがネタバレOK民のため、好き勝手語ってしまいましたが、本企画はネタバレを含みますのでご注意ください。
今回紹介する2つ目の見どころは、「家裁創立編」。
司法省に務める主人公・寅子が、次に携わることになるのが、家庭裁判所の創設です。それまで少年審判所と家事審判所の2つに分かれていた司法機関を1つに統合し、家庭裁判所を設立することに。
戦争孤児が溢れかえっていた戦後の日本社会。養子縁組が必要な子がたくさんいたり、治安の悪い世の中で蔓延する少年犯罪を防ぐ必要もありと、より一層家裁の設立が急がれます。そして、寅子は個性豊かな同僚や上司とともに、てんやわんやと家裁創設に取り組んでいくのです。
そこで出てくる話が、アメリカの家庭裁判所にあたる機関が、日本の厳かで暗い雰囲気の漂う日本の裁判所と異なり、いかに明るく開放的な場所であるか…という議論。
事件そのものだけでなく、当事者のその後の生活にも目を向けていくことの重要性、少年の問題と家庭の問題は地続きであるというありかたに感銘を受けます。
寅子のモデルである三淵嘉子さんは、現実でも家裁の創立に携わり、少年少女1人1人の健全育成を目指して向き合ってきたことから、家裁の母と呼ばれ、その功績が称えられています。もはや一人が成し遂げた量とは思えないほど多くの功績を法曹界に残した三淵さんに対し、もはや「三淵嘉子」は人の名前ではなくグループ名なのではないか?!と言い出すないとうさん。
ドラマ後半では、学生運動が活発化した日米安保闘争時代が描かれており、少年たちをどう裁くのか…という問題が出てきます。三淵さんと家裁のお話は、虎に翼の物語を支える中心的なエピソードの1つであると言えるのではないでしょうか!
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それではまた次回お会いしましょう、またね!👋