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ありがとう、が嬉し恥ずかし。

つい最近の話です。
週末22時を過ぎ、都心からの下り電車は大混雑。
さらに車両点検とかで大幅に遅れ、
私が乗った電車は鮨詰めギュウギュウ。
先頭で30分も待っていたので運良く座れました。
長いことヒールで歩いて痛くなった足を
休ませる事ができ、コリャ良かったとほっと
しながら座っていました。

次の駅で、ご高齢の男性が乗って来ました。
彼も長いことホームで待っていたのでしょう。
疲れ切って息を切らし、足もお悪いご様子。
この電車は特急なので、また扉が開くまで10分
はかかります。私はすぐ「大丈夫ですか?どうぞ」と男性に席を譲りました。男性は「あぁ、ありがとう、本当にありがとう」と私に深々と頭を下げました。その様子を何だかとても嬉しそうに眺めている方がいて、気恥ずかしくなって、その席から奥の方に逃げました。

私はすぐ席を譲ります。でもちょっと「どうぞ」と声をかけるのが恥ずかしいです。その声をかけると、たいてい車内にいる方々がこちらを見ます。
譲った人はどんな人だろう、とか譲られた方の反応
を見ていたりとか。そこではたいてい譲られた方の
嬉しそうな顔と、恥ずかしくてムズムズしている
私のアホ面があります。

こんなときは恥ずかしいけど、
心はほくほくホッコリ。
とっても嬉しい気持ちです。

このとき足に感じていた痛みは、
全くなくなりました。
人間って不思議ですね。

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