エイジェイ

エイジェイ

最近の記事

ノーランドの青空レストラン(魔境)客は迷いテリンジ

俺はテリンジ。GNADのクイーン部隊所属の隊員だ。 GNADやクイーンやらの詳しい説明は後にして今の状況を整理しよう。 任務でチベットに来た。内容はホールから新種の大型モンスターが襲来した事による対処だ。 所謂討伐任務だな。 エベレスト山の麓、麓と言ってもそこそこに過酷な環境だ。 そこで何とか討伐を終え、他の隊員達と合流して転移ポータルで帰還するだけだった。 だがしかし、ポータルの故障で俺だけ別な場所に飛ばされたらしい、通信機器も全く応答がない。 周囲を見た所人の気配

    • シスターネル1000フォロワーおめでとうファンアートならぬファン小説。「紫煙はすこしほろ苦く」

      ある日の事、シスターネルの居る教会に依頼が舞い降りた。 最近は暗殺や汚れ仕事が無く優雅に安定剤である吸引剤を楽しんでいた矢先である。 普段シスターの元に依頼が来る時は主に二通りである。一つが懺悔室を通して直接依頼主が来るパターン。もう一つが密書という形でとあるルートで届けられるパターンだ。 今回は前者のようである。 依頼主は東区のマフィアの使いだ。このマフィアはスカーレットファミリーといい、主に用心棒や荒事の仲介などで生計をたてており、義を重んじてる部分があり市民の評判はい

      • 紫煙の足音~シスターネル短編ストーリー~

        「はあ、はあ、なんでっ、なんでだ!?なんなんだよあのバケモンは!?」 一人の屈強な男が汗を滝のように流しながら全力疾走で「何か」から逃げている。 普段だったら誰もが目を逸らすであろう男が今はまるでオオカミから逃げる子鹿のようである。 男はしばらく走り、上手く逃げきれたと思ったのか壁に寄りかかり息を整えた。 (・・・俺らは万全だった!相手が女だからって油断もしてねぇ!仲間も曲者だが実力者を揃えた!なのになんでだ!!) 男が熟考している中、時は遡る。 ~昨日~ 男は

        • engage~黒装の宴

          番外編 「夜烏」 世界を股に掛ける武装組織である。その行動理念はまさに「悪即斬」であり、ホール災害以降世界中で極悪非道の限りを尽くしている犯罪組織の撲滅を目的としている。メンバーは少数でありながら全員が「ギフト」所持者というまさに化け物集団だ。 今回の話はメンバーの1人で「時間」のギフト所持者シャーモス・ハブチャイルドの過去について語ろう。 シャーモスが夜烏に加入する3年前まで時はさかのぼる。 ハブチャイルド牧場。 アメリカはテキサス州の中央に位置する主に麦を生産

          特殊装備勢総選挙season4のルール説明

          今回のエントリー方法と選挙期間(投票期間)のルールはこちらとなります! ・エントリーは専用アカウントへのDMでのみ完了となります。その際エントリー期間内に限り、エントリーした旨は公平性を保つ為に秘密厳守でお願いします。 ・投票期間に入りましたら一斉にエントリー者の方々を公示いたします。そこから皆様の選挙活動の開始とします。 ・選挙期間中は各々方自由に選挙活動して頂いて構いませんがX(旧名Twitter)にて選挙活動を行う際は#特殊装備勢総選挙 のタグを付けてポストして下

          特殊装備勢総選挙season4のルール説明

          メカヘッド&メカハンド設定

          コンセプトとしてはリペア感全開サイバーアンドロイド。 キャラ設定 ・世界観 遠い未来、全人類は地球を旅立ち他の惑星へと移住していた。その際、地球を管理する者として自律式AI搭載アンドロイドを地球に置いて行った。 さらに時代は進み、アンドロイドはいつしか「自我」と「感情」に芽生える。何故神(人類)は我々を地球に置いたのか?そんな疑問を持つアンドロイドも少なくなかった。 そんなある日、中央情報統制管理局の鎮圧班に配置されていた一体のアンドロイドが偶然にもとある真実を知って

          メカヘッド&メカハンド設定

          engage~黑装の宴~

          8話 ~スタジアム中央~ 「ちょっと聞いてた話とちげぇぞ!」 ノワールは対峙する異形の存在『ハイヒューマン』の様子を伺う。 改めて見るとかなり異様である。 左半身は人間のようだ。体格もよく戦士だと言われても納得する体躯をしている。しかし右半身は違う。どことなく中型モンスターの『オーガ』に似ている。額から角を生やし眼光は鋭く体色は深い緑色。筋肉が隆起して拳一撃で岩をも砕きそうだ。 ガアアアアア!! ノワールが様子見をしているとハイヒューマンは観客の方へと咆哮、それと同

          engage~黑装の宴~

          engage~黑装の宴~

          7話 ミュードリストは人混みの中まるで風のようにすり抜けていた。暗殺術を用いた移動法に観客も一陣の風が吹いたくらいにしか思っていなかった。 (ここで逃してはならない!ここでコロス!!) 普段冷静なミュードリストとは考えられないほどの激高に駆られVIP席まであと少しという所まで来ていた。 「おおっと、悪いがここにあんたの席はねぇぜ?」 VIPまであと数十歩という所でミュードリストを阻む一人の男。 背丈こそミュードリストと変わらないものの、ミュードリストの気配遮断にも気

          engage~黑装の宴~

          engage~黒装の宴~

          6話 ~大型スタジアム~ GNADの面々はこの地に任務のため降り立った。他にも軍、警察、民間の警備会社等武装をしている仰々しい人員が揃っている。 「かぁ~モンスター相手のコロシアムねぇ~くだらね~。」 あくび混じりで答えたのはノーランド。彼を含む数名はこのイベントに懐疑的だ。 「確かにな。なんていうかこう、敬意っての?それが足りないというかなんというか。」 カイルもノーランドに応える。この2人はハンターと料理人という立場上モンスターに対する価値観が違うようだ。

          engage~黒装の宴~

          engage

          設定集 世界観 2522年の地球が舞台 300年前の2222年に世界中の上空に突如として謎の巨大な穴が開きそこから瓦礫やモンスター等が降り落ちて来た事によりそれまでの常識の全てが変わる。 しかしそれと同時に未知なる力「魔力」も溢れ出てきた為それに目覚めた者たちにより形勢が逆転。完全にはモンスターの脅威は去らないが以前の文明を取り戻している。以降これらを『ホール災害』と呼んでいる。 ガイア 地球とホールによって繋がってしまった地球とは別の世界。科学とは別に魔法技術が発達

          engage~黑装の宴~

          5話 「まずテリンジとノーランドはもういいな。それじゃあミュードリストから頼む。」 「わかった。さっきの戦いは凄かったね。僕はミュードリスト。次は僕とも試合して欲しいなぁ。」 「あ、あぁそのうち。」 「よろしく。」 先の試合でも思案を巡らせていた男、名をミュードリスト。翠色の目が特徴の美男子である。しかし底知れぬ強さが垣間見えるあたり相当な強さと予想ができる。 「次は俺か、二ーレイだ。よろしく頼む。」 ミュードリストの隣、やや身長が高めの男性が答える。強者揃いの

          engage~黑装の宴~

          engage~黑装の宴~

          4話 「『風炎舞装』!!」 「『地水豪接』!!」 「『炎舞双剣』!!」 カイルは矢継ぎ早にエンチャント魔法を行い六元素の内四元同時使用を行う。 「こっからだおらああああ!!」 炎と風の推進力により先程とは打って変わってカイルがノーランドを攻め立てる。 「しゃああああ!!」 連撃に次ぐ連撃にたまらずノーランドは距離を取ろうとするがカイルが食らいつき離さない。 「調子に!乗るなああ!!」 ノーランドは手斧に力を込めるとカイルを吹き飛ばし何とか三歩程の距離を空け

          engage~黑装の宴~

          engage~黑装の宴~

          3話 「よぉ!さっきぶり!」 元気よく片手をあげたのはテリンジ。飄々とした雰囲気とは裏腹に強者のオーラが包んでいる。 「さぁ、皆珍しく揃ってるな。話は聞いていたと思うが彼がカイル君、ガイアから『渡って』来たハンターだ。」 「カイルだ。まだ地球の知識に疎いがよろしく頼む!」 パチパチパチ 少ない拍手がカイルの歓迎を快く思っていない事を表している。ちなみに拍手をしていたのはテリンジだ。 「俺は反対だ。実力もわからん奴に背中を預ける訳にはいかない。それにガイア人?初め

          engage~黑装の宴~

          engage~黑装の宴~

          2話 かつての栄華が失われて今や廃虚と瓦礫とモンスターの巣窟と化した極東、日本国東京 この地で出会ったカイルとテリンジはテリンジの所属するGNADの基地へと来ていた。 「なぁ、テリンジって言ったか?」 「ん?どうした?あ、俺のことは気軽にてっちゃんとでも呼んでくれ!」 「呼び方はまあいいとしてここはどこなんだ?」 「ここはGNADの日本本部、GNADっつーのはgarde not afraid of deathの頭文字から取ったいわゆる死を恐れぬガードって意味だな!

          engage~黑装の宴~

          engage~黑装の宴~

          プロローグ 西暦2522年 世界は良くも悪くも変わった。 300年前前触れもなく突如世界中の空に文字通りの穴が開きそこから異形の存在(モンスター)が降り注いできた。モンスターは建造物を破壊し、人々を蹂躙し、栄華を誇っていた各国の都市は壊滅した。 既存の兵器では歯が立たず人々は明日の太陽を望めるか分からないまま日々震えていた。 そんな時人々の中から力に目覚める者が現れる。 モンスターと一緒に魔力なるものも穴から降り注いでいたのだ。 そこから人類の逆襲が始まる。 魔法使

          engage~黑装の宴~

          engage~黒装の宴~

          番外編 オーディンの目本部 任務がひと段落し、それぞれが自由な時間を過ごしている中2人の人物が談話室にて会話をしている。 「それで?みっちゃんはアフリカ支部には帰んねーの?」 「そのみっちゃんってのはどうにかならないかな?テリンジ君。」 「いや~同じチームになったからには親睦を深めようとね!」 「それであだ名か・・・。」 「そゆこと!んで?帰らねーの?オフなんだし。」 「いや、僕はいいんだよ。こっちでやりたい事もあるし向こうが故郷って訳でもないしね。テリンジ君

          engage~黒装の宴~