白血病の治療は、抗がん剤の他に、造血幹細胞移植というものがある。 今回は、この治療のことについて書こうと思う。 造血幹細胞移植の工程は、意外と少ない。 step1,免疫細胞の働きを弱くする step2,造血幹細胞を移植する step3,経過観察 簡単にまとめると、これだけだ。 step1,免疫細胞の働きを弱くする これは、自分の身体にある臓器たちが、移植した細胞を敵とみなし、攻撃しないようにするための処置である。 言葉で書くと簡単そうだが、そんな易しいものではない
みなさんは、1日の中で、自分の時間がどれほどあるだろうか。 1日の中で、暇な時間がどれほどあるだろうか。 30分ほど。2時間ほど。全くない。と答える方も少なくないだろう。 ほとんどの人は、もっと暇な時間が欲しいと思っているはずだ。 しかし、1日中暇な時間を過ごすというのは、とても苦しいことであると、私は思う。 その時間が、長く続けば続くほど。 入院する前まで、私は、授業を受け、バイトへ行き、帰ったらお風呂に入って寝る。 そんな日々を繰り返していた。 暇な時間がもっと
抗がん剤治療を受ける患者が、吐き気に苦しむという話を耳にしたことがあるだろう。 テレビのドキュメンタリーなどで、よく聞く話だ。 私が経験した白血病の治療で、最も苦しかったのが、この吐き気だ。 みなさんは、吐き気が2週間以上続いたことがあるだろうか? その経験がある方は、どれほど苦しいかお分かりいただけると思う。 1日中吐き気に襲われ、何もする気が起きない。 そんな状態が長い時で3ヶ月続いた。 特にひどく吐き気に襲われた時期がある。 それは、 1,ご飯の時間 2,
白血病の治療をとても簡単にまとめると step1,抗がん剤治療を行う step2,造血管細胞移植を行う というものだ。 私の場合step1が1ヶ月間×3回、step2が7ヶ月間かかった。 入退院を繰り返しながらの治療は、合計1年ほどかかった。 ようやく終わったと思ったら、退院して2ヶ月後、再発した。 2回目の治療は、体が慣れたのかstep1が1ヶ月間×2回、step2が3ヶ月間という短い期間で治療できた。 2回目の移植が終わって退院してからも定期的に病院へ行き、
ある日、救急車で運ばれた私は、白血病と診断され、闘病生活を送ることになった。 高校までの私は、部活や塾、習い事に励む、どこにでもいるような学生だった。 とにかく運動することが好きで、体も丈夫だった。 大学に入学すると、授業を受けたりバイトしたりと、充実した日々を送っていた。 入学してから半年ほど経った頃、熱、鼻水、咳がで始めた。 風邪をひいてしまったと思い、風邪薬を飲むくらいで全く気にしていなかった。 しかし、2週間経っても治ることはなく、それどころか歩くだけで