アプリのリリースノートを、4つのタイプに分類してみる
アプリがアップデートされた際のリリースノート(変更履歴)は、あまり露出の高くない部分ですが、目を通してみるとその文面は開発者や提供元によって様々で、さらっと書かれたものからユーザーををきちんと意識されたものまであり、ある程度傾向がありそうに思えたので、簡単にまとめてみました。
もっと細かくできたり、発見できてないパターンもありそうですが、大きく分けて、次の4つのタイプに分類できそうです。
・業務連絡タイプ
・定型文タイプ
・メッセージタイプ
・エモ—ショナルタイプ
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1. 業務連絡タイプ
世にあるアプリの大半がこれに該当するかと思います。あまり読まれることを想定していないタイプなので、箇条書き、または短文で変更点などを記したもので、基本的には淡々とした印象を受けます。知名度が高いものでも、このタイプに当てはまるのは多かったです。
2. 定型文タイプ
The コピペ。「編集履歴」とは一体何なのかを考えさせられる、ある意味、潔さが醸し出されたリリースノートです。
意外にもSNSや動画配信サービスなど、有名なアプリで多く見かけられた。軽微な改修を細かく行う場合、この形になるのかもしれない。ちなみにNetflixの場合、履歴を遡ると数ヶ月前までは「不具合修正」が並ぶ業務連絡タイプだった。
3. メッセージタイプ
短文ベースな業務連絡タイプと違って、文章で詳細に機能や変更点を伝えているものがこちらになります。変更点や新機能を丁寧に書かれているため、ユーザーに呼びかけるような文体や、口語的な表現で書かれたものが多く、ユーザーとの距離感が近い印象になります(「この新しい機能すごく便利だよ、使ってみてね!」みたいな)変更内容を事細かにした結果、ややボリュームある内容になっているものも見られました。
4. エモーショナルタイプ
アプリやサービスの雰囲気・設定を元して文章が構成されているタイプ。既にそのアプリを体験しているユーザーの目に触れることをきちんと考えていることが読み取れます。単純に試みとして面白いというだけでなく、リリースノートも含めてしっかりとアプリの世界観を作り上げていく開発者の姿勢や思いやりがきちんと伝わる印象を受けます。
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まとめ
あまり目に触れないリリースノートでも、アプリそれぞれの考えが読み取れる。バージョン履歴から過去の文章を追いかけると、途中から手法や文体が変わっていたりして、いろいろな発見がありました。
最後のエモーショナルタイプは、あまり例としては多くはないものの、細部までユーザーを意識していることが垣間見れて、個人的には一番いいなと感じます。ぜひもっと多くのアプリでこの手法を取り入れてもらえると、リリースノートウォッチャーとしては嬉しく思います 😉