母の日ギフトにこめた、6歳のわたしからのメッセージ

こんにちは。あーりんです。

今年の母の日、皆さんは何を贈りましたか?

わたしは赤いカーネーション柄のハンカチと、
フェイスパックを贈りました。

なぜフェイスパックかって?

そこには、今だからこそ伝えたい、
6歳のわたしからのとあるメッセージをこめました。

かつて大泣きした出来事

わたしは子どもの頃、両親と兄弟、母方の祖母と一緒に住んでいました。
祖母は気が強い人でしたが、面倒見の良い人で、
わたしも懐いていたと思います。

物心がついて、自分や周りの人の年齢の概念が分かるようになった頃。
わたしは祖母の年齢を「55さい」くらいに聞かされていました。
そしてもちろん、それを信じていました。

ところが…

小学校に上がって少し経った頃かな?
祖母から
「あやちゃんごめんね。本当はね、75歳なの」
と、突然のカミングアウトを受けたのです。

もちろん祖母としては悪気はなく、軽い気持ちで年齢をサバ読んだのでしょう。
しかし、それを聞いたわたしは大号泣。
55歳と75歳では、たとえそこから寿命を全うしたとしても、自分と祖母の間に残されている時間の長さが違いすぎる。
そのことに、とてつもなくショックを受けたのです。

この出来事は「子どもにウソをついてはいけない」ことを表す教訓的なエピソードとして、以来家族や親戚の間で語り草となりました。

フェイスパックにこめた思い

今年、わたしは第一子となる息子を出産しました。
母にとっては初孫です。

かつてのわたしのように、息子も周りの人たちの年齢に興味を持つ時がいずれ訪れます。

母は先般の年齢サバ読み号泣事件を今でも覚えており、息子 ― 母にとっては孫 ― から将来「なんさい?」って聞かれたら、きっと自分の本当の年齢を伝えてくれると思います。

でも、そこで考えたのです。
もしもあの時祖母が、本当の年齢を言うことに多少なりともネガティブな気持ちがあったがゆえに、サバを読んだのだとしたら?
母には、そんな風には思ってほしくないなあと。

本当の年齢を堂々と伝えてほしいし、
なんならそこで息子に「えーっ?!そんな風には見えないよー!」と言わしめるくらいの気持ちでいてほしい。

そんな思いから、フェイスパックを選びました。
要は「いつまでも若々しくいてね」ってことです。

母は、美容にまったく興味がないわけではないと思いますが、常に自分のことは後回しで、家族のメンバーや家のことを優先するタイプです。
スキンケアなども最低限で、時間やお金を投資するところを見たことがありませんでした。

今回贈ったフェイスパックは、ものすごく高価な逸品ではないものの、そこそこ大容量で使い応えがありそうなものを選びました。
その後もこういうものを使うかどうかはさておき、せめてこの一箱は、最後まで楽しんで使い切って欲しい。

こうした一連のメッセージと共に、今年の母の日のギフトを贈りました。

母からのアンサー

あれから数ヶ月。

実家に帰省中、母から「そういえば前にもらったパックなんだけど」と話を持ちかけられました。

あれは全部使いきったから、2箱目を買おうと思ってドラッグストアやバラエティショップを見て回ったけど、同じのがどこにも売っていなかった。
だからAmazonで注文して、今後は定期的に届くように定期購入を設定したよ、と。

正直、一箱使いきってもらえたら十分だと思っていたので、母からこのことを聞き、内心とても驚きました。

おそらく母の性格上、単に自分がキレイで若々しくいたいからという動機だけでは、ここまでしなかったと思います。
しかし、フェイスパックにこめたわたしの思いや、数年後の孫息子の笑顔に繋げたいという気持ちなどから、これからも自分を大切にするような選択をしてくれたのかな、と思いました。

息子を抱っこしたり、あやしたりする母の表情は、以前よりぐっとイキイキしているように見えました。

自分を大切にすることは、周りの大切な人の笑顔に繋がる。
年齢なんて気にならないくらい、いつまでも気持ちを若く、イキイキと過ごしていこう。

そんな行動を体現しようとしてくれている母を誇りに思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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