月一開催の『社内喫茶』のこと。
今朝、一番に読み込んだ記事。
先日行ってきた、西国分寺の『クルミドコーヒー』主宰の影山さんのインタビュー。
ぼくは、こういう場所を作りたい。
スタッフやお店を訪ねてくれる人、さらには一つ一つの好奇心やアイデアは「種」で、僕はそれを受け止める「土」であれたらと思っています。
土自体が何かをするわけではないんですけど、土がないと種は芽を出すことができない。僕はそこに何か干渉して無理に芽を引っ張っていこうとは考えないけど、それぞれがどういうタイプの種か感じられるところはあるので、きっかけを与えたり、「こういうことをやったら向いているんじゃないの?」と提案したりはします。
自己中心的で利己的な植物は育ちにくいと思います。そういう要素は誰しもありますけど、人付き合いが上手とかそういうことではなく、他者との関わり、目の前の人に力を尽くすことを前向きに考えられる人は相性よく育つと思いますね。
僕は「コミュニティ」という言葉が嫌いで、「コミュニティ」とか「みんな」っていう主語で物事を考えたくないんです。
一人ひとりがいて、その関わりのなかで何かが生まれたり、生まれなかったりする。「私とあなた」、すべてはそこからで、コミュニティとかみんなとか、集団を主語にした途端、関わるメンバーがその手段となるような変な逆転現象が起こります。
まぁ、なんと言うか、『全てにアンダーライン』を引きたい衝動ってありますよね。つまり、それです。
で、そんな素敵な記事を読んだ後、毎度おなじみ、ぼくの主宰する『カフェ・ド・クマ』のことを考える。
丸3年続いてきた、『珈琲の輪』がある。
社内の部活動制度があると聞いて、ぼくは入社してすぐに設立した、珈琲を嗜む部活動、『カフェ・ド・クマ』。ぼくは、2016年の6月に入社し、今年で4年目となる。つまり、丸3年が経過したことになる。
そう思うと、やけに尊い。
最初は、3人程度の社内の知り合いに声を掛けるところからスタート。
部活動は、自分含めて『2人以上』の参加が最低限のルール。
参加者1名につき、1,000円が会社から補助がでる。つまり、10名参加した場合、1万円の活動費が入ることになる。
『なんで、こんな制度あるのに使わないんだろう?』と、本気で思って、それで立ち上げた。おそらく、入社1週間で『部活動の立ち上げ』をした中途入社の社員はぼく以外にいないだろうな、とも思う。
思い込んだら突き進む。今後もそうやって生きていくんだろうな。たぶん。
『いいきっかけ』は、『いい場』に宿る。
正確な人数は計算していないけれど、社員数1,000名ほどに対して、部活登録してくれている方は、『50名』を超えている。5パー。
これって、すごくない?(今、ちょっと震えた。)
部活動では、基本スタンスとして『やりたい人がやる。』だから、わりと『珈琲を飲んでおしゃべり』しにくる人が多い。だから、ぼくはひたすらに珈琲を入れ続ける。そして、関係ない話題も含め、話をし続ける。
場の空気を作るって意味では、だいぶ、鍛えられた。
こうした『ふんわり』した場って、社会に意外となくて、割と好評。
さらに、チームや部署の人数が多すぎて、関わりがほとんどない社員同士がこの場を通じて、知り合ったり、関係を深めたりする。
なんか、その様子を見ているだけでも『ああ、幸せだな』って思ったりする。
もちろん、社内の『珈琲コンサルbot』として、聞かれた珈琲の質問については、すぐに調べてフィードバックするようにしている。
そうした、一つ一つのやりとりが、自分の知識を深めて、社内の人間関係を作ってきたように思う。
『たかが部活動』とあなどるなかれ。
その成果は、年月はかかるけども、確実に『血肉』になっている。
そんなことをしみじみ感じながら、この日も『10人分×3セット』くらい珈琲を入れ続けてきたので、腕が痛い笑
あとは、この場を続けてくれる『後継者』探しを少しずつ始めないとだな、と。