「ファーストミットを買う」という選択、と2月13日の日記
最近よく「自分の役割」について考えることが多いのです。
というのも、30代になってから特に顕著なのですが、「何者かになる」みたいな気持ちは最近さらさらなくなっています。
どちらかというと「どうやったら、この場で役に立てるか?」を常に考えている。「ポジションをとれるか?」ということですね。
「どう役に立てるか?」を考えている。
そうしていくと、不思議と周りに自分が役に立てそうな「おもしろい話」が集まってくるんです。
目の前のそれを一つ一つこなしているうちに、いつの間にかいろんな力が身についたり、ネットワークができていたりするんですね。
今、まさにそんなことを考えていました。
「人の役に立つ」が価値観の中心にあるんですよね。
『一塁手』を選んだ理由
昔、野球をしていた頃、ぼくは「一塁手」でした。
わりと背が高い方だったのと、足が速かったり、動きがすごく機敏なわけでもなかったので、守れるところは自然と決まってきたんですよね。
小さい頃から「ファースト(一塁手)」だったので、自然とそれに合わせたスキルセットが身についたのを憶えています。
打順は、上位の3番、4番、5番。
グローブは「ファーストミット」というちょっと特殊な大きめのものを使ってました。
「ファースト」って、内野手からの最後のボールの転送を受ける立場になることが多くて、どれだけ守備が頑張って処理しても、ファーストがポロッとこぼした瞬間にランナーは塁にでるわけです。
最後の最後に責任ある役割が回ってくることが多い。
わりと“責任重大なポジション”なのです。
「地味なわりに、責任重大」という今となって一言で表すとげんなりする仕事ですよね笑。
ただ、当時は逆にそのおかげで競争相手が少なく、レギュラーポジションにつくのが、小・中・高とわりと簡単だった気がします。
ぼくのいた地域や学校が、めちゃくちゃ強豪ってわけでもなかったのも幸運だった。
たとえば、「ピッチャー」とか、内野の花形である「ショート」とか、「自分の希望のポジション」に強くこだわり続けていたら、きっといつまでも実戦には出られなかっただろうし、そもそも何に適性があるかなんて、わからなかったと思います。
だからこそ、自分なりの生存戦略として、可能性のあるポジション、選手層が薄いポジションで早めに実戦経験を積み、課題を明らかにして、練習に取り組む。
そんなスタンスで、早い時期から「役割の把握」ができていたと思うんです。
今から考えるとこれはすごく有効だったし、賢明だったなぁと思います。
練習と実戦を比べると、そもそも真剣さのレベルが違うし、見ている人も多い。同じプレーをしていても、フィードバックが多くもらえるんですよね。
当時はそこまで戦略的に考えていたかどうかはわかりません。
だけど、「これが自分なりのサバイバル手法だ」という強い信念はあった。
だからぼくは周りのチームメイトと違って、特殊な形をした「ファーストミット」を小学生の頃から「自費」で買うようにしていたんです。
(高いので、普通はクラブの備品を借りて使ったりします。)
「ファーストミットを買う」ということは、ポジションへのこだわりもそうですが、「それ以外のポジションを捨てる」ということでもあります。
あれほど長くて、重たいグローブでほかのポジションを守るのは難しいからです。
ただ、それが自分なりの生き抜く術だった。そして、今もそれと同じことを考えるんです。
高校のなるべく早めで「文理の文」と、「私立文系」に絞って勉強をスタートさせたのと、なんだか似ている気がするんです。
「自分を活かせるポジションはどこか?」を、早い段階で見極める。
それができると、できないのとでは、同じ時間軸を生きていても、積める経験幅が変わってきます。
目の前のことに最適化しようと動いてきただけだったけど、今から思うと「賢い戦略だった」ということは、結構いろいろ見えてくるような気がしています。
そういうことを仕事をしながら、こうした文章を書きながら、考えていくのが結構好きだったりしますね。
「自分を活かす」をテーマにもう少し考えてみたいな、と思っています。
*
2月13日(土)
鎌倉、由比ヶ浜での朝。旅先ではやはり早めに目が覚めてしまい6時に起床。
宿泊先である、「WeBASE鎌倉」内にある共有スペースに行って、noteを書いてアップする。
前日は、早めの時間に夕飯をとったので、空腹感もあって、散歩にでながら何か食べようと考える。由比ヶ浜の海外を歩き、西側へ道路沿いに歩く。
稲村ヶ崎へ着く。
そこから地図を見ながら、極楽寺まで路地を歩く。
一本道をそのままずっと東へ来て、長谷駅に着く。周辺にある気になっていたホテルなどを眺めたりしながら、新しくできた「Uni Coffee」で休憩する。
ミャンマーの中深煎りと、ハムチーズのホットサンドをいただく。
鎌倉近辺のカフェのクオリティはさすがだ。
お客さん(住民と観光客)から求められる水準がグッと高い感じがする。その分、淘汰も激しいのだろうけど。
鎌倉、好きな街だなと思う。
その後、一度宿に戻り、チェックアウトまで荷物の支度などをする。
鎌倉のカフェ「ディモンシュ」へ向かう。
何度か行っているものの、朝一番からははじめてで、店の前にすでに20名くらい行列ができていたのにはびっくりした。
さすが、カフェの聖地!
「ムケッカ」というブラジル料理の「魚介系スープご飯」をいただき、「あ、これうまい」となった。ひさしぶりに自分で作ってみたいな、と思った。
少し立ったら食べたくなるから、きっと作ることになると思う。
コーヒーは、「ドミンゴ」というブレンドをいただき、帰り際に「テリー」と「ドリー」という旬のブレンドを100グラムずつ。
それと以前にラジオで言っていた「オリジナルドリッパーセット」を購入。
陶器(たぶん有田焼)と、ガラスピッチャーの組み合わせで、すごくいい感じ。
去年コロナ禍のステイホームだった時期に、ディモンシュオリジナルの「みるっこ(業務用の電動ミル)」を給付金で購入していて、これでディモンシュの「イエローベージュ」のアイテム二つ目。
大事に使っていこうと思う。
その後は、逗子で友人と待ち合わせ。
お店は「アンドサタデー」へ。このお店とのお付き合いも長い、3年くらい前からちょくちょく顔を出すようになり、クラウドファンディングやイベントに関わるようになった。
今後関わる仕事で、一緒に企画をやろうと思っているので、それもあってご挨拶がてら行ってきた。
形にしたいですね、福島と逗子のコラボ。
じっくりといいものを作っていきたい。
昼から、クラフトジンのロック、トニック割をいただき、友人が到着してからワッフルとコーヒーをセットでいただく。
コーヒーフィルターの使い方が素敵だったので、参考に写真を撮った。
それから、ジム帰りで空腹の友人と近所の行きつけのカフェに入る。ウミベカフェ。
ここも、落ち着いていていい感じのお店、大好きなお店。
BigWAVEというハワイのビールを飲む。
今は、大体のお店がクラフトビールは生がやめていて、缶ビールで提供される。ここでもそうだった。おいしいからいいのだけどね。
ハーブティーも飲みたいなとなって、「レモン&ジンジャー」もいただく。
こういうお店に来たときの、自分の気持ちと注文したくなるもの、その時間帯などはすごく憶えておくようにしている。今後、自分が事業をやるときに効いてくると思っている。
その後は、逗子の古本屋「ととら堂」に寄る。
逗子に行くと必ず寄ることにしていて、今回はそんなじっくり見る時間もなかったから、目に入って気になった一冊を抱えてお店を出る。
逗子の最後は「あっかんべー」というおでんのお店で早めの時間から夕飯がてら飲むことにする。
サッポロラガー「赤星」と、山形の「大山」という銘柄の日本酒をいただくことに。
おでんや、刺身の盛り合わせ、おいしいものをいくらかいただいて20時きっかりで解散。
帰宅して、娘がちょうど寝るところだったので、添い寝していたら地震。
揺れがおさまったので、家族安心して眠りにつく。うとうとしたのち、1時頃に目を覚ましてお風呂に入る。
LINEを開くと、各方面からたくさん心配の連絡がきていて結構大事なのだと気づく。
ひとまず、連絡を返し終えて、実家の母にも連絡を入れる。無事だと言う返事に安堵してから、お風呂を上がる。
買ってきた本を深夜に少し読んで、就寝。
たくさん話したし、たくさん心配もした。全体的にいい1日でした!