古本屋と、メルカリが担っている役割
週末、大量の本を片付けた。一部は近所のブックオフへ持っていき、ほんの一部はメルカリへ出品した。
「断捨離」とは言葉ではよく聞くものの、実行することはあまり多くない。
洋服も、長いもので10年以上着ているものもあるし、下着などの消耗品は傷んだら処分して買い足すようにしているので必要以上にはモノが増えないようになっている。
ただ、その中で冒頭に挙げた「本」については、値段も内容も、気軽に買えてしまう分、家の中に溜まりがち。写真集とかレシピ本とか、大好きな糸井さんの本だとか、ここに関しては唯一、「所有欲」みたいなものがはたらいている気がする。
ただ、今後、家にいる時間が長くなればなるほど、物の数が気になってくるだろうなぁと思い立ち、気持ちをしゃんと正して処分に踏み切ったのだった。
近所のブックオフに行くと、本棚にみたことのある本屋や雑誌をよく見る。
それは以前に自分が出したものだったりする。
希少な本や、昔イベントなどで買った思い入れのある本などは、メルカリに出す。その本に少しでも「湿度」が感じられるものは、それが誰かの価値になる可能性もある。
そうしてそこそこ売れたりすると、まぁ、梱包したり、発送したりと一手間かかるわけなんだけど、そこを面倒くさがって、これまではあまり出品してこなかった。
でも最近は、この「売る」という機能の他に、そのサービス全体として「一時預かり」のような機能もあるんじゃないかなと思うようになった。
じぶんの家の歩いてすぐ側のコンビニなんかを、冗談半分に「冷蔵庫」と言ったりする。でも、それは結構的を射ているなぁと思う。
家の棚や、冷蔵庫に入りきらない分を、「値段」というサービス料を支払うことで取り出せる。
そう考えると、古本屋、メルカリについても同じことが言えると思う。
じぶんの家に置ききれないものを、「一時預かり」として置いておくためのサービス。まぁ、売ってしまったものを買い戻したりは難しいかもしれないけど、これだけインターネットが発達している世の中では、よほどのレア商品でない限りは探して、買い戻すことだって不可能ではない。
モノを持たないということにこだわりや、美徳を感じることはないのだけど、じぶんの身の丈に合う物量を知ることと、それに合ったコントロールをしていくことは、今までもこれからも、健全な暮らしを作っていくために必要なスキルだ。しかも、家にいる総時間が増えているのだから、余計に大切になってくる。
家族がいれば、その分それぞれの大切にする何かは変わってくるけど、まずはじぶんの物量を見直していくことが第一。
今しかない時間を大切に過ごす。
在宅ワークで家にいる時間を、少しでも快適にしていきたいと思っています。
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