心に、やさしいことばを
長めの休みになると開く本がある。
ことばの棚卸しと言わんばかりに、眺めてはページの端を折ったりして、自分の中でしっかりと消化する。
胃にやさしい食べ物があるように、心にやさしいことばがある。目で読んで、心に入ってきたときに、ふと安心するようなことば。
人間、はっきりと役に立たないことに夢中になるべきだよね。「なんでこんなことに夢中になってるのか?」と、じぶんにも説明できないこと、やるべきだよね。そして、それは、自慢することでもなく。ひっそりと、熱心に、むだに、やるべきでしょう。-ボールのようなことば。251頁より-
そして、こうやって実際に書いてみたりするとまた味わいが違ったりする。
読んでいること、書き出してみること。こんなことをいざやろうとしても、普段は忘れてしまったりするから。こういう休みの時間にはちょうどいい。
今年は、特にこんな感じのことをたくさん思ったりしたなぁ。
役に立たないことを、ひっそりと、熱心に。
そうありたいと思うのだけど、ふと顔を上げてみると、メリットとか、効率とか、よいようで、つまらないようなことを結構必死で考えていたりする。
効率化することは、仕事になるけど、むだなこと、非効率なことをしたり、アナログになっていくことは評価されないし、仕事にならない。
つまり、お金にならない。
でも、最近思うのです。
世の中の仕事っていうのは、極端なことを言えば“遊び”である、と。どれだけ真剣に遊びを突き詰められるか?に、人々はお金を払ったり、コンテンツとして楽しんだりしているんじゃないのかな。
そんなことを考えてると、「遊ばないと損だよなぁ」って、真剣に思います。
本を読んでいると、こんなことばがふと目に飛び込んできて、しばし思考が回りはじめます。
そのことについて思いを巡らせたりできるのも、こういう時期ならではの時間の使い方だよなぁと思ったりします。
読書の備忘録として。
ぼくも誰かの応援をしようと思います!