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出落橋(いでらっきょ)
♫ろ〜んどん橋おちた〜おちた〜おちた〜
♫ろ〜んどん橋おちた〜ま〜い Fair lady
はい出落橋乙させて頂きましたァ。いやもうリリースから三日で読んでもうたわ。これぞ三日坊主じゃ。本来的には失礼過ぎる紹介なんだけどベタ褒めするのも座り悪くキモいので仕方ない。信者否? 信者肯定。そうとしか見えないところに住んでいるので。
※このレビューは信者が書いています※
はい信者ですと言いましたァ~~~。以降信者の発言だと思わなかった輩のことは知りませェん。先生言いましたからね。まずこの本は読まなくていい。なぜなら信者は内容をすべて知っている。何でも知っている。いや何でもではないわ。知ってることだけ。知ってることしか書かれてない。
しかしこれから入信しちゃいそな民なら買え。だって月額千円かけるのって頭悪すぎだもんね?
『矛盾社会序説』:およそ¥1,500
『ただしさに殺されないために』:およそ¥2,000
『フォールン・ブリッジ』:およそ¥2,000
累計およそ¥5,500。半年でpay。活動期間ざっくり7年すなわち12カ月×7×1,000=¥84,000が、わずか3冊でenoughで¥5,500。実質94%OFF。バカなの? チッ、あーはいはいバカなのは信者の方っすよ~~~。そうです俺がバカ信者おじさんです。文句ある? あるないな?
正直、うっかり入信しそうな高感受性人類がこの落橋を読んだらね、そらもうね、「うわぁぁぁぁぁぁぁぼくたちわたしたちはスポーツマンシップにのっとり正々堂々と今すぐ殺してくれ!!!!!」ってなるよ。そらね。
だってサブタイこうよ?
![](https://assets.st-note.com/img/1727955031-HxuvtgwqP5nbpfY6BEXUer8A.png)
ほんで帯裏はこう。
お互いの理解が足りないせいではなく、
お互いのことをよく理解したから、
私たちは分断されたのである。
なんでやねん。始まる前から終わってるのなんでやねん。誰が読むねん。まあ橋渡し不可能な分断社会を生きるために読むんだけどさ。それはそうと美しい社会の闇の底へ──じゃねんじゃ。おいお前、希望はどこに置いてきた。そうか箱の底だったな。余もマツダ。スンスンスーン。ヘイスンスンスン。
どうだ明るくなってきただろう。
どうだ 明るくなったろう pic.twitter.com/YcOScMXvXs
— も゛ (@doimo_mo) August 4, 2019
浄化の光の前ではただしいもクソもなく全ては平等に救済されるのみ。視界の全てが白と黒のグレーに満たされる。ただ全力で推して参る。真の信者なら神を右の眼でラブハート、左の眼で浮気絶許の構えで見るのだ。信じているからだ。そして日本には八百万の神がいるので、神が一人死んだところで「神は死んだ!!」とか騒がない。日常茶飯事のサツバツ。
そういうわけで「あ…? 今なんか変なことゆった…? すぞ…?」という気持ちで常に信心を納めておるわけだ。コスパなんか関係ねぇ。殺すと決めたら絶対に殺す。
ずっとその機会を伺っている。
絶対に殺すから不用意に死ぬんじゃあねえ。気づかない内に平和裏に戦場からフラッと消えて家族友人知人その他大勢に見守られながら天寿を全うして山盛りの花に包まれて死ね。それ以外の死に方は絶対に許さん。詰まらぬ意見はキリステゴメン。軽い信心? ふざけんな。重すぎるっつーの。
だからこそあえて言おう。この本、相変わらずびっくりするほど読みやすくて読んだ感の演出が介護レベルに至ってる感がある。実は一冊で文庫一章分くらいしかないかもしれない。
実際「内容はない」んだ。何でも知っている。いや何でもではないわ。知ってることだけ。知ってることしか書かれてない。妙だな。時が巻き戻ったか? おれたちは一体何を間違えてここまで来たんだ? すべてだ。
ただ編集されて流れを整えられた状態で読み直すことでチクチクと刺さるのだ。毎日マガジンを読むよりも自分のフック/ツボの位置をより明らかにしているようにさえ感じる。
そこが…効きますね…? 温めますか?
内容に意味はない。
我々信者にとっては読み直す体験に意味があるデザインというところだ。無論信者だから過去note全読破した。したから分かる。初期二年分くらいは流れの違いが興味深いものの、後半はあんま意味ある作業になってなかった。返す返すもそんなことするより本を読んだ方が早くてうまくてコスパよし。94%OFFやぞ。うるせえ信者だっつってんだろ。
いつものだだだだ男女論ン〜〜〜!!!!! みたいなヘイト・ノイズもあんまないため、なんかそういうのうんざりの民はもう今後は本だけ読めばいいと思う。おれは一蓮托生したいだけ。イエスとブッダだって下界で同居してる世の中だからそのくらいはね?
ただ読後感として「うんわかった、それではごきげんよう☆」というテンションになるというか。「いただきます☆(いただいてね☆)」というか。今後は無意識じゃなくて意識的にしますねみたいな、こう、特殊な訓練を受けた信者の一部が「至って」しまう感じはある。
もうね、とにかく体を筆頭に健康を鍛えるだけ鍛えて「口減らし」に備えろというか。昔からそうしてきたからね。そうするしかないんじゃあないのって。そう思ってしまうんだな。架からなかった橋はなぜ架からなかったのか。ロンドン橋なんで落ちた。
木と土で架けたら流される、レンガとモルタルで架けたら耐えられない、鉄鋼でさえ曲がってしまう、銀と金なんて論外で、見張りを立てても寝るだけで。ヤニでガンギマリ・アイにするっきゃない。
そんなことある?
あったから落ちた。実にクソだね。おおマリアマリア、我らが聖母マリア様。こいつァ一体全体どういうことだろう? 文明の「光」を信じて祈れば救われる? そう足元をだ。
このままなかよく救済されてどうすんだ?
まあそれも悪かねえ。悪かねえがきちんと祈るなら感謝を置き去りにするほどの拳でなくちゃならねえ。なぜなら2011年から向こう、神は留守で休暇取ってベガスに行ってるからだ。神は天にいまし、世はこともなし、だ。
そういうわけで敬虔な信者をやるなら矛盾社会のひとつやふたつで怯んでいる場合ではない。「ごきげんよう、そして、ごきげんよう」なのだ。そんなことより自分の子孫繁栄をまずはよろしくヤッてろという話で耳が痛い。
ともかく概念レベルで「喰らって」いるようでは務まらない。こんな時代に生きているなら生きるしかない。信者ならね。何をブツクサ言おうが、硫黄島で硫黄に塗れるのと比べたら大体マシだろうがよ? 新次郎構文で屁理屈の一億や二億はカマせなければ、己の非力を見つめて明日からも仕事に励みつつ健康維持をすることもまかりならん。
Feed the fire. Let the last cinders burn.
火を点けろ、燃え残った全てに
橋を架けろ、橋が架かるまで。対岸に至るその堀が溝が谷が埋まるまで。木と土とレンガとモルタルと鉄鋼と金銀財宝にオマケにクソ憲兵とおれたちの亡骸で埋め尽くして千代に八千代に死骸が石油となりて沙羅双樹の花の下に敷かれた腐葉土を望む庭の枯山水に苔のむすまで。
前作はまえがきとあとがきがあって、今作はまえがきしかない。目次を見てもしやと思ったが本当にない。なぜか「グレー」で印象的な写真が差し挟まれている。可愛くて最悪の灰被り姫が表紙から最後まで彩り尽くしてゴメンってやかましわ。何が言いてえんだ。もう言葉にもならねってか。
わからんでもない。だってもうわかんねえもんな。
ちょっとやそっとじゃどうにもならん歴史の流れに流されていることを弁えて、日常の健康を損なうことないよう都合よく森羅万象やべーことは切り分けてやっていく。昨日から今日へ、今日から明日への橋を落としている場合じゃあねえってこと。そういう解釈をしてこの本を閉じたって次第。
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