平等なちきうを煮詰めてできる濃い格差
春一番めいた風が吹きすさび、こどもたちの運動会らしき賑わいが華やぐ陽気。冬の冷え切った心ほころぶ中で、ふと「うちゅうのはじまりはビッグバン!」というのもそろそろ古くなっていたりするのでは(異次元の論理的飛躍)と思って確認してみたところ。
どうも、そこまで古くなってなかった模様。
フェルマーの最終定理先生みたいに未解決課題が整理されていて「おもしろ~い」となりまして。ただ斜め読みする限り「うちゅうのはじまりは平等だった」「というのが現状の解釈になるが」「未解決課題を考慮するとひっくりかえる可能性がないこともない」という印象。
現在のところ、ビッグバンは次の3つの仮定に依存している[要出典]とされる。
1. 物理法則の普遍性
2. 宇宙原理
3. コペルニクスの原理
さて、というわけで現状の解釈でいえば──
「地球がいないとき地球的に平等」
ということになりまして。太陽系第三惑星・ちきうくんが第三惑星としてオギャーした頃には、地軸とか傾きとかが北極で南極で赤道があって、要は太陽光を受ける量の格差ができましたと。でもそこを平等にしてしまうと……大気がないときは焼け死にますが……しかし、
「生物がいないとき生物的に平等」
ということになりまして。しかし有機物が撹拌ねるねるね~るねされ、これわ……細胞……? となり、細胞がよりあつまってうんぬんかんぬんカンブリア大爆発。とりあえず繫栄する数の格差ができまして。でもそこを平等にしてしまうと……食物連鎖はおきませんが……しかし、
「人間がいないとき人間的に平等」
ということになりまして。二度あるオチは三度あるので以下省略すると、平等の上には格差ができると言わざるを得ませんね。格差をならして平等にすると、きっと賽の河原プレイを楽しめます。たのしい。
ふしあわせの青いトリたちがチュンチュンさえずっていたところによると、要は「業務上不利な形質をもつひとを生かす」ためならおまえがしね、というひとびとと、「業務上有利な形質をもつひとを生かす」ためならおまえがしね、というひとびとが紅白歌合戦を営んでいたようで。
面白いのはどちらも「平等」の錦の旗を掲げているところ。でも別に間違ってはいない。人種性別の区別なく「平等な機会を」と求める敬虔なみなさんと、人種性別の区別なく「平等な結果を」と求める敬虔なみなさん。
しかし……誠に残念ながら……現在の技術では機会と結果を常に一致させる魔法は鋭意開発中であります。納期はまだない。ただいまどき機械があっても構造がなければ動かないし、構造があっても目的があってないとゴミ製造機になってしまいますね。そのゴミほしいですか?
ところで排泄物、だいたい微生物がほしがりますね……
なんと! ゴミなのに役に立つ!
すごい……むしろ役に立たないゴミというのはありえるのでしょうか? いやないでしょう。ゴミに役に立たせ方をわからせられないゴミみたいな発想だからそうなんでしょうね。そのひとの中では。
ということは……もしかして……きっと……
「人間のゴミ」もきっと役に立ちますよね
まあふつうに考えてそうなりますよね。SEIRIが重くてMENTALがダメなゴミを養うには限界がありますよ! 不平等ですよ!! ──というと、SEIYOKUが重くてPHYGICALがダメなゴミを養うには限界がありますよ! 不平等ですよ!! ということになりますよね。平等に考えて。
ならば「落としどころ」を考えながらいまはロケット点火すべきときなのか、安定飛行に切り替えるべきときなのかを常に考えなければならない。なぜそれがわからないのか。
まあふつうに考えて「ずるい!」欲で魂のtntnがバッキバキになったみなさん「スッキリ」したあとに賢者タイムを迎えますので。それは致し方ない。ふつうのことです。戦いが終わって平等になにもない焼け野原になったとき、
「こ、これが……賽の河原……」
と気づくのでしょう。
だからといってSEIRIが重くてMENTALがダメなゴミを養うには限界がありますし、SEIYOKUが重くてPHYGICALがダメなゴミを養うには限界がありますよね。だから適材適所という格差が生じるのは自然なことですよね、ということですね。
あなたのあたまが急に「おれは……キャンタマになる!」とか言ったら困るでしょう。あなたのおなかが急に「わたし……アタマになる!」とか言ったらこm……ときすでにおすし……??? しきうでモノを考えるという伝説の格言を否定する必要が……???
いやいやそんなまさか。誤解ですよ。あっ、でも大丈夫ですね。tntnでしかモノを考えられなくなる現象もありましたね。でもtntnとしきうがあったからこそ人間はここまで来たので。しきうはちきう。ははなるちきう。では、うちゅうのビッグマグナムは……どこ……?🦜
平等平等うるせえな。
だったらおまえの中を平等にしてこい。
でちゃった……口から排泄物が……。うえのおくちとしたのおくちがウロボロス。でもこんなゴミみたいな発言を真に受けて本当に体の中を平等にしたら、単細胞生物になってしまう。いまよりもっと単細胞になってしまう。なんて不憫な。こんなのってあんまりだよ! ああでも人間を単細胞生物に変える装置を発明したらすごくすごい技術の進歩を感じるじゃないですかー。やだー。
冗談はさておき、みんな自分に都合のいい平等がだいしゅきなんですね。しょうがないですね。
遺伝的利己主義を回避する魔法も鋭意開発中です(開発できてない)。利己的に生きたいをやると、ひとりよりふたり、ふたりよりさんにんが有利……ヨシ! 手を取り合おう! という利己的利他主義が開発された結果、ちきう格差社会の頂点に立ったことを忘れているのが人類なので。格差王に、おれたちはなった!
罠カードオープン! 『賢者の時間』!!
まあそういうことで。バカなときに考えていたことを、かしこくなると忘れたり。バカなときに忘れていたことを、かしこくなると考えられたり。いずれも自分に都合のわるいことになると都合がわるい。バカさ加減のさじ加減を自分に都合のちょうどいい味付けで使ってあげたいものです。
つまらん平等でしかくいちきうを、たのしい格差でまるくしましょ。武士も農家も職人も商人も、職業格差という特徴があるからすごい! ってなりますしね。みんないっしょだと、みんなつまらない。でも神のおわす高次元から見たら、なにもかも平面に見えてつまらないかもしれません……。
おいそこな神。二次元はいいぞ。三次元と違ってやさしい!
バカめ。いつまでもやさしさだけがあると思うなよ。ただしいリコ的な感情をぶつけあっても、ただしくなくリコ的にALIVEしろ。リスクを秘めた道にだってきっと夢はあるから何次元でもいいから旅に出ろ。どんな黒い過去だって「必要な間違いだ」って受け止めて進んでいくんだよ。
示された答えを選ぶよりも新しい夢を目指す。
命ある限りずーっとね。
ダイヤモンドのようにまぶしいキラキラ歌詞にまけるな。そいつァまっくろくろすけの炭素でできてんぞ。ほら、その裏にナニカアルと都合よく勘違いしていけ。浄化の太陽光を受け止めてなお跳ね返しさえする、黒曜石のごとく邪悪にキラキラ輝く多様性の並行世界をその身の内に握り締めていけ。
オセロの駒は白黒両面あるからゲームになるんですよ。
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