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君がこれを読んでいるということは、

10/18。

5:30起床。

天気は曇り。





頭の中がしんとしている。


なんていうか、ざわざわしていないというか。


Q.よく眠れた?


A.No


Q.なにかあった?


A.No


ああ、そうか。


なにもないから、しんとしているんだ。


ぼくを責め立てることばも、


ぼくを庇おうとすることばも、


そのどちらも、いなくなった。


そんなものがなくても、生きていけることに気付いたから。


ぼくが死んでも、世界はなにも変わらない。


それはたぶん、生きていても同じだけど。


でも、世界を変えようとは思っていないから。
(いや、ちょっとは思っている?)


それなら、「生きてみようかな」とか。


そんな程度の。


生きてさえいれば、「死にたい」とも「生きたい」とも思うことができる。


死んでしまえば、思考することすら許されないから。


思考することが、ぼくの生きる理由。


ぼくの存在意義。


だから、誰にも奪わせない。


だから、僕は死なないんだ。


考えるために。


……。
……。
……。


頭の中がしんとしているのは、きっと外もしんとしているからだ。


だって、これを書いている今は、まだ6時にもなっていないんだもの。


秋よりも冬の到来を思わせる肌寒さ。


しつこかった夏が終わり、やっと来てくれた秋は姿を消し。


世界に置き去りにされるような感覚。


置き去りにされるのは、いつものことだけど。


なんて。


ぼくは、春の到来を待ちわびている。


冬は、苦手。


寒いから?


まあ、それもあるけど。


冬は、厭なことを思い出させるから。


冬より、秋の方が長くあってほしいのに。


春も。


けれど、そのどちらも、世界から消えようとしている。


ぼくには、それが許せない。


これ以上、厭なことを思い出させないで。


ぼくを辛い目に遭わせないで。


お願い。


……。
……。
……。


お喋りがすぎたかな。


でも、いつものことだよね。


……ついでみたいになっちゃうけど。


君は今、どこにいるの?


そこは暖かいの?


それとも、冷たいの?


「死にたい」と思っている?


「生きたい」と思っている?


もしくは、そのどちらでもないのかな?


……まあ、いずれにせよ。


ぼくはこれを書いていて、君はそれを読んでくれる。


いいかえれば、


今、ぼくは生きていて、君も生きている。


それが、とてもうれしいんだよ。


だから、ぼくは今日も「生きたい」と思える。


ぼくは、今日を生きていけるんだ。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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相地
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