ぼくを、蚊帳の外にしないでよ
11/30。
5:18起床。
天気は晴れ。
*
ぼくは、考える。
日本のこと。
世界のこと。
なんだか、色んなものが終わりかけている気がする。
例のウイルスはとどまるところを知らないし、それなのに例の大地震まで起こったら、戦後のようになってしまうんじゃないか。
パートナーのことも、考えてみる。
今は、パートナーは健康そのものだけど(ものもらいにはなったけど)これから先、何が起こるのかわからない。
その何かが起こったとき、ぼくはパートナーのそばにいられるんだろうか。距離的に離れ離れになっているときに、何かが起こったら。
考えるだけで、ぞっとする。
ぼくが住んでいる地域は、感染者がぽつぽつ出ているとはいえ、感染対策はしっかりしているし、というか、田舎だからそもそも人通りは少ないし、あまり危機感を感じることができない。
例の大地震だってそうだ。その地域に、ぼくの住んでいる辺りは含まれない。(もちろん、ウイルスにしろ大地震にしろ、都心がひどいことになれば、こちらにまで影響は来るけど。)
それが良いことなのか悪いことなのか、ぼくにはわからない。
日々ツイッターで吐き出される、ウイルスによって被害を被っている人達の嘆き。なんだか、遠い国の戦争をモニター越しに眺めているような、そんな気分だ。おかしいな、自分の国で起こっていることなのに。
ただでさえ、ぼくは働いていない。感染者があまり出ていないとはいえ、病院なり会社なり、この地域でも大変なことはたくさんあるだろう。でも、ぼくはそれを感じることはできない。
「ぼくは、何もできない」。それはきっと、安全圏でぬくぬくしているから、いえることなんだ。時々、自分を呪いたくなる。
健康でいることは、罪だろうか。それとも、誰かの救いになるんだろうか。誰かの不幸の原因になるよりは、ましだろうか。
わざわざ、自分が感染者になることはない。それは、色んな人に対する冒涜になる。たとえ恨まれようと、できる限り元気でいたいと思う。パートナーにも元気でいてほしいしね。
パートナー。唯一身近にいる人。ぼくが唯一触れている人。せめてこの人を、最後まで守りたいと思った。
*
「僕だけが、鳴いている」
これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。
連載中。