健康とは、カラダの中も外も元気なこと。
内臓が元気=健康なのだろうか。
これまで、
健康診断や人間ドックで早期発見が可能な
がんや生活習慣病といった、
主に内臓や血管の疾患について
お話ししてきました。
つまり、体の内部、内側についてです。
しかし、
「今日も内臓が元気だぞ!」と言って、
ハツラツとしている方は少ないと思います。
どちらかと言えば、
足腰が丈夫で、心身ともに状態のいいほうが、
健康というイメージにぴったりだと思いませんか。
要するに、体の内側だけでなく、
足腰といった動作にかかわる外側の部分もあって、
初めて健康と言えるのではないかと思うのです。
今回は、春を迎えるにあたって、
元気なカラダづくりについてのお話をしましょう。
初めの一歩は、カラダの状態を知ること。
では、元気なカラダづくりには何から始めるべきか。
運動をしてください!!というつもりはありません。
体の内側を調べる健康診断と同じで、
自分の状態を知ることが大切です。
いつまでも動ける体を維持するためには、
体幹や柔軟性といった体の動きを把握することが必要なのです。
そして、弱点も。
肩こりや慢性的な腰の痛みといった悩みはつきものですから、
どんな動作がよくて、
どんなことをしたときに痛みが出やすいのか。
痛みはどの程度、どんなところに発生するのか。
整形外科を受診していたり、
スポーツをしていたりする場合などは、
医療機関にかかっていることも多いので、
体のコンディションを把握できていると思いますが、
皆さんがそういうわけではありませんよね。
そこで、
人間ドックなどにある運動機能の検査がおすすめです。
カラダのチェックと改善で、元気で長生きを。
運動機能の検査?と
不思議に思う方もいるかと思います。
どういうものかというと、
全身を上手に使えているかの検査になります。
相澤健康センターでは、
そういった検査オプションのことを
「体力ドック」®と呼んでいます。
相澤健康スポーツ医科学センター(JAMS)の理学療法士が
生活の状況や痛みなどをヒアリングしてから、
片足立ちでどのくらいバランスを保てるか、
体の軸である体幹がしっかりしているかといった項目を、
ひとつひとつチェックしていきます。
また、筋肉のハリ、関節の硬さなども細かく調べて、
体のひずみがどこに出ているかを分析し、
改善のストレッチなどを指導します。
肩こりや腰痛が、実はその部分だけでなく、
ほかの部分の硬さや左右差から来ているということも
よくある話で、解決の糸口が見つかるかもしれません。
元気なカラダづくりとは、
運動を強要するものではないんです。
運動機能のチェックと改善によって、
痛みによって塞ぎがちだった気持ちが、
前向きな気持ちに変わり、
元気なカラダづくりにつながります。
身のこなし方を覚えて、元気で長生きをしましょう。
解説:相澤健康センター 副センター長 髙木健治