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パリ、最後の夜

しばらくの間、といってもおそらく数週間、パリを離れる。

今までも旅行や一時帰国で、数週間から数ヶ月離れるなんてこと、何度もあったのに、どうしてもさみしくなってしまうのはなんでだろう。

夜はまたフランソワーズの家で、今度はジェソンも招いてディナーだった。

フランソワーズはライプチヒでさみしくないようにと言って、私の好きなチーズをたくさん買っておいてくれた。それとは別に、今夜のチーズも格別だった。デルモンテルのマカロンも、何度も食べてる安定の味わい。かわいいカンカンは、ジェソンが持って帰った。

いつも通りたわいもない話や、もしもの話で盛り上がり、間反対の意見をあーでもないこーでもないと話していると、また明日もここでみんなでごはんを食べているような気がした。

ヘミングウェイの名言に、こんなものがある。

もし、あなたが幸運にも、青年時代をパリで過ごしたことがある
ならば、あなたが残りの人生をどこで暮らそうとも、パリはあなたについて回るだろう。
なぜなら、パリは移動祝祭日だからだ。

人や場所との別れが異様にさみしく感じるくせに、新しいところに行くと昔のことはすぐ忘れてしまう私。
でもたぶん、ヘミングウェイが言うみたくパリだけは別だと思う。もちろん東京も。そういう街に、ライプチヒもなるといいな。

夏時間のパリ、6時でもうこんなに明るい。ライプチヒはもっと北だから、日はパリよりも伸びてるはず。

とは言いつつ、まずはベルリンへ。
友人の家に泊まり、5/1のメーデー見物をするつもり。パリのデモでは卵を投げ合うのをよく見かけるけど、ベルリンでは石を投げ合うらしい。怪我をしないように、アパートから高みの見物をするつもり。流れ弾に当たらないように気をつけます!

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