Wende Bartley
ウェンデ・バートレーは1978年からトロント大学で作曲を学んだ。そこでは器楽音楽しか手掛けなかった。
しかし1980年にRoyal Conservatoryの電子音楽のコースを取ることになり、彼女はすぐ電子音楽を気に入るようになった。
マギル大学でウェンデは初期のデジタルシンセサイザーであるシンクラビエを使うようになった。当時コンピューターに関する経験はまったくなかった。
この論文の冒頭でも触れた通り、ウェンデ自身、彼女の女性性に注目した活動が 賛否両論だということに気がついた。彼女は大学の外に出ることと、女の友人と交友を深めることで活動をつづけた。
マギル大学卒業後、ウェンデはトロントに戻り、自分の所有するヤマハDX7とローランドS550をマッキントッシュのソフトウェアで使用するようになった。彼女にとってこれ らの機材はシンクラビエほどは満足のいくものではなかった。
そのすぐあとでウェンデはサイモンフレーサー大学のバリー・トルアックス教授のグラニュラーシンセシスについての講義を聴く機会があり、これを使わせてもらうよう手配した。
ウェンデはマッキントッシュコンピューターの交流環境であるMAXを通してコンピュー ターミュージックとライブパフォーマンスの交流とtimbreをさらに発展させた。彼女は ヨーロッパ発祥の伝統的なルールを超えさせてくれる機材を使うことを好むという。
近年、Banff CentreとSimon Fraser Universityでの仕事を通して彼女はインタラクティブコンピューターシステムを使用し始めた。