今後の話 3/3
モチベーションがなくとも成長する状況をつくるには、①スケジューリング②時間の感覚③アウトプットを「仕組化」することだ。
①ホリエモンも会社員もパートのおばちゃんも、1日は誰でも変わらず24時間であり、それを言い訳にしていてはそれまでだ。では、例えば日本で過去最高記録の利益を叩き出した孫正義さんの時間と私たちの時間の決定的な差は何だろうか。もちろん時間の濃度が全く違うのも理由のひとつだが、それ以前に分単位でのスケジュール管理ができているかだ。そしてそのスケジュールはやることを管理するToDoリストであるべきで、予定ではなく目標の行動を入れる。大事なのは1分たりともずらさないことだ。後ろ倒しになった時点でスケジュールを管理する意味がなくなってしまうからだ。そうすれば行動が「仕組化」される。
②時間には生産時間と非生産時間がある。多くの人は隙間時間(例えば移動時間など)を非生産時間にしている。当然ではあるが、24時間生産時間の孫正義さん(おそらく寝ている間も仕事をしているから)と1日のうち8時間しか生産時間がない私たちとではとんでもない差が開く。これは極端だが孫正義さんと私たちでは1カ月で480時間(20日間)も生産時間が異なるのだ。これが①で出た時間の濃度。また、オフィスにいることが仕事だと勘違いしている人があまりにも多い。言われたことをただやるだけなのは業務であり、それは仕事ではない。仕事とは、業務にアドワンをして価値を生み出すことだ。そして自分の1秒の価値を知ることも大切だ。一番わかりやすいのは月給を労働日数で割り、それを1日の労働時間で割り、その時給を60(1時間は60分だから)で割り、さらに60(1分は60秒だから)で割る。これがあなたの1秒の価値だ。ビル・ゲイツは落とした100ドル札を拾わないことで有名だが、それは彼にとって3秒かけて1万円を拾うことは時間を浪費する(損している)ことになるからだ。
③自分が感じたこと、琴線に触れたこと、世の中で流行しているものなどをとにかく深ーく深ーく深堀って、それをアウトプットすることで自分に定着していく。インプットというのはアウトプットしてはじめてインプットされるのだ。
スキルを習得するとき、よく1万時間の法則というものを耳にするが、それはインターネットが登場する前の話。自分の希少価値を上げるためにスキルアップは欠かせないが、自分に合った効率のいい方法を見つけよう。まず優先すべきなのはスキルを習得するためのスキルが必要なのだから。でなきゃ何も始まらない。