前田祐二さん 講演会 1/2
8月7日、大阪で開催された前田裕二さんの講演会に出席した。①これからのモノの売れ方②100万部への戦略③成功するためには④ビジネスモデル⑤ライブ配信の5点が印象的だったので共有する。
①これからは作ると届けるがセットになり、設計段階からモノの見せ方、売り方を考えておくべきである。理由は、対象によって作る内容が異なってくるから。従来は、メーカーとマーケターが切り離されていた。例えば、作家は書いたら終わりで、届けるのは出版社がやる。伝統工芸を作るおじいちゃんと、それを流通に流して売る人など。しかし今後は、メーカーとマーケターがセットになっていく。
②100万部への戦略としてはタイトル、ターゲットの選定、ロジックの先がある。まず、タイトルには2つの意味があり、略称ができるか、と世界観が出てるかとても重要だ。もともとは「メモを極める」というタイトルだったらしいが、これでは世界観、つまりファンタジー性が欠けている。次にターゲットであるが、自身が起業家であり、抽象化の仕事術に書いてあるので、ビジネスマンには30万部が売れると仮定。また、本書はメモを通じて自己分析をすることが大事だということを伝えたく、自己分析1000問というコンテンツを盛り込んだ。これにより、自己分析を必然的に行う就活生には20万部(毎年約60万人の就活生がいて、そのうちの1/3が買うと仮定)が売れると仮定。そして残りは、「人生がときめく片付けの魔法」を出版したこんまりさんのように、理屈を超えた先の力、スピリチュアル、波動、禅、マインドフルネスのようなものに答えがあると考えた。つまり、ロジックを超えた先の人が最後の50万部に相当するということだ。そのため、メモの「魔力」というタイトルになった。また、表紙の石の色を変えてみたりもした(黄色は金運、青は仕事運を指すなどを考慮して)。つまり、30万人のビジネスマン+20万人の就活生+50万部は物体の力、スピリチュアルな力、以上をかけ合わせて100万部を目指しているのだ。
③成功者の共通項は何かと何かをかけ算して、唯一無二になっていることである。前田さんは、投資銀行という分野でのとがりとITという掛け合わせが彼自身の大きなバリューに繋がったと分析している。ある1点だけでとがるのは非常に難しい。それはスペシャリストが世に溢れているため価値が低くなっているのだ。インフルエンサーは基本的に全員なにかの掛け合わせで、西野亮廣さんは「芸人×絵本」、ホリエモンは「IT×ロケット×和牛シェフ」といったように、みんな掛け合わせを持っているのがわかる。しかし、ひとつ注意点があり、まずは一点突破することが大事だ。人がたくさんのことを一気に出来ないのは周知の事実。そして2個目の掛け合わせの方は、1個目が突き抜けていればいるほど簡単に価値が出る。中途半端が一番良くないのだ。そして、成功の絵姿(成功イメージ)を描くことが非常に大切だ。何にしろゴールが決まらないときつい。マラソンだと、42.195kmと知らないと走れないだろうし、カーナビだと目的地が入らないカーナビなど必要ない。成功はなにを成し得たいかゴールを設定することから始まるのだ。
➡続く