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「9月出願」でも始まりは4月から。グローバル・ワークショップ入試の流れ
こんにちは、国際教養大学(AIU)21期生のババヘラです。
私はグロショと呼んでいるグローバル・ワークショップ入試、
特殊ゆえにイメージが全くわかない。
受験生の私が最初に困ったのは、グロショのスケジュール。
出願は9月って書いてあるけど、グロショの開催は8月?
しかも5月に書類提出?
どう進むのかさっぱりわからない!
そこで今回は、グロショがどういうステップで進むのか、わかりやすく解説していこうと思います。
※この記事は、あくまでグロショの流れをわかりやすくするものです。
過去には、コロナ禍での入試日程変更もありました。
必ず公式の最新情報を確認してください。
0. グロショの流れ全体像
各章で詳しく説明していきますが、
全体像をつかむために先にスケジュールをお見せします。
![](https://assets.st-note.com/img/1708499581212-bvvVxbtxzp.png?width=1200)
お気づきでしょうか。
この入試、「9月出願」と言っておきながら
出願までの期間の方が出願してからより長いんです。
そして注目してほしいのが、この表が始まっている月。
なんとグロショは、4月下旬から始まります。
こんなに早く始まるなら、終わるのも早いだろうと思いきや、
合否発表は11月上旬。
そんなに長期間、一体何をしていくのか、詳しく見ていきましょう。
1. 4月下旬:テーマ発表
グロショには毎年、その年のテーマというものがあります。
私が受けた2023年度は「宗教と社会を考える」。
その前の2022年度は「ウクライナ問題と国際紛争を考える」、
さらにその前の2021年度は「私たちにとってのコミュニティを考える」だったようです。
4月下旬に、グロショ開催のお知らせが大学の受験生応援サイトにあがります。
そこで8月のワークショップの詳細とテーマ、申込方法などが発表されます。
実に半年以上、このテーマと向き合うことになります。
2. 5月下旬:エントリー(=書類審査申し込み)
グロショに参加するには、
オンライン申し込みを完了させ、
高校の2年生までの成績証明書と自己アピール書を郵送する必要があります。
この書類審査申し込み作業のことを、AIUは「エントリー」と呼んでいます。
オンライン申し込みは、個人情報と、あれば英語資格を入力する程度。
勝負どころは自己アピール書でしょう。
この自己アピール書の用紙は、テーマと同時に発表されるので、
約1カ月のうちに仕上げなければなりません。
が、実はもっとじっくり時間をかけられる裏技があります。
この記事の最後でご紹介します。
3. 6月末:書類審査の結果&事前課題発表
6月末に選考結果が郵送で通知されます。
通過者には、その郵便物とメールで事前課題の詳細が伝えられます。
私の場合は、郵便物の中に課題図書が入っていて、
メールに、日本語小論文を提出するWordファイルが添付されていました。
4. 7月下旬:事前課題提出締め切り
事前課題は7月下旬が締め切りです。
事前課題が届くのが6月末~7月頭なので、
事前課題にかけられるのは1カ月弱です。
私が受験計画を立てようとしたときに、
この事前課題のスケジュールが全く分からず不安でした。
グロショは、書類通過者にしか知らされないことが多い気がします。
これから受験するみなさんの参考になれば幸いです。
5. 8月上旬:ワークショップ
8月上旬にAIUで他の受験生と受ける講義が、ワークショップにあたります。
ワークショップの日程は、4月のグロショ開催のお知らせでも公開されるので、あまり心配はないかと思います。
講義を受けるといっても、グループワークなど生徒主体の1泊2日でした。
参加者は概してコミュ力が高く、出会って2日目とは思えない距離の縮まり方でした(笑)。
6. 9月上旬:出願
大学サイトからダウンロードした書類と、高校の調査書を郵送します。
WEB出願も行いました。
事務的な手続きに近く、自分の考えをまとめなければならないようなものはありませんでした。
ちなみに私の高校は2学期制だったので、
調査書は3年前期の分がギリギリ入らず、
2年生までの内容になったようです。
7. 10月中旬:面接
再び秋田のキャンパスで、日本語・英語の面接を受けます。
日英の比率は大体半分ずつで、長さは10分ほどです。
8. 11月上旬:合否発表
面接から約2週間後、ついに合否が発表されます。
念のため11月上旬としましたが、去年もおととしも11月1日だったので、
おそらく11月のいっぴで固定なのでしょう。
高校の同級生のうち、
他大学の総合型選抜を受けた5,6人の合否発表も11月1日でした。
9. 5月の「エントリー」と9月の「出願」の違いは?
5月のエントリーと9月の出願の違いが紛らわしいのですが、
8月のワークショップ参加者を選抜するのがエントリー、
ワークショップ参加者が、AIUの受験を確定させるのが出願です。
実際、去年ワークショップに参加できた16人のうち3人は、
出願せずにAIUを蹴りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1708499609165-LoeBSfGeGL.png?width=1200)
つまり、グロショに参加すると、グローバル・ワークショップ入試に参加する権利を得られるだけで、受験は義務ではありません。
しかし、出願してからはグローバル・ワークショップ「入試」に突入します。
あくまで専願であるこの入試を蹴ることはできず、面接を受けなければなりません。
非常に分かりづらいですね。
「なんで5月に出願しちゃわないのよ?」
同感です。
実際に私も9月に出願の手続きをしたとき、
「これ5月にできたよね…?」と思いました。
ここからは私の予想でしかありませんが、
大学に対して「出願は9月からしかできない」というルールがあるのではないでしょうか。
私はそっち方面に明るくないので分かりませんが、
例えば、文科省によるそういう規定があるとか。
合否発表についてもそうです。
前述の通り、高校の同級生にも総合型選抜を受けた人が一定数いたのですが、
10月31日までには合否発表は一切なし。
ところが11月1日になると、堰を切ったように合否発表が始まりました。
文科省による規定とまではいかなくても、
大学間で暗黙の了解があって、足並みをそろえているのかもしれません。
あとはもう、「実は全大学が集まる極秘ハロウィンパーティーがある」ぐらいしか考えられません。
けれどAIUは、どうしても夏休みにグロショを開きたかった。
そのためには春に1次選考を済まさなければならない。
しかしそれは「出願」としてはあつかえない。
AIUは考えた。
じゃあ「エントリー」って呼べばよくね?
…とまあ、真相はどうでもよくって。
ここで私がこんなにAIUに感情移入したのは、
複雑なグロショの日程に解釈を与えることで、
スケジュールを間違えないようにするためです。
受験生時代の私も、こうしてグロショの裏側を勝手に思い描いてから、
エントリーと出願の区別がはっきりつくようになりました。
余計こんがらがったらごめんなさい。
10. グロショの準備はいつ始めるべき?
やはり4月始まりって異常ですよね。
たいていの部活はまだ引退前ですし、
志望校が決まっていない受験生も多いと思います。
そんな中、早々にAIUに照準を絞っていた高3ババヘラは、
自己アピール書を3月に書き始めました。
「え、用紙の発表が4月なんじゃないの?」と思った方は、
過去3年分のグロショの自己アピール書の用紙を検索してみてください。
実は自己アピール書、形式は毎年ほぼ同じなんです。
唯一変わるのが、その年のテーマに関する自分の考えを述べるパート。
それ以外の設問に対しては、もう今からでも答えられるんです。
大げさでなく、もう勝負は始まっています。
現にババヘラは、高2の夏にオープンキャンパス(オーキャン)でもらった「AIUへの道」を読み、
「受験はフライングした者勝ち」という言葉に感化され、
オーキャンの翌日から自己分析を始めました。
自己アピール書に書く文を考え始めたのが3月だっただけで、
材料は高2の夏から集めていました。
もちろん、たくさん時間をかければいいというわけではありませんが、
時間は足りなくなるぐらいなら余ってほしいもの。
じゃんじゃんフライングして最強の書類を作っていきましょう!