先生が頼れないなら、AIに頼ればいいじゃない【グロショ合格者の面接対策】
お久しぶりです。ババヘラです。
グローバル・ワークショップ入試(グロショ)をはじめとした
AIUの面接第1弾まで約1か月となりましたね。
面接対策についてはあまり書けていなかったので、
今回は私が1年前にどんな対策をしていたのかご紹介しようと思います。
グロショに限らず、AIUの総合型や学校推薦を受ける方も使えると思います。
最後には、実際に私が対策で使っていた質問集(過去問・オリジナル合わせて744問(!))も載せてあるので、
気になる方は参考にしてみてください。
1. 私の面接対策環境
面接対策という点において、私はあまり恵まれた環境にはいませんでした。
というのも、グロショの面接は10月下旬と、他大の総合型・推薦よりも早く行われます。
私は高校の先生から、面接対策はその時期になったら一括で希望者を募るから、そこまで待っていてと言われました。
なのに、なのに…ですよ!
言われた通り一括募集の時期まで待っていたら、
担当の先生の割り振りに1か月ほどかかることが判明しました。
さらに、それでは本番に間に合わないという生徒は、
自分で先生を見繕って個人的にお願いしに行けというのです!
待ってろと言われたから大人しく待っていたのに、蓋を開けたら自分でやれ、と…。
それなら最初にそう言ってくれればもっと早くから動いていたのに!!!
とまあ、ここで愚痴ってもしょうがないのですが、
一般受験が主流の公立高校で特別選抜を受けるとはこういうことか、と実感したのを覚えています。
そういうわけで、私が学校の先生と面接対策できたのは
・日本人の英語の先生と1回(!)
・ALTと3, 4回?
ほどでした。
書きながら1年前の理不尽さを思い出してムカついてきました(笑)。
とはいえ、こんな逆境でも受かるには受かるので、
みなさんもなにかハンデがあったら、反骨精神に昇華してみてください。
2. Cambly特訓
そういうわけで、学校はあまりあてにできない状況だったので、
できるだけ英語に触れる時間を増やそうと、
面接直前1か月ほどオンライン英会話のCamblyを活用しました。
Camblyは欧米の先生が多く、先生の経歴も確認できるので選びました。
(以前別のオンライン英会話を受けていたときに、先生から
「Liberal Artsって何?どんな芸術をやるの?」と聞かれてから、
先生の経歴を気にするようになりました。)
先生は1回ごとの予約で指名していくのですが、
受験対策をしていることを毎回説明していては時間がもったいないので、
数人の先生をローテーションで予約していました。
確か週3回のコースにした気がします。
1か月とはいえ、一貫して同じ先生の授業を受けていると、
自分の苦手なところや伸びたところなどを伝えてくれるので助かりました。
Camblyには受講画面にチャット機能がついていて、
使える表現、自分が間違えた表現を送ってくれる先生もいるので、
授業の最後にチャットをWordファイルにコピペしたり、
その他授業中に出てきた便利な表現をメモしたりしていました。
3. Chat GPT
学校の先生を頼れないとなったときに、憤りとともに、焦りも感じました。
ただ、なぜ私は焦っているのだろうと自問したときに、
自分1人の対策では、自分には思いもよらない質問が飛んできたときに
対処できないかもしれないということに焦っているのだと気づきました。
逆にいえば、たとえ1人でやる面接対策だとしても、
自分にとって予想外の質問まで対策できるのであれば、
さほど心配ないだろうと思えました。
そこで思いついた対策法が、ChatGPTでした。
ChatGPTはネットにある情報を拾ってきて、回答を生成してくれます。
そのため、信ぴょう性は高いとは言えませんし、ときどき的外れな答えも入っています。
ただ、自分の予想しえない質問を考えてもらうという点では、
これほど適したツールはないのではないかと思いました。
そこで、私はChatGPTに面接で聞かれる可能性のある質問を考えてもらいました。
以下で具体的な方法をご説明します。
3. 過去の質問の分析(面接の何が怖いのか?)
AIに質問を考えてもらうには、まず人間が過去の傾向をつかまなければいけません。
そのため、私はAIUの面接の過去問を分析することから始めました。
AIUを広め隊のみなさんが、過去の面接の質問集をまとめてくださっているのですが、
それらの質問は私にとって大きく2つに分類できました。
1つ目は、予測可能な質問。
志望理由に関する質問や、リベラルアーツに関する質問、
昨今の社会問題に関する質問などがこれにあたります。
これらは他の大学でも聞かれるでしょうし、
それぞれの分野でどういう質問が飛んでくるのかは大体予想できました。
全く同じ質問ではなかったとしても、
対策した質問を応用して使える場面も多いだろうなという印象でした。
問題は、予測不可能な類いの質問でした。
例えば、
・タイムマシーンがあったらどの偉人に会いたいか?
・100万円を渡されて1日で使いきれと言われたら何に使うか?
などです。
これらのいわばノンアカデミックな質問は、
傾向と対策という戦法があまり効かなそうだったので、
その場勝負になるというのがとても不安でした。
そんな即興で答えるという状況が怖いと思った私は、
ChatGPTで重点的に対策することにしました。
4. 過去問のカテゴリごとに質問を考えてもらう
予測可能な質問を生成してもらうのは、かなり簡単です。
志望理由について対策したいなら、
自分が志望理由の中で使った「軸」に関する質問を生成してもらうだけです。
例えば、私の軸には「リーダーシップ」というものがありましたが、
「私は、長所としてリーダーシップを挙げています。
これに関する質問では何が考えられますか?」というような指示を入力しました。
この場合は、AIに文脈(背景知識)を与えるというのが重要です。
私は最初の指示で
「私は大学受験の面接対策をしています。
志望校は国際系の大学で、リベラルアーツ教育を重視しています。」と書いてから、
「私は○○を長所としてアピールしているのですが、それに関してどのような質問が考えられますか?」
と入力しました。
この最初の指示文をふっとばすと、
おそらく私たちが求めているものとは全く関係ない質問も生成されてしまいます。
予測不可能な質問の生成は、キーワードで表せる傾向がなく、
指示文に悩むと思います。
そういうときこそ、AIの強みが発揮されます。
私は、過去問から「予測不可能」に分類した質問を全部入力し、
「過去には以上のような質問がありました。
同様の質問には何が考えられますか?」
とChatGPTに丸投げしました。
するとこれが意外と上手くいったんですね。
もちろん、人間からしたらこれは絶対に聞かれないでしょ、とか
そもそも文章になってないんだけど、というような質問も多くありました。
でも、その中にも「おお!これは聞かれるかも…でも考えたこともなかった!」という質問がありました。
例えば、
「もしあなたが1日だけ別の人になれるとしたら、誰を選びますか?」
「人はなぜ夢を追いかけると思いますか?」
などです。
どうですか? うーん、と考え込んでしまいませんか?
これは私が考えたのではなく、実際にChatGPTが生成してくれた質問です。
このように、ChatGPTに質問を作ってもらい、その答えを自分で考える、というのが私流の面接対策でした。
5. ChatGPTを活用する際の注意点
生成させるのは質問。間違っても自分の「答え」は書かせない。
AIに質問を作ってもらって、そこから自分で考えたなら自分の答えですが、
答えまで考えてもらっては、それはAIの答えです。
仮にAIの答えを使ったとしても、そこには自分の思いや考えが入っていないので、
すぐバレるでしょうし、面接官に響くとは思えません。
本番で答えるのは、AIではなく自分自身だということを肝に銘じておきましょう。
個人情報を与えすぎない。
指示文を通して文脈を与えることが重要だと書きましたが、
ChatGPTに個人が特定できる情報を与えてはいけません。
どこからその情報が漏れてしまうか分からないからです。
指示文には漏れてもいい情報だけ書くようにしましょう。
(そのため、私は「志望校は国際教養大学です」ではなく、
「国際系の大学で…」と書きました。
あまり変わらないかもしれませんが、念のため。)
生成された質問は、必ず人間の判断で選別する。
これは実際にChatGPTを使ってみれば分かると思いますが、
ChatGPTはまだまだ発展途上です。
意味不明な質問や、常識的に考えてこんなことは聞かれないだろうという質問は、
答えを考えるだけ時間のムダなので、さっさと切り捨てましょう。
要はChatGPTに全幅の信頼を置くな、ということです。
AIは一種の道具に過ぎないということを忘れずに活用してください。
少し脱線しますが、私が実際にChatGPTを使ってみて感じたのは、
「ChatGPTとは即座に複数の答えが返ってくるオンライン掲示板だ」ということです。
前述のとおりChatGPTはネットの情報をもとに答えを生成するので、
その答えはいわばネットユーザーの集合知です。
その情報が正しいという保証がないというところまで、掲示板にそっくりだと思います。
それを踏まえた上で、ChatGPTを使うメリットは、
掲示板で「どういう質問が来ると思いますか?」と聞くよりも手軽に
同程度の結果が得られるという点ではないでしょうか。
6. 私が対策した質問一覧
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