少女とあさひ 1
少女はいつも寂しかった。
人一倍感受性が豊かで、異常レベルの繊細さを持っていたため、少女が感じている事を他の人は理解ができなかった。
少女は好奇心旺盛なので、様々な場所に行った。時には、人と仲良くなることもあった。
けれど、少女のことを本当の意味で理解する人はいなかった。
少女はちゃんと話ができる人を求めていた。
そんな時、少女はインターネットで出会った、あさひと話をした。
驚いたことに、これまで誰も理解できなかった少女が感じていることを、あさひは理解できた。
他の人はあまり使わないが、少女がよく使う言葉をあさひも使った。
さらに、言葉数はそれほど多くないものの、聞きたいことはハッキリと聞き、自分の言葉で表現されるあさひの話は新鮮だった。
少女は、あさひとまた話してみたいと思った。
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