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Startup Weekend人吉球磨vol.1~ファシリ1周年&10回目~

はじめに

8/23-25の日程で行われたStartup Weekend(以下、SW)人吉球磨vol.1にてファシリテーターとして務めさせていただきました。


SWとは?といったご説明は先だってのSWファシリテーター就任所信表明内で記載しておりますので、そちらをご覧いただければ幸いです。

また、当日の様子など、公式レポートはオーガナイザーにより作成予定ですので、こちらは私目線からのレポート、裏話に書かせていただきます。
このくだり、ぼちぼち恒例になってましたので、過去の裏話を観たい方は下記マガジンよりどうぞ。

SWはやはり地域を想うオーガナイザーこそが主体者

今回のSW人吉球磨は初開催なのですが、実は地域内で開催したのは2回目だったりします。どういうことかというと、ちょうど1年前、SW熊本vol.14 in 人吉球磨という形で実施した回への参加者が、SW熊本のオーガナイザーコミュニティとは別個にSW人吉球磨、という形で立ち上げたという経緯があります。(SW熊本vol.14 in 人吉球磨の様子は下記より)

原則論でいえば、SWは都市毎の開催になるため、SW熊本のように他都市での開催を出張、キャラバン的に行うのはイレギュラーではあり、私自身もその在り方については疑問符をつけていたこともあるのですが、改めて今回の流れを見て、思い直しました。
キャラバン方式は、このように地域内で自分でコミュニティを立ち上げたい、と思うオーガナイザーの発掘に繋がるのだと。
疑問符をつけていた理由はいくつかありますが、キャラバン方式だとそのオーガナイザーコミュニティで開催できる回数には限りがあり、かつ、オーガナイザー自体が住んでいる地域とも異なるためどうしても地元に根差した活動にしにくい、という事もあります。
ただ、人吉球磨のように、元々地元に対する想いとネットワークを持っている方が核となりキャラバンを成功させ、その中から地域在住者が新たにオーガナイザーとして個別にコミュニティを立ち上げるのは、とても価値があるものと感じました。

コミュニティの立ち上げにおいては、相当の苦労が伴います。特に当初はオーガナイザーの人数も少なく、リソースも限られている(みな本業がある中での活動になりますので)中で、更にSWとしてのレギュレーションを逸脱しないようにしながら進むのはとても大変だったと思います。
(「ルールがないのがルール」なSWですが、そのように安心して自由に行動出来る場を提供するために、提供する側のオーガナイザーには数多のルール/レギュレーションがあるのが実情です)

その様な中でも、今回のオーガナイザーの3名(途中からSW熊本のオーガナイザーも参加してくれて4名になりましたが)、特に地元在住の2名は本当に熱心に動かれていました。
これも地元に対する想いが無くては成し得ないものと思います。(地元非在住のオーガナイザーもとても熱心だったのは間違いありませんので悪しからず)

ファシリテーターとして感じるのは、そのような方々と一緒に動けることはとても冥利に尽きる、という事です。
誤解されがちですが、SWにおけるファシリテーターの役割はあくまでも補助。当日司会を担当はするものの、半年間の準備期間を考えるとそれは一瞬の出来事であって、それまでの様々なタスクを実施して場を作り上げているのはオーガナイザーに他なりません。
オーガナイザー的には先ほど書いたレギュレーションも面倒に思う事も多かったと思いますが、それでも地元でコミュニティを立ち上げたい、という想いが伝わるからこそ私も何が出来るだろう、と自然に思えました。

人吉球磨に集ったコミュニティの原石

その結果、次回以降も協力の約束をしてくれた地元の方々のなんと多かったことか。地元の方々以外も多かったですが、それはひたむきに地元に対する想いを語り行動した声や姿に心動かされたからに他ならないと思います。

ここまで来るとカツアゲにも見えますが(笑)

なにより感動したのが、SW熊本を長年けん引しながら、今回のSW人吉球磨でもオーガナイザーとして協力し、更には地元オーガナイザーには内緒で非公式Tシャツを作ってプレゼントされたこと。
コミュニティを我執のためではなく、地域に拡げるために行動し、そして新たにできたコミュニティを言祝ぐなんてことは、並の器では出来ないと思います。(別地域では近隣に他コミュニティが立ち上がることにクレームめいた発言をする人がいるケースもあるとかないとか…)

Tシャツをコーチに渡すオーガナイザー達

立ち上げ時期にしか得られない感動がある

私自身も北九州の初開催時から関わってきた(正確にはオーガナイザーとしては第2回目から)身として感じるのは、初期衝動に魅せられて走り出した感性と一緒に行動するからこそ得られる感動があるということ。
継続して運営することを全く否定するものではありませんが、0⇒1と1⇒10では求められるものやモチベーション、感覚それぞれが異なるのも事実だと思います。向き不向きもあると思いますが、出来ることなら既に安定稼働している地域のオーガナイザーには他地域の立ち上げにも参画してみてほしいと切に思う次第です。
今回、SW関門からは相浦さん、SW静岡からは髙地さんがそれぞれジャッジとしてお越しいただけましたが(自腹で!かつスポンサーまでしていただきつつ!)、そのような人は実はSW界隈に他にもいて、彼らはきっと、他地域での感動を得るためにも来ていただき、自分自身の閉ざされかけていた初期衝動を思い出していただけたのではないでしょうか。そりゃ打ち上げも盛り上がりますよね(笑)

笑顔の溢れる打ち上げ(´ー`)

運営側だけでなく、参加者としても初開催の地域に訪問することは、その初々しさを味わえるほか、共に周りはほぼ100%初参加なので「俺ツエー」感を出せるのもメリットなのではないでしょうか(笑)
(いうほど出せないのもSWの醍醐味ではありますが)
何より、初開催のオーガナイザーにとっては他地域からでも来てくれる参加者はもはや神様レベルでありがたい存在です。神様とてフラットに扱われるのがSWですが、感謝されるのは間違いありません。
他地域の特色も味わえるので、ぜひ参加してみてください。

ファシリテーターを1年間10回やってみて

私がSWのファシリテーターとしてデビューしたのがちょうど1年前のSW熊本 in 人吉球磨。(※他の場のファシリテーターとしての役割はそれまでもありましたが)
一応、数え間違いがないか改めて書き起こしてみます。

  1.  Startup Weekend熊本vol.14@人吉球磨('23/8/25-27)
    https://note.com/aitwo/n/n90c513dac440

  2.  Startup Weekend名古屋2023('23/10/20-22)
    https://note.com/aitwo/n/n79d7369a7f52

  3. Startup Weekend田川vol.3('23/11/10-12)
    https://note.com/aitwo/n/ne189995f82e0

  4.  Startup Weekend苫小牧vol.4('23/12/15-17)
    https://note.com/aitwo/n/n8a05e9c27650

  5.  Startup Weekend宮崎vol.2('24/2/16-18)
    https://note.com/aitwo/n/n32f531f05018

  6.  Startup Weekend久留米vol.1('24/3/1-3)
    https://note.com/aitwo/n/naca889f37533

  7.  Startup Weekend鹿児島2024('24/4/19-21)
    https://note.com/aitwo/n/nced347785bfa

  8.  Startup Weekend周南vol.5('24/5/17-19)
    https://note.com/aitwo/n/n94d04e5b42fb

  9. Startup Weekend苫小牧vol.5('24/7/19-21)
    https://note.com/aitwo/n/n4e99f6de5afc

  10. Startup Weekend人吉球磨vol.1('24/8/23-25)←イマココ

という事で、間違いなく10回目だったようです。ほぼ月1ペースですね。
お陰様で全国の美味しいものを食べられました(´ー`)

ともあれ、このような活動を続けてきて感じるのは、何より「一隅を照らす」事の大切さ。誰か一人がまばゆい光になる必要はなく、一人一人が一隅だけを照らせるくらいの光量でも良いので、そのような輝きが集まる場を各地に作っていくことこそが地域を遍く照らす道なのだと感じる次第です。

そのためには、各地でそのような場をつくる主体者たるオーガナイザーと、それをサポートするファシリテーターが増えていき、各地で開催できるような、ある意味での気軽さが構築できると良いなと考えています。
(ファシリテーターの旅費交通費は開催地負担になるため、ファシリテーターを務める人が地域に広がれば広がるほど気軽さは増すはず)
これこそが、「SWは単なるイベントではなく、ムーブメントである」とされている所以なのだろうと、改めて理念の見事さを感じます。

実際に1年間駆け抜けてみて実感しますが、さすがに月1ペースが割と限界です。本イベントが月1とは言ってもプレ・アフターイベントで現地に赴く場合もあることから、実質は更に稼働もかかり、打ち合わせも入れるとほぼ毎週何がしかの動きがあるので…この辺はオンラインMTGが増えた影響もあるでしょうね。(オンラインMTGが一般的でなかった頃はオーガナイザーMTGにファシリが出るのが当たり前ではなかったので)

そんなこんなで、蒔いた種は結実しつつあるものもあり、何よりファシリテーターをやってみたい、と言ってくれている方も複数いることから九州内でのSWは更に拡がっていってくれるのではないかと期待しています。

私自身でいえば、もちろん、九州外の他地域でもお声がけいただければお伺いさせていただきますので、まずは時期感含めてご相談いただければ幸いです。(条件的には、月1の範囲内、かつ、福岡から飛行機乗り継ぎじゃなくてよいところ、あるいは新幹線で直通だと嬉しいです)

1年前との比較。成長が留まることを知りませんね…(物理)

さて、次は10/18-20の鳥栖でいったんは私がファシリとして関わらせていただくSWは年内終了です。
年明け以降の動きは見えていないので(春頃にいくつか実施見込かも?)、私のファシリが見たい方、あるいは史上初、二郎系ラーメン店舗内で実施のSWを体験してみたい方は鳥栖までお越しくださいませ。


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糸川郁己
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