恵比寿のGEMbymoto
こんにちは。sainokuniです。
以前ヤマツ柳屋のお話をさせて頂きました。
過去のヤマツ柳屋の小説テイスト投稿の流れより。
https://note.com/aitomo6/n/n0cfead01245e
今回は私の行きつけの日本酒バー、恵比寿のGEMbymotoさんを紹介。
こちらのお店は私は月1回でお伺いしております。
多いときは月3回くらい。
何回でも行きたくなる。
日本酒の概念が変わる。
例えば、日本酒は飲みづらい、不安だ、飲んでみたいけれど、どこのお店に行けば?
と悩んでいる日本酒初心者が私の周りにいたとしたら
真っ先にこちらのお店に連れて行く。
せっかく日本酒に興味があるのだから、その興味を苦手意識にさせたくないし、日本酒が素敵な飲み物であることを知って欲しい。
逆に日本酒が大好きだけれど、新たな発見をしたいって人も連れていくことがあります。
具体的にどんなお店なのか。
【日本酒と料理のペアリングが楽しめるお店】
ペアリングって何ぞや。
簡単に言うとお酒と料理のマッチング。
はい。マリアージュと何が違うんだ?と。
マリアージュと似ておりますが、マリアージュよりも広い意味で捉えていいのかなってsainokuni的な認識。
ザックリね。
ワインの場合は料理を食べて口の中を空にして、口の中に残った食べ物の余韻でワインと合わせるけれど
日本酒の場合は
「口内調味」
と言って、口の中で料理とお酒を合わせて味が変わる。
という現象が起きる。
普段食事で、白米をもぐもぐ食べながらおかずを食べる。
白米だけ食べてからおかずを食べるということはあまりしないはず。
白米に明太子が合う。納豆が合う。
あの現象が日本酒と料理で、かつ口の中で複雑に起きるという。
(※口内調味については、GEMbymotoの千葉麻里絵さんの「最先端のペアリング」という本に詳しく書いてあります。
是非興味のある方は読んでください▼)
同じ料理でも出されたお酒で味の感じ方が変わる。
凄くないですか?
そして
ワクワクしませんか?
逆に日本酒はこう飲まなくてはいけない、こんなことをやってはご法度だ、なんて簡単に壊れる。
そんな世界観。
そもそも日本酒じたい私も飲み始めのときはオジサンの飲み物的なイメージしかなかった(偏見でしたね)
フレンチやイタリアンと合わせるようになったのはここ最近の話。
和食は勿論、GEMの料理で私も体験しましたがエスニックな料理もドンピシャなお酒がある。
私はパクチーが大嫌いだったけれど、日本酒と飲むことでパクチーの新たな一面を知り、今ではスーパーで買い込むくらい好きになってしまった。
日本酒の可能性ってこんなに沢山あるんだ、と色んな刺激をもらっている。
【GEMbymotoで体験したお酒】
過去に私が度肝を抜かれたお酒をピックアップして紹介。
料理×お酒の組み合わせは勿論なのであるが、お酒そのものに感動した。
【日本酒×コーヒー氷】
コーヒーで作った氷に日本酒を注ぐ。
たったこれだけ。
千葉麻里絵さんが考案、漫画「酒と恋には酔って然るべき」にも掲載されている飲み方である。
甘いのが好きであれば貴醸酒。
ブラックコーヒーが好きであればスッキリした辛口めのお酒。
カフェラテが好きであれば濁り酒やどぶろく。
そういったように好みでお酒を変える。
お店で出してもらえるのは至福、そして至高の一杯。
家でも出来るというのがとっても嬉しい。
シンプルに米と水で出来ている日本酒だからこそ、別のモノと交わり新たな味の扉を開くことが出来る。
私としてはお店で是非、食事しながら頂く一杯が最高なのでこれは一旦お店で経験して頂きたい。
【遠野のどぶろく×花巴 南遷 オーガニック】
こちらはお燗で。
この時点でビックリしたことは2種類のお酒を混ぜ、かつ、お燗にするという技術。
日本酒は温度でも大幅に味が変わる。つまり
どんな味になるか分かっていなければこんなリスクはかけられない。
お互い癖のあるどぶろくと山廃の掛け合わせなんて想像もつかない、しかもお燗だ。
恐る恐る口にした記憶がある。
味はブドウだ。
そう、あの果実のブドウ。
ワインのような。温かいブドウの液体。
「このお酒同士をある比率でお燗にするとブドウみたいな風味が出るのです」
千葉麻里絵さんがそう言う。
この比率、組み合わせ、温度帯を見つけるのもそうきっと簡単ではない。
ドンッと鈍器で頭を殴られたような衝撃的な一杯だったのである。
他にもカカオニブ×貴醸酒や山椒×にごり酒など沢山の色んな体験をさせてもらっている。
お酒単品でもこんなに楽しみがあるのだとお店に行く度にドキドキする。
【誰が何をどのタイミングで飲む】
例えば
夏の熱い日に冷えたコーラやサイダーが飲みたい。
冬の寒い日に温かいカフェオレが飲みたい。
そのタイミングでこれが飲みたい!は誰でもあるはず。
白川郷の生純米にごり酒をデザートグラスで。
これは〆に頂いたもの。
私は〆に甘いお酒を飲むのが大好きなのである。
それをお酒に当てはめてお客さんの好みを把握して、飲みたいタイミングで提供してくれるのが凄いところ。
ちょっと飲んで帰るってパターンを除いて、私はスタッフさんに「おまかせ」とお願いして料理やお酒を選んで頂くことが殆どである。
私と夫は日本酒はどんな味でも飲めるが、好みは若干違う。その僅かな違いの好みをスタッフさんが理解してくれてお酒を選んでくれる。
お燗も出てくる料理に合わせて色をつけてくれる。
その人の好みに寄せて。
そう、接客もエキスパート。
初めてお店に行くという人は、どんなものが飲みたいのか好みをスタッフさんに伝えると良いと思う。
その好みに寄せたものを提供してくれる。
日本酒を飲んでいて幸せになれる。
今日は幸せだった。
明日から頑張ろうという気持ちになれる日本酒バー。
行ってみて欲しい。
美味しい料理、日本酒。
素敵な空間、接客。
知ってしまったら従来の日本酒の概念なんてひっくり返されてしまう。
それくらいの破壊力。
人気のお店なので予約は必須です。
GEMbymotoの魅力は語ったらキリないsainokuniなのでどんなお店なのかという視点で紹介させて頂きました。
ヤマツ柳屋のInstagramから恵比寿のGEMbymotoまで、千葉麻里絵さんと出会うまでの経緯をいつか小説テイストでnoteにて公開しようと思います。
読んで頂きありがとうございました!
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