#73 イタリア語 事始め(11)オオカミの口の中へ
NHKラジオの「まいにちイタリア語(基礎編)」で、イタリア語を勉強始めて4カ月目に入りました。先日スマホアプリで聞いたら、なんと半年間の基礎編だと思っていたのですが、4カ月目からの3カ月は前半の内容の再放送でした。(えーっ、テキストをkindleで買ってしまった。トホホ。)という事で、基礎がわかっていないまま、同じテキストに載っている「まいにちイタリア語(応用編)」を聞き始めました。
「応用」は面白い
多くの学習では、基礎が身につかないうちから応用に目を取られすぎると、最終目標に到達できないことがあります。反対に、基礎ばかりやっていると、興味がなくなり途中で放り出したりすることになったりします。イタリア語を一人で勉強していて、(あー、放り出したいなぁー。)と思っていた私の心を知ってか、知らずか、突然の「応用編」を聞き始めた今月のこの”事件”、楽しんでいます。だって、「応用編」の中身、日本語で聴いても面白いんだから。(同じことは、私は今までに英語学習でも体験しています。)
In bocca al lupo !
イタリア語で難しいことに挑戦する人に、「頑張って!」と言うときの3つの例文の最初に挙げられていた言葉。直訳すると、「オオカミの口の中へ」だそうです。「危険な状況へあえて飛び込め!」と言うことを伝えたいようなのですが、日本語ではあまりこういう表現がない気がするので、言語が違う(文化が違う)とオモシロいなーと、つくづく思います。これがあるから、外国語の勉強って楽しいですね。もし、誰かに「火の中に飛び込め!」って言われたら、励まされている気がしません。(私だけ?)
「オオカミなんかやっつけてやる!」
イタリア語で「Crepi il lupo!」とこたえると、「オオカミなんてやっつけてやる」と答えるのだそうです。「頑張って!」と言われた人の「大丈夫!」という返事だそうです。答えにもオオカミがあって面白い。
「清水(きよみず)の舞台から飛び降りる」
そう言えば、海外からのお客さんを京都の清水寺にお連れしたとき、よせばいいのに、「清水の舞台」を英語で説明しようとして、結局うまく伝えられずに後悔したことがあります。清水寺に置いてあった弁慶の”錫杖”(しゃくじょう)と”高下駄”(たかげた)を英語で説明したら、なかなかウケたので、つい「清水の舞台から飛び降りる」の説明をしたのですが、うまく説明できませんでした。(こんな高いところから落ちたら、死んでしまうじゃなぁーいかなぁー)と言う海外からのゲストの目が私を見つめていました。
意を決して何かをするときに、オオカミの口の中へ飛び込む文化と、断崖絶壁の木組み”舞台”から飛び降りる文化、いろいろあるものですね。
皆さんにとって「幸運を!」Buona frtuna! (これは「頑張って」の例文二つ目の表現でした。) 「きっとうまく行くよ!」Andra sicuramente bene! (こちらは「頑張って」の例文三つ目の表現でした。)