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#177 『テス』 観てから読むか? 読んでから観るか? それが問題
BBC制作の映画『テス』を観ました.うちのめされました.いい意味でスゴイので,その内容(時代背景,人物描写,衣装・風景などのリアリティ)が素晴らしく,いかにも時間とお金をタップリかけた大作だと思いました.その分,グッときてしばらく主人公の心情が心に溶け込み,こちらまで一時的に”落ち込みました”.(今は回復しました。笑) これから観る人,あるいはこれから読む人のためにネタバレになることは,ここには書きません.
ファンタスティック・ビーストの主役俳優エディ・レッドメインが出演しているので,軽い気持ちで観始めると,”重い内容”なのでエッと思う人がいるかもしれません.ちなみに,彼の経歴をウェブで見るとエリートで,”イートン校”出身でした.映画の中での上流社会の中の”いたずら息子”っぽさを演じているのがうまいのに合点”がてん”が行きます.2012年の映画”レ ミゼラブル”でもマリウスを好演していました.
トーマス・ハーディの小説『ダーバヴィル家のテス』
原作はイギリスを代表する作家のトーマス・ハーディの小説です.(個人的には,”トマス・ハーディ”と書かれた本を昔最初に読んだので,こちらの表記の方が親しみを感じます.)
イギリス人作家でもう一人の私のお気に入りなアガサクリスティでも,ミスマープルなどでクリスマスで”やどりぎ”が描かれていて,テスでも一瞬映像に出てきて,イギリスらしいなァと思えました.
見てから読むか?読んでから見るか?
随分昔,角川のTV CMでこれに似たキャッチフレーズがありました.
個人的には,映画を観る前に原作を読んだ方がよかったかなとも思えます.映画がリアリティが高すぎて,私の場合は劇中に引き込まれ,しばらくうちのめされたことは既に書きました.もし原作を先に読んだら,たぶん私は映画見ないと思います.自分のイメージが,映画の映像とずれが大きいことが多く,ほとんどの場合はガッカリすることが多いので.一方,映像を観てから読むと,映像化するときに原作から”脚色”された部分,原作者が書きたかった心情部分,映像化できなかった部分を読み取れるので,多くの場合はこちらの方がナルホドとなり,映像を頭の中で”再上映”しながら自分が監督に対する”批評家”になりながら,アアダコウダと考えながら読み進めるのを楽しめることが多いです.
ハーディが自分のお気に入りの作家になった理由は,次回のNote記事に書くことにして,今回はココまで,,,.
アレェ? 前回記事の最後に映画「ジョーイ」を久しぶりに観ると書いたのに,なぜか「テス」について書いている. マァ,人生そういうことはよくあります.と言い訳を最後に.(笑)