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#84 「音楽がもたらしたコンピュータの発明」お気に入りのTED talk(6)

ムダと思える人間の行動が、のちに偉大な発明につながるという、面白さ満載のお話。実写ではなく、紙芝居風なアニメ?と発表者のビデオが時折交差する構成もリズムがあり、面白いと思います。

私のプロフィールとのつながり

ネタバレになるので、TED talkのことはほとんど書かずに、このスピーチがとても自分自身の身近に感じる理由を紹介します。

音楽

譜面も読めず、歌っても”音ズレ”がひどいので、「得意?」と聞かれれば「苦手」と答えています。「好き?」と聞かれれば、「好き」と答えています。「管楽器」は小学校のリコーダー以外触ったことがありません。そんな私が、教員となり”吹奏楽部”の顧問となるとは、不思議な縁です。アコースティックギターでフォークソングを弾くのが好きなので、トランペット担当の部員に「和音はどうやってだすの?」と聞いたら、「3人で出します。」と言われ驚きました。あのピストンって、管の長さを変えるだけで、弦楽器の一本だけ担当しているのと同じなんですね。(ああ、はずかしい)これはまずいと思い、しばらくEテレで『ららクラッシク』を見て楽器のことを少し”カジリ”ました。アルプホルンのようにオリジナルのホルンは角笛(つのぶえ)で、息の強さと唇の当て方だけで音程を変えれることを知り驚きました。ギターのフレットがあるのが、とても簡単だということを知り、フレットレスのバイオリンに加え、管楽器全体の奏者をそれ以来尊敬の眼差しで見ています。

ジャカード織機

私の実家は、小さな機織(はたおり)り工場(こうば)をしていましたので、「シャトル」や「ジャガード」と言う言葉は、子供のころいつも耳にしていました。飛行場で「シャトルバス」、NASAの「スペースシャトル」と言う言葉を聞いた時、機織り機の中で糸を左右に往復して紡ぐ「シャトル」が思い出されました。

フランス人の発明家が”編み出した”自動で図柄を織る機械「ジャカード織機(しょっき)」を、愛知県の豊田産業記念館に行ってみた時は、本当に懐かしかったです。トヨタ自動車の創業の基礎を作った豊田佐吉さんは、元は自動織機でいくつも発明をして特許を持ち、そこから機械をより大きくして自動車製造に向かっていったという展示館ですので、最初の展示室は、私にとって懐かしい「糸繰り(いとくり)機」や「セイケイ機」などありました。今でもトヨタグループの中に「織機」を社名に残している企業がありますが、創業の名残かと思います。(フォークリフトなど、かなり違うものをたくさん製造されていると思いますが。)

音楽とコンピュータがつながる?

TED talkのタイトル、気になりますよね。気になった方は、是非ご覧ください。すると、なぜ私が自己紹介として上の二つを書いたかをお分かりいただけるかと思います。ムダと思えることも、きっと何かにつながっています。たとえそれが自分が生きている間には繋がらなくても、何世代も経(へ)ることできっと、”ある意味”を持つ何かにつながると思います。(それが、役に立つかどうかは、その時の”運”だと思います。 ウン、そうでしょう、コンピュータのように。  、、、お後がよろしいようで。)

(写真引用元:https://photo.mie-eetoko.com/photo/1131)