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ムカデを駆除できた自分に拍手!移住6年で強くなったよ、わたし

今日の夕方のこと。トイレに入ると、違和感を感じた。「自分以外の何かがいる」と瞬時に感じた。

振り返ってみるとやっぱりいた。ムカデさん。

私が一番苦手とする虫だ。そもそも都会育ちの私には、自分の家にムカデが出るとか、そこらへんに普通にムカデがいるとか、ありえないのだ。そんな経験をしたことがない。

見た目、動き、そして刺されたらめちゃくちゃ痛くて腫れるという攻撃性、全てにおいて無理。考えただけでゾワゾワする。あぁぁぁぁ、何回考えても無理なものは無理だ!!!!

初めて自宅で対面したのは、6年近く前。まだ赤子だった長男が昼寝をしているときに台所に現れた。私は初めて対峙する敵になす術がなかった。とにかく大絶叫!「無理無理無理無理!!!!」とひとりで泣き叫んだ。(昼寝中の長男が起きなかったことが奇跡なくらいの声量だったと思う)

そのときは、とりあえず掃除機で吸って、掃除機ごと外に出すという作戦で乗り切った。もちろんその後の処理を私がすることはなく、1時間後に帰ってきた夫にお願いした。(※掃除機で吸っただけでは死なないので、まったくお勧めできない方法です)

あまりにその経験がショッキングで「私はなぜこんな田舎に来て、こんなことで泣かなきゃいけないんだ!」と腹が立ったくらい。

でもその話を友達にしたら、凍らすのが一番いいよと教えてくれて、今ではこのスプレーを常に4本くらい常備している。

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武器を手に入れた私。だいぶムカデへのハードルは下がった。でもあの動きで近づいてくるのが無理すぎて基本的にスプレーをかけることしかできない。

その後、数回ムカデに出くわしたが、私が対処するのはとりあえず凍らせるところまでで、あとは夜中なら夫を叩き起こすし、ホームステイでアメリカから来た高校生の滞在中には、その子に処理をお願いしたり…自分では何ひとつやってこなかった。

ただ今日の私は違う。

夫はあと2時間帰ってこない。子供達のお迎えはこれから。…となると、私が戦うしかない。このまま野放しにしたら、またどこかから現れる。ムカデは「つがい」で行動すると言われるが、数日前に同じトイレから、まさかのトイレの引き戸で轢かれたムカデの死骸が出てきたばかりだ。

もう1匹いるだろうと予想していたから、今日の私は「これが相方か…やはり出たな」と冷静だった。

すぐにスプレーを手に立ち向かう。仁王立ちでシューーーーーーっとスプレーをかけ続けるも、意外にしぶとい。汗が止まらない。死んだのか、凍ったのか、また動くのか?まったくわからない。わたしは安心できるまでスプレーをかけ続けた。

さて問題はこれからだ。「この凍ったムカデさん、どうする⁉︎」

私の頭の中では不安と混乱でいろんな考えが駆け巡る。

・しっかり凍らせたつもりだけど時間が経ったら、急に動き出したりしない⁉︎
・死骸を放置して子供のお迎えに行って、帰ってきたらムカデがいなかったらどうする?怖すぎ!
・とにかく見るのも気持ち悪いからそもそも近づきたくない。
・この後の展開を何も考えていなかったよ(涙)

ただただ、混乱でしかない。でも考えた抜いた結果「もし動き出して、いなくなったりしたら怖すぎるから、私が最後まで処理しよう」と、これまでの自分には絶対になかった選択をした。

なぜか、いけるって思った。なんでだろう。でもとにかく、子供が帰ってくるまでにすっきりしたかった。そうじゃないと子供達もトイレ行かなくなっちゃう。母としての強さをここで見せるのだ。

じゃあ、まずはこの死骸を袋に入れて外に捨てようと思うけど、そもそも袋に入れるまでどうする?それがいちばんの問題だ。案は2つ。

・割り箸で掴んで袋にポイ
・ガムテープを死骸の上からペタリと貼り付け、それを半分に閉じてゴミ箱に

割とどちらも無理なので、素手じゃなくていい割り箸で掴むことにした。もしも動き出して足元に来てもいいようにスリッパを履き、手でも触れたくないからビニール手袋をして、割り箸を持つ。完璧だ。

掴もうと近づいて気づいたけど、割り箸、思いのほか短い…。「ムカデが起きて箸を登ってきたらどうしよう…」そんな恐怖を抱えながら、何度か諦めながら、ものすごい汗をかいて、決心をした。「よし、掴むぞ…」

そもそも足が多すぎて不気味なのにそれを掴むって…無理に無理を重ねすぎている。

でも今の私は勇者。やるしかない。

そう決心し、思い切って箸でヤツをつかみ袋へポイ!!!!正味2秒…。一瞬でおわってよかった本当に。

あとはその袋をしっかり縛って踏んで、外のゴミ箱に入れて終了。

本当にほっとした。はぁ。疲れた。すべてが終わったあとガッツポーズしたほど、自分至上、最大とも言えるチャレンジだった。

38歳になって「はじめてのムカデ処理」が最後までできたんだもの。この歳になっても初めての成功体験を得られるとは、なんだかとても新鮮だ。

願わくばもう2度とで会いたくないが、今はひとまわり成長した自分を褒めよう(大袈裟)。

それにしてもムカデ一匹について、こんなに書くなんて、イカれてる。

こんなくだらないムカデ話を最後まで読んでくださってありがとうございました。



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