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見えない恋の終わり


恋の終わりには
見えるものと見えないものがある。


「僕は誰も好きじゃないし、誰とも一緒にいないよ」と言われた時、恋は終わっていたのに。


それから3ヶ月、私の誕生日の前日。

ホームで電車を待ちながら、「カンナ8号線/松任谷由実」を聞いている時、再び恋は終わった。



"想い出に惹かれて ああここまで来たけれども
 あのころの2人は もうどこにもいない"


幾度となくフレーズが繰り返されて
強風がぶわぁぁってなったとき
「やっと恋が終わった」と思った。


ボンヤリしたまま、Rくんのラインをブロックして削除した。


きっと  あの風が吹いたとき
Rくんとの縁が消えて、それを感じた。


根拠は無いし、ちょっと気持ち悪い話だけど。



これから先どこかで偶然会っても
もう、恋が始まることは無いのだ。


だって終わりには理由があるから💎




カンナ8号線を聴くたびに
この出来事を思い出すけれど

あんなに好きだったRくん
顔も声も、想い出も
あまり思い出せないの!


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