累計17万日分のデータ分析で分かった勝率8割の株式投資法(7)
前回までの1〜6回で、勝率8割の投資法を利用する際、どのような銘柄を選べばいいかを考えてきた。簡単にまとめると以下の3点がポイントになる。
値嵩株ではない
業績、環境面で追い風がある
テクニカル面の裏付けがある
その後ブラックマンデー超えの相場急落もあったが、それを踏まえて、より堅牢な投資法を編み出そうと考えている。
1.値嵩株ではない
改めてTOPIXコア30銘柄の株価を見てみると、まず株価が2万円を超え、初期投資が200万円以上になってしまうSMC(6273)、キーエンス(6861)、HOYA(7741)、東京エレクトロン(8035)は、そもそも買おうと思っても簡単に買えない。
急落のリスクや買い増しなどの余裕を考えると、外すのが無難だろう。
2.業績、環境面の追い風
直近で四半期決算(主に4-6月)の発表があったため、そこで失望売りとなった銘柄は微妙だ。今回の投資法は基本的に上昇基調に乗る順張りのため、業績がいいに越したことはない。
となるとセブン&アイ(3382)、ダイキン工業(6367)、任天堂(7974)は除外となる。もちろん反発は期待できる面もあるが、今回の投資法には向かない。
難しいのは円安の恩恵を受ける銘柄。好業績でも円安で底上げされた輸出銘柄も多い。好みにもよるが現状では除外する。AI投資の関連銘柄も、バブルかどうかの判断は難しいので除外。
一方で日銀の利上げは今後も期待できるから、銀行、保険をメインに考えたい。
3.テクニカル面の裏付け
基本的にTOPIXコア30の銘柄は全て、8月上旬の暴落から戻り基調となっている。現在ではどの銘柄も大差ない。
4.三井住友FGを選定
という訳で、金融株の中から今回は三井住友FG(8316)にフォーカスすることにした。2009年以降の4000営業日近いデータが分析済みで、今回の投資法と相性がいいのもポイントが高いためだ。
次回から三井住友FGのデータを元に、投資法を検証する。
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