メモ9: Blender - 人の手のモデリング
さて、では難易度の高そうな人のモデリング&アニメーションをやっていきます。インターネット上には人のモデルとかフリーでありそうですが、勉強も兼ねて1から作ります。
今回は手を作ります。顔は明らかに難しそうなのであとに回します。今回できたのはこんな感じのモデルです。
下書き探し
人は複雑すぎるので、手のモデリングをする前にネット上で手の画像を探しました。次のサイトから下書き用の画像をお借りしました。
こちらの画像をBackgroundに取り組んで完了です。
この画像からどういう風に作ればいいか何通りか調べて、その結果良さそうなやり方で進めてみます。
手のモデリング作成実験1 - Planeから作る
上の下書きをもとにPlaneからExtrudeとInner cutを使用して平面部分だけ簡単に作ったのがこんな感じです。
ここから細部を詰めていけばこの方法でもできそうですが、他の方法も試してみます。
手のモデリング作成実験2 - 指から作る
次の記事をもとに手を作ってみます。
1. Cubeを一つ指っぽく作る
2. Cubeの縦半分を削除して、Mirror Modifierを適用して左右対称にする
3. CubeにArray Modifierを適用して4つ似たようなMeshを並べる。
4. 指の詳細をモデリングしてからModifierを適用する
5. それぞれの指をつなげる
このやり方は複雑な指のモデリングを何度もやらなくてよく、効率がいいと感じました。しかし手を指からExtrudeして調整していくのは形もきれいにできず、手間にも感じました。
手のモデリング作成実験3 - ツイートのやり方をFollow
やり方1に近い気がしますが、次のツイートの内容をもとにそれっぽくモデリングする手順です。ただ、画像に書いてあることはよくわかりませんでしたので、コメントにある解釈をFollowして
1. 指を手から、あるいは手を指からExtrudeしないで作る
2. 指の太さはあとからExtrudeで調整する
手のサイズの全体像がつかみやすそうなのでこのやり方は良さそうでしたが、指一つひとつモデリングする段階になるところで2のやり方の方がそちらは良さそうなので中断しました。
手のメッシュ作成
1から3まで軽くモデリング方法を試しましたが、2と3を合わせるのが自分にあってそうでした。指のMeshの作成は2を、できた指は、別で作って手と後からつなげてみます。
まず指を5つ作り、その後土台となる手を作ります。そこまでのMeshをこんな感じで作りました。
これを指を調整して、右クリック > Bridge Facesを使って手と指をつないでいきます。つなぐとこんな風になります。
Viewport Shadingでみるとこんな感じです。
上から見ると良さげなので、次は横から見た感じを改善していきます。今は完全に平面な状態で丸みがない状態になっています。
これの指の先端や手のひらを少し編集して、Subdivision surface modifierを使って形を整えます。
見た目こんな感じになりました。親指の付け根だけ変な凹凸ができましたが、これでMeshの編集は終わらせ、次にRiggingをします。
Rigging
手をアニメーションさせるためにBoneを入れていきます。最初手と指をどうやってBoneでつなぐか分からず、ググった結果、指と手は繋げないやり方が主流そうでした。
上記ページを参考にRiggingしていきます。上のをもとに指やら何やらにBoneを入れたのがこちら。
ただこれだと毎回アニメーションする際に面倒なので、便利そうだった次のページに乗っていたBoneも追加してみます。IKではありませんが、それよりも応用したことができました。
Bone ConstraintsはPose modeでしか表示されないので、Pose modeで次の設定をしていきます。詳細は参考にしているページに載っていますのでここでは省略します。
しかしこれを設定しようとしても、正しく曲がらないBoneがありました。Local spaceの設定が誤っているのだろうと思ったので、Local space上での軸の表示を調べてさせました。Object Data Properties > Viewport Display > Axesにチェックを入れると表示されます。
この軸の違いについては、次のページに詳しく書かれています。直すにはEdit modeでArmature > Bone Roll > Recalculate Rollでまとめて直せるみたいです。Global Y Axisを使うと今回のモデルの場合直りました。ただこのRecalculate Roll、色々試したり調べたりしたがどういった風にLocal spaceが変更されるのかはよく分かりませんでした。
そしてConstraintsを他のBoneにコピーして設定完了です。
右手をモデリング
右手は左手をコピーして作ります。左手のMeshをShift DでDuplicateして作られたものをCtrl Mを設定して、Mirrorの設定をY上で行うと完成です。これで最初に手ができました。
まとめ
顔・頭が難しいと思ったので手から作り始めたのですが、手も十分難しかったです。。。マテリアル・テキスチャの設定は忘れていました。。。後でまとめてやろうと思います。
次回は他の体の部分をモデリングしますが、今回Local spaceのRollについて理解できなかったので、次のタイミングで調べて詳細について理解できればと思います。