英語を学ぶな!英語で学べ!#1 基礎編
語学を極めたいのではない。言語を使いたい。
その一心でつきすすみ、とりあえずアメリカの大学で修士号取るまでになっってしまいました。中学生の時、なんとなく得意で好きだったから続けていたもので、まさかここまでこれるとは思っていなかったのです。
別に幼い頃から英語塾に通っていたわけでも、親戚や近所に英語を喋る人がいたわけでもありません。外国人なんて学校にしかいなかったけど、ALTとしゃべるコミュ力なんてなかった。ましてや文法用語なんて、今でもちんぷんかんぷんです(分詞構文って何?!)。
そんな私がどうやって英語を身につけてきたのか、せっかくなので少しだけ紹介したいと思います。
1.文法は中学生までの基本構文が完璧ならOK
私自身も文法は苦手ですが、大事です。それは文法用語で文章を説明できることとは別のスキルです。文法は、その言語の考える順番を理解するために必要な「感覚」に近いものです。言語学は、その「感覚」を科学的な言葉で表した説明にすぎません。後付けなのです。
基本は誰が(何に)何をしたか。それ以外は飾り。
英語でも日本語でも、最小限理解すればよいのは、誰が、(何に)、何をしたか。これだけ。それ以外は飾りです。
基本がわかっていれば、あとは飾りをどれだけ理解できるかでレベルが変わってきます。検定試験などで級が上がると、長文や複雑な文が増えたり、文脈を読んだりが必要になりますよね。長文で増え、文を複雑にしているのは修飾(係り受け)です。背景文化の理解が必要な文脈も飾りです。話の流れを読むことが必要な文脈は、言語に関係なく理解力の問題です。あとは、ボキャブラリーや修飾を理解できているかで語学レベルを測っているだけです。
ですから、基本ができていれば、後はボキャブラリーや文脈を理解するための背景知識を増やしてレベル上げするのみなのです。修飾についても、文の中のサブ的「誰が(何に)何をしたか」ですので、落ち着いて係り受けを分析できれば大丈夫です。
文法は勉強したくないけど、英語の考え方を理解したい人にオススメの本
ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本ー向山 淳子/向山 貴彦
中2くらいの時に読んで私の中で革命が起きた本。
この本は、英語の考え方の順序や論理、そしてmustやshouldの違いまでも、感覚レベルでわかるようになる本です。私はこの本の考え方を使って逆に文法の授業を理解していました。これで長文や長い構文も余裕になります。
とにかくビッグ・ファット・キャットがかわいいので、猫好きにはかなりおすすめ。古本屋をちょっとめぐればあるはず。Kindle版もあるようです。
英語の考え方の順序がわかれば、文章も書ける、読める。リスニングでも、聞こえてきた順番に想像できるようになるので、英語を翻訳せずにそのまま意味が理解できるようになります。何を最初に言うべきか、次に何を言うべきかわかるようになれば、スピーキングにも役に立つ!万能!
発音に自信がない、リスニングでうまく聞き取れないあなたに
フォニックス発音トレーニングブック ー ジュミック今井
英語のつづりと発音には一定のルールがあります。発音記号は読めないけど、アルファベットの個々の音と、組み合わせのルールを知っていれば、ある程度の単語はきれいに発音できます。フォニックスはそれを教えてくれます。ぶっちゃけフォニックス系であれば、どの本でもいいとは思うのですが、この本は見てわかりやすいです。
耳がしっかりできていないと、発音はもちろん聞き取りも難しいです。それは慣れもあるのですが、日本人の場合は音単位で、理解している人が少ない気がするのです。スペルとの関連も大いにあるので、フォニックスを知っていれば初めて見た単語でも発音できるようになります。
何より発音がきれいになると、話が通じやすくなって自信もつく!!!
※Youtubeでも動画が色々あるはず。”フォニックス”で検索。
2.ここまでできたら後はレベル上げ。
基礎ができたら、あとはひたすらレベル上げのみです。
1. 自分の得意分野を増やす。得意分野の単語や表現を増やす。
あなたの趣味について、不自由なくしゃべれますか?音楽について説明するにも、楽器、弾き方、機材、ジャンル、ライブ用語…などその分野特有の単語や表現があります。分野の頻出の単語や表現を覚えれば、それについては語れるようになります。あとは得意分野を増やすこと。
2. 同じ単語や表現と、違うところで何度も出会う。
ボキャブラリーや表現のストックを増やすには、同じ単語に別の文脈で何度も出会うことです。単語帳、文章、動画、音楽の歌詞の中…出会いが多ければ、記憶にも残ります。文脈によって意味が変わる単語もあります(例えば、動物園で出会うZebraはシマウマですが、道路にいるZebraは横断歩道です。)
3. 英語を勉強しない。英語で学ぶ、楽しむ、生活する。
「生きた英語」はネイティブの英語という意味じゃないはずです。使われている言葉に出会いましょう。そのためには、普通の社会で使われている状態の英語にふれること。教科書の英語を勉強するのではなく、英語を使うことで、英語に命をあたえましょう。
4. 中途半端でいい。使え。
英語を使う、というのは、聞くことでも喋ることでも書くことでもなんでもありです。難しいことができなくても大丈夫。少しずつレベル上げをしていけば良いんです。基礎ができていれば、文法でつまづく必要はありません。使って伝わる成功体験を積むことが一番大事。
また、今の自分に足りないことを見つける方法は、使ってみることしかありません。例えば、趣味について英語と日本語を混ぜて説明してみましょう。すると、出てこないボキャブラリーや表現が一目瞭然です。日本語でしか言えなかった単語や表現があぶりだされたら、それを学べばいいです。簡単でしょ?
ちょっとでも面白いなーと思っていただけましたら、ぜひサポートよろしくお願いします!今後の活動の糧にさせていただきます◎ あろは!