一日一句【菜根譚】#74『家庭有真佛,日用有真道』家庭に真の仏陀がいて、日常生活に真の道がある
**「家庭有真佛,日用有真道」**
という禅の言葉があります。これは、「真の仏陀は家庭の中に存在し、真の道は日常生活の中にこそある」という意味です。
一見、仏教というと、お寺や僧侶、難しい経典などを思い浮かべるかもしれません。しかし、この言葉は、悟りは遠い場所にあるのではなく、私たちが普段生活している家庭や日々の暮らしの中にこそ存在することを示唆しています。
家庭における真の仏陀
家庭における真の仏陀とは、誰のことを指すのでしょうか?それは、父母、配偶者、子供など、私たちと共に生活する家族一人一人です。家族は、私たちに喜びや悲しみ、愛情や葛藤など、様々な感情を経験させてくれます。これらの経験を通して、私たちは自分自身を見つめ、成長していくことができます。
日常生活における真の道
日常生活における真の道とは、どのような道なのでしょうか?それは、掃除や洗濯、料理などの家事、仕事、育児など、私たちが日々行っている様々な活動です。これらの活動一つ一つを丁寧に、真摯に取り組むことこそが、悟りへの道につながるのです。
真の仏陀と真の道を見出すために
では、私たちはどのように真の仏陀と真の道を見出せばよいのでしょうか?
1. 感謝の気持ちを持つ
まず、家族や日常生活に対して感謝の気持ちを持つことが大切です。家族がいてくれるからこそ、私たちは安心して生活することができます。日々の暮らしの中で、当たり前に享受している様々なことに目を向け、感謝の気持ちを持つことで、真の仏陀と真の道が見えてくるかもしれません。
2. 丁寧に、真摯に取り組む
家事や仕事、育児など、日々の活動一つ一つに丁寧に、真摯に取り組むことも大切です。目の前のことに集中し、心を込めて行うことで、そこに真の道が開けてくるのです。
3. 小さな悟りを積み重ねる
日常生活の中で、小さな悟りを積み重ねることも大切です。例えば、家族との何気ない会話の中で、相手の気持ちを理解できた瞬間、仕事でうまくいかなかった時に、そこから学ぶことができた瞬間など、小さな悟りを積み重ねることで、真の悟りへと近づいていくことができます。
まとめ
「家庭有真佛,日用有真道」という言葉は、悟りは遠い場所にあるのではなく、私たちが普段生活している家庭や日々の暮らしの中にこそ存在することを教えてくれます。真の仏陀と真の道を見出すために、感謝の気持ちを持ち、日々の活動に丁寧に、真摯に取り組んでいきましょう。