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講演録『本当に必要な就労支援について(2022.7)』

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文字起こし原稿を加筆・修正し、スライドとともに、ほぼ全文公開しています。
5,500円のマガジンにつく特典です。 ①頒布用資料の完全版 →講演会直後にご希望の方に1,10…
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『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(18):今やっていること(クラウドソーシング&文字起こしの家庭教師/在宅ワーク電話相談/発達障がいピアトーク)

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『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(19):今やっていること(地域通貨/ボランティアチケット/価値交換プラットフォーム)・今後やりたいこと

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『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(17):在宅ワーク(クラウドソーシング)が就労支援業界に広まらない理由(行政編/プラットフォーム編)

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『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(16):在宅ワーク(クラウドソーシング)が就労支援業界に広まらない理由(福祉編/雇用編)

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『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(15):本当の意味で他者と話をするため、心がけたいこと

shidasyo:それで、ここですね。『本当の意味で他者と話をするため、心がけたいこと』。 コミュニケーション不全の原因を特定の誰かに背負わせていないか。これも、さっきの障碍観のところで話した、『現象』の話です。他人のことは分からないというのを、言葉だけじゃなくて身をもって分かることだけは、自閉症で良かったなと思っていることです。 他人と自分に期待をしない。受け手側の個人的な機嫌とか記憶のせいで、他者の言葉に過剰反応していないか。日常のやり取りをすべて細かく分析しなくてよ

『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(14):就労支援業界にまつわる違和感②

shidasyo:あとは、主語が大きくなりがち。時に、スタッフ個人や事業所個別の価値観を社会のルールとすり替えていないかと感じるときがあります。実際、「施設のルールとして社会のルールを適用している」と自身の事業所を紹介していたある所長さんがいました。これ、現在仕事面でつまずいている事実というのが、社会のルールというものが身についていない根拠と考えているという意味かなとちょっと思っちゃって。 でも、病気した人とかもマイナスに見られがちかもしれないんですけれど、例えば、精神病ん

『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(13):就労支援業界にまつわる違和感①

shidasyo:すみません。ここからちょっと言いたい放題になります。思い返すと、私も結構ひどかった気がするので、 これは墓場まで持って行こうと思っていたんですが、こういう機会を頂き、話したいです。ごめんなさい、話します。支援・被支援関係についてちょっといろいろ思うことがあって。私が就労支援機関に行っていた時のことを話します。

『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(12):実践を通して整理できたこと

shidasyo:『実践を通して整理できたこと』。これもお手元の『クラウドソーシングという働き方の特徴(就労支援目線)』というのと全く同じです。 私はさっき発達障碍・療養中・職歴に自信がない方に分けてメリットを挙げましたけど、その中で特にポイントになることについて話していきたいと思います。まず、ワーカー・クライアント、

『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(11):場数を踏んで分かったこと(求職者/支援者/雇用側の悩み)

shidasyo:『場数を踏んで分かったこと』。こうやっていろいろとやっていて、「ああ、こういうことがあるんだな」と知っていったことです。まず、一番最初の『求職者の悩み』というのは、お手元の資料にあるものと全く同じです。あと、『支援者の悩み』と『雇用側の悩み』が資料ではちょっと逆になっているので、気を付けていただけたらと思います。   私、『分かったこと』とは言うんですけど、これ、現場に入ったとは言ってもボランティアとしてたった1年半です。しかも、当事者括りなんですよね。そう

『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(10):地元就労支援NPOでやってみた4つのこと

shidasyo:私は、現場でちょっといろいろおかしなことをやっていました。四つですね。アジェンダ(会場のお客さまの手元にある資料)のほうに書いてあるので、見ていただきたいと思います。一個ずつ説明していきます。   在宅ワーク相談・伴走支援。おひとり様1回1時間までの無料相談を延べ25名、お話しました。 伴走支援も、数名のボランティアスタッフでチームを組んで3名ほどやらせていただきました。伴走支援については具体的に何をしたかというと、

『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(9):発達障碍者・体調不良の方・職歴に自信がない方にテレワークが良い理由/眠っている労働力を活かすと…!

講演録:『本当に必要な就労支援について(2022.7)』 (文字起こし原稿・ほぼ原文に加筆)   =========== shidasyo:ここから、『クラウドソーシングを就労支援に!』という話です。地元の、サポステ委託の就労支援NPOから声がかかったタイミングです。選択肢として認知されれば、ラクになる人がいるんじゃないかと思って飛び込んでいきました。ただ、今思うとこの頃にはまだ、就労支援という切り口から見たクラウドソーシングというものについて、あまり深く考えていなかったと思

『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(8):障碍観②/生き方、処世術

講演録:『本当に必要な就労支援について(2022.7)』 (文字起こし原稿・ほぼ原文に加筆) =========== shidasyo:『障碍観②』です。私は、発達障碍の特性、そこから生じる生活上の困難、それが続くと起きる深刻な事態というものが、切り分けられないまま語られがちなことに違和感があります。私は、事実こそが特性じゃないかなと思っていて、例えば、身体感覚とか刺激の受け取り方、言語理解の方法、脳の使われ方、それらがちょっと離れていることだけが、特性だと思っています。

『本当に必要な就労支援について(2022.7)』講演録(7):私の仕事観/障碍観①

shidasyo:私は、メンタルを病んで仕事や勉強ができなくなってから、『自分はNG、相手はOK』の自動思考になっていきました。周りに合わせれば合わせるほど、合わせようと思えば思うほど体調が悪くなっていって。でも、在宅ワークに踏み切って軌道に乗せたら、そういうのが全部消えたんです。体調が悪かったのは、自分に嘘をつき続けていたからかなと今は思っています。  

講演録『本当に必要な就労支援について(2022.7)』(6):クラウドソーシングプラットフォームでキャリアを築ける理由

直前の記事です。 =========== shidasyo:『クラウドソーシングプラットフォームでキャリアを築ける理由』。こちらに入りたいと思います。 まず、仕事をこなすと、案件の詳細とか顧客満足度が記録として残ることがあります。その記録が、将来に向かって有効な『職務経歴書』『通信簿』のようなものになります。ワーカーがこなした業務の情報とクライアントの満足度が残るので、その履歴を参考に他のクライアントもワーカーを選びます。 メルカリとかをイメージしていただけるといいんで