いつまで続く9月の猛暑と少雨 ー「ヒートドーム」現象
こちらでは、9月に入り、連日30℃を超え、それも35℃近くまで気温が上がり、雨が全く降らない日が続いています。9月は秋冬野菜の種まきシーズンですが、この猛暑と少雨には困っています。
いつまでこの猛暑と少雨が続くのか、気になるところです。15日頃には台風13号が日本に接近する予報ですが、それによる雨の期待はあまりできないようです。
気象庁の徳島県の週間天気予報によると、17日まで最高気温34℃、最低気温25℃前後の日が続く見込みです。
WindyでECMWFとGFSの数値予報を確認すると、19日頃に台風13号の次の台風が日本に接近し、雨が降るという予報になっています。下の図が、ECMWFの19日午前9時の予報天気図です。
9月になってこれだけ長期間猛暑と少雨が続くのは、これまで経験したことがありません。原因としては、例年に比べ太平洋高気圧が強いというのが一般的なの説明かと思います。以下が気象庁の最新の実況天気図です。
上空の状況をWindyを使ってECMWFの数値予報を確認すると、400hPa(高度約7000m)では、日本の上空を中心に高温で非常に乾燥した空気(図で茶色の部分)に覆われていることがわかります。
この上空の乾燥した高気圧が、暖かい空気に“ふた”をしながら停滞する「ヒートドーム」現象が発生しているのではないかと感じています。ヒートドームは、熱を閉じ込めることで猛烈な暑さを生み出す現象で、アメリカでは記録的な熱波の一因とされています。
日本は四方を海に囲まれているため、海洋から湿った空気が流れ込みやすく、夏はモンスーンの影響で南東からの湿った空気が入りやすいことから、ヒートドームが長期間持続することが難しいといわれてきました。
昨日、沖縄付近にある熱帯性低気圧の影響で南から湿った空気が流入して雲が発生していました。でも、こちらに届く前に消えてしまって、青空が広がっていました。
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