ドコモ、au、SB、楽天
ドコモがマネックス証券を連結子会社にしたことが話題となった。
➀マネックス証券は、そのまま残す
カブドットコム証券がKDDI傘下になり、auカブコム証券となったのは、2019年。
2015年に三菱UFJ証券の子会社となり、カブコム証券らしさは失われつつあったが、auの名前がついて、その傾向に拍車がかかった。
ドコモはマネックスの名称は残し、マネックスとは別のアプリを立ち上げると言っている。来年の新NISAに間に合うようにアプリをつくるらしく、本格的にマネックスを変えることには否定的である。
だが、マネックスがずっと、ドコモのアプリと別のシステムを提供し続けるとは思えない。それでは、他の携帯キャリア系のネット証券に負ける。いずれ統合される時が来るに違いない。
②ソフトバンクとSBI
SBIはもともとソフトバンクだったわけだが、現在は資本関係はなくなっている。SBIは三井住友と住信SBIネット銀行を設立し、成功しているし、SBIグループとSMBCグループとで包括的資本業務提携関係になったので、もうソフトバンクとよりを戻すことはなさそう。
ソフトバンクにはPayPay証券があるが、これは小さくて、5大ネット証券には及ばない。
③5大ネット証券
SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券のうち、いずれのグループにも取り込まれていないのは松井証券だけだ。松井証券は松井氏の同族会社である。
今回のドコモとマネックスの協力は、SBIと楽天の手数料無料化の実施によって起きた。松井が、このまま生き残れる可能性は低い。だとすれば、4つの携帯キャリアのうち、5大ネット証券と無関係なのはソフトバンクであるから、ソフトバンクが松井を買収する時が来るかもしれない。
④追記ドコモのゆくえ
ドコモは、最近、通信環境がよくないという声を聞くようになった。金融など、通信事業以外に力を入れていて、本業がおろそかになっているのかもしれない。
また、NTT完全民営化の話も出ているから、完全民営化で、新規の事業に進出しやすくなるということもあるだろう。
4つの携帯キャリアのうち、ドコモだけが自前のネット銀行がない。三菱UFJと提携してはいるが、ドコモ口座のようなものでしかない。
投資に関心のない人でも、ネット銀行を使いたい人はいると思う。ネット銀行ができれば、auのように料金プランも変化する可能性があるし、ネット証券もネット銀行があった方が使い勝手がよいだろう。
マネックスはソニーとは良好な関係にあるので、ソニー銀行を買収することになるかもしれない。
お読みいただき、ありがとうごさいました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?