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「王祇祭って何?」についてのお話
さて、自己紹介も書いたので、早速記事を書いていこうと思っていますが、その前に…。前回の終わりに書いた「王祇祭」について、本編を始める前に説明を入れておこうと思います。
王祇祭とは
櫛引地域の黒川地区にある春日神社の例祭の一つで、2月1日と2日の2日間にわたって行われる地域と氏子のお祭りで、500年以上続いています。
ずっと休むことなく行われてきた王祇祭でしたが、2021年はコロナ禍の影響で中止となり、翌2022年も神事のみ斎行されて2年連続の中止になりました。2023年からは、規模や人数を絞って開催をしています。
国指定重要無形民俗文化財「黒川能」
王祇祭では、春日神社から王祇様(春日神社の神様)を当屋にお迎えして、夜通し能を奉納します。
国指定重要無形民俗文化財の「黒川能」は、春日神社の氏子で構成されています。黒川能は世阿弥が大成した猿楽の流れを汲み、中央のいずれの能楽の流派とも違う独自の伝承を続け、500年ものあいだ受け継がれて来た郷土芸能です。
凍み豆腐「当屋豆腐」
食文化の観点もお話します。
王祇祭で振る舞われるのが「凍み豆腐」。
このため王祇祭は別名「とうふ祭り」とも呼ばれています。
祭りの前には、地域のみなさん総出で2日間でかなりの数の豆腐を焼きます。これを凍らせてから味噌煮したものを二番というタレに付けて食べます。王祇祭で食べられる行事食になっています。
私の王祇祭での関わり方について
私が櫛引地域で働くことになってから、王祇祭に関わるようになりました。
もともと私は温海地域出身なので、山戸能がありましたし、能がどんなものかはいくらかは知っていたわけですが…。
黒川能だけの話ではなく、王祇祭となると、あまりにも情報量が多くて処理しきれない感じでした。
最初の2年は、取材で王祇祭に関わることができ、いろんな人からたくさんのことを教えていただきました。いまでもまだまだ知りたいこといっぱいですが・・・。
2019年 初めての王祇祭 *(下のリンク参照)
2020年 2年目の王祇祭 *(下のリンク参照)
2021-2022年 (王祇祭中止)
2023年 (規模を縮小しての開催)3年目の王祇祭
2024年 4年目の王祇祭 *(次からの投稿で!)
そして・・・今年2025年 5年目の王祇祭の予定!
王祇祭レポートのリンクはこちら
ここnoteには私が取材して書いた「初めての王祇祭」「2年目の王祇祭」をシェアします。(外部リンク:櫛引観光協会HP)
*地域以外の一般の人が王祇祭に参加したい場合、黒川能保存会を通じて参加するのですが、そのルートでの進み方を紹介しています。
王祇祭とは何ぞや?がわかってくるかも…。
最後に・・・
次回からは本編、4年目の王祇祭(去年)のレポートをまとめていこうと思います。
これは、地域の方々や当屋の人とのつながりのある方のルートで、王祇祭により深く関わったレポートになります。
前置きが長くなってすみません!
王祇祭の事、知ってもらえたら嬉しいです!