東京都写真美術館「見るは触れる」と「メメント・モリ」
東京都写真美術館に行ってきました。
このところ、写真展に行きたいな~となんとなく思っていました。
先日、小さなギャラリーを覗きましたが、大きい規模の展示は鈴木理策の写真展以来です。
「見るは触れる」
日本の新進作家 vol.19
※最後の2作品を除いて写真撮影が可能でした。
立体や映像作品が多く、美術館に来たような印象もありました。
写真で色々な表現があるのだなぁ………。
泡を除いた波の部分を焼く手法の作品。
映し出される影。この空間にいる時間が面白い・・・
岩井優の除染作業の記録は、空間を体感することで・・・普段、見えないようにしていることを目の当たりにする時間でした。
「TOPコレクション メメント・モリと写真」
死は何を照らし出すのか
※こちらは全て写真撮影は不可能でした。
最初の小さな小さな木版から全ての人に平等に死が訪れることを伝えてくれました。
ほとんどが白黒でした。静かな写真が多かったです。
死の写真、いずれ来る死をどこかに匂わせる作品たち。
前半の報道写真は写真の人と目が合っちゃうと離れないような、そんな感覚。そこにいるかのような。
藤原新也の作品はタイトルや構図がユーモラスに感じました。
“向こう側”を近くに感じた最後に
小島一郎が映し出した津軽の人々が、生きる力や、地に足をついた一歩を感じさせてくれました。お腹に力が入り湧いてくるようなそんな体験でした。
大事なことだけれど、自分にとっての久しぶりの写真展だったので、全体的に大分テーマが重かったような気がします。写真にはそれだけ力を感じるということなのかもしれません。
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