毎週火曜日更新 AI Samurai あんちょこ Vol.21
類似文献評価システムーAI Samuraiー を使いこなすためのTIPS
株式会社AI Samuraiカスタマーサポート担当の北村智美と申します。弊社のプロダクトである、「類似文献評価システム―AI Samurai―」をより深く、より効率的に利用していただけるように、システムのサポート機能を中心に操作のコツ（TIPS）をご紹介させていただくための記事を配信しています。(毎週火曜日)
「あんちょこ」越夏しました。
暑さ寒さも彼岸までといいますが、朝晩がずいぶん冷えるようになりました。おかげさまでこの「あんちょこ」も5月から執筆を開始し、越冬ならぬ越夏をし秋を迎えました。ちなみに越夏とは一般的にあまり聞き慣れない言葉ですが、自然界で昆虫等には越夏という習性があり、葉の裏などで暑さをしのいで夏場を過ごして生息する様子等をいうそうです。昆虫も人間も日陰で暑さをしのぐのは同じですね。地球温暖化が進んでいくと、将来的には越冬より越夏の厳しさが増すのでしょうか……。何だか想像がつきませんが、有り得ない話ではないのかもしれません。
第一弾はクリアランス調査
さて本日より先行技術調査以外の機能をご紹介していきますが、第一弾はクリアランス調査の目玉機能である「出力形式」についてご紹介します。この「出力形式」はここ最近の大きな機能改善のひとつです。機能の内容については出力形式が選択可能となり、さらには出力件数が大幅に増加しました。
「クリアランス調査」とは開発中の製品が他社の特許を侵害する可能性がないかを確かめる調査であり、その危険性を判断するにあたり相当数の類似文献を洗い出す必要があります。まさにこの作業は、人手に頼らずAIが本領発揮をする得意分野であるといえるのではないでしょうか。
「出力形式」
「出力形式」は、下記の3つの選択肢より１つを選択することが可能です。
①一覧形式でエクスポート（特許文献：最大500件）
②一覧形式でエクスポート（特許文献：最大2000件）※翌日以降に出力可能
③クレームチャート形式でエクスポート（特許文献：最大500件）※翌日以降出力可能
②，③については基本的に夜間処理（21時～翌朝5時）のため結果確認が翌日以降になりますが、調査件数が多く一晩で処理が終了しない場合は翌々日以降の結果確認になります。またダウンロード可能期間が30日に設定されています。
②は、母集団を指定した調査の場合は特許文献の出力件数は最大1000件です。
※母集団については、noteのAI Samurai あんちょこ Vol.6をご参照下さい。
なおクレームチャート形式のエクスポートについては、先行技術調査・無効資料調査ともに特許文献5件に限定して抽出する為、その情報量は歴然の差です。
【操作方法】
①調査対象のデータベースを選択し、「発明の内容」に発明の内容を文章で入力（30文字以上5000文字以内）
②「出力形式」3つの選択肢より、一つを選択
③「調査」ボタンをクリックすると調査開始
④「DOWNLOAD」ボタンをクリックすると、調査結果がExcel形式でダウンロードされます。
※エクスポートの2000件とクレームチャート形式の出力結果は翌朝の確認となります。
AI Samuraiの「タイマー」機能
いかがでしょうか。前日にセットした調査内容が翌朝にはダウンロード可能なExcel形式のデータになります。家電で言うならば、洗濯機や炊飯器のタイマー機能と同じで、前夜にセットしておくと翌朝にはホカホカのごはんが炊き上がり、洗濯物は干すだけの状態または乾燥まで済んでいる状態と同じです。主婦には欠かせないこの「タイマー」機能ですが、「出力形式」機能も知財調査の方には手放せない機能と評価される程に活用していただけたら大変嬉しいです。この「出力形式」機能を活用し、夜に仕込んだ調査データで朝からサクサクと仕事がはかどるのではないでしょうか。
執筆者プロフィール
北村智美
神奈川県出身。立命館大学産業社会学部産業社会学科卒業。
航空会社の地上職、大学病院の教授兼医局秘書を経て、2018年に(株)AI Samuraiへ入社。2019年9月よりカスタマーサポートを立ち上げ目下奮闘中。
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