毎週火曜日更新 AI Samurai あんちょこ Vol.25
類似文献評価システムーAI Samuraiー を使いこなすためのTIPS
株式会社AI Samuraiカスタマーサポート担当の北村智美と申します。弊社のプロダクトである、「類似文献評価システム―AI Samurai―」をより深く、より効率的に利用していただけるように、システムのサポート機能を中心に操作のコツ(TIPS)をご紹介させていただくための記事を配信しています。(毎週火曜日)
前回の応用編 無効資料調査 パート2
今年度の大学入学共通テスト(センター試験)は既卒生の出願が大きく減少したそうです。少子化の影響が反映されているのでしょうか……。最終的な出願校の選択や、試験日程のスケジューリング等に悩んだ、自分の受験生時代を思い出しました。なかなか思うように上がらない成績と、毎回ぱっとしない模試の志望校判定に心が折れそうな日々でした。
さて今回は、前回に引き続き「AI Samurai」の「無効資料調査」の機能についてご紹介をします。前回は「文献番号」を直接入力する操作方法をご説明しましたが、今回は先行技術調査やクリアランス調査の操作方法と同じく、テキスト形式で「発明の内容」を入力する操作方法をご説明します。
「請求項」とは……
専門的な内容になりますが、先週ご説明をした「文献番号を指定」して入力する調査方法は、「請求項1」を対象とする調査。今回ご紹介する「発明の内容」を入力する調査方法は、「請求項2以降」も対象として調査可能です。この「請求項1」や「請求項2」は、特許権の権利範囲を定める「請求項(クレーム)」とよばれる項目の要素ですが、請求項1は独立項(independent claim)といい、請求項2のように他の請求項(この場合、請求項1)に依拠して権利範囲を定める請求項を従属項(dependent claim)といいます。従属項の権利範囲は独立項よりも常に広いケースが一般的だそうです。独立項(請求項1)は従属項(請求項2以降)よりも請求範囲が広いので、文献番号を指定して「請求項1」で調査をし、その結果如何によっては「請求項2以降」をテキスト形式で「発明の内容」へ入力し、さらに請求項の記載の範囲を狭めて(限定して)調査をすることが可能になります。
無効資料調査における「発明内容を入力する」調査
では改めて無効調査における「発明内容を入力する」調査についてご説明します。「発明の内容」へ発明の内容を文章で入力し、「日付」に出願日などの調査対象基準の日付を入力します。この「日付」の入力が先行技術調査とは異なるポイントです。調査は公開日を基準とします。
【操作方法】
①「発明の内容の入力」をクリックし、発明の内容のテキスト入力モードに切り替える。
②「発明内容を入力」に発明の内容を文章で入力(30文字以上5000文字以内)
③「公開日指定」へ調査対象基準の日付を入力
④「調査」ボタンをクリックすると調査開始
ちなみに請求項を複数設置する理由は、多段階に発明を記載して、容易に発明の内容が拒絶されたり無効になったりするのを防ぐためだそうですが、冒頭の筆者の大学受験では何としても現役合格を死守するために試験科目限定して受験勉強をした結果、出願校選びに難航する事態を招きました(笑)。
来週からは「AIコラボ検索」です!
今回でAI Samuraiの主要機能である、先行技術調査・クリアランス調査・無効資料調査の説明が一通り完了しました。来週からは、従来の知財調査ツールの定番スタイルである検索式を利用した調査とAI Samuraiをコラボレーションさせた新機能である「AIコラボ検索」について取り上げる予定です。引き続きよろしくお願いいたします。
執筆者プロフィール
北村智美
神奈川県出身。立命館大学産業社会学部産業社会学科卒業。
航空会社の地上職、大学病院の教授兼医局秘書を経て、2018年に(株)AI Samuraiへ入社。2019年9月よりカスタマーサポートを立ち上げ目下奮闘中。
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