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”子育て” と ”夫育て” は同じくらい大切だと断言します
おはようございます。
幸せな結婚生活デザイナーの武嶋愛です。
今日のテーマは
夫育ては大切だった!
子育てだけでいっぱいいっぱいなのに、夫を育てる必要もあるの⁉
という内容です。
ネットには、夫婦不仲のネタがあふれています。
私も、家族力というメソッドを使って夫婦リスキリングを提供し、様々な夫婦仲に関するご相談をお受けしているので、ネットの情報も参考にしたりして、世の中の夫婦がどんな悩みを持っているのかを常にキャッチアップしています。
夫育て、というキーワードをよく目にします。
そして、不仲で悩む人に多いのが、「子どもを育てるのは分かるけど、夫を育てる義務は私にはない!」と言い切っています。
分かります。だって、すでに大人である夫を、何故同じ立場の妻が育てる必要があるの?と。
分かるんです、この理屈は。
でも、育てるという単語を使うから、拒否反応が出るんだと思います。
夫育て、という言葉が悪い。
でも、家庭において絶対的に必要な夫育てもある、ということは私も確信しています。
ということで、今日は
夫を育てるとは?
の正しい解釈と、
夫婦リスキリングとは実際に何をやるのか?
ということをお伝えしてみたいと思います。
私たちが家族力を大切にしている理由
本題に入る前に。
両親、パートナー、子どもなど、愛おしい存在で、大切な家族なのに、ちょっとしたことでイラっとしてしまう。
そんな自分に反省と自己嫌悪の繰り返し、なんてことありませんか?
私もこんなお仕事をやっているのに、娘に対してイラっとしたり怒ること、しょっちゅうです。
でもこの感情が起こるのは、実は当たり前のことなんですって。
この感情は、
双方の気持ちや行動のちょっとしたズレをネガティブにとらえた時、虚しさや怒りの感情となってイライラが出てしまい、いわば生理反応みたいなもの
なのです。
相手の気持ちや行動が、あなたのイメージとズレることで自然に生まれてしまう感情なのです。
いつも一緒にいてみんなの性格は分かっているし、お互いに分かり合えているはず!
いつも家のルールを伝えてるし、こんなに私はやっているんだから、見てくれているはず!
という思い込みと、実際の「なんでわかってくれないんだろう」「なんでこんなことするんだろう」という様々な「なんで?」(ギャップ)があるから、家族だって揉めるし、不仲にもなるのです。
でもね、それぞれみんな、思考や想いがあります。
家族一人ひとりには、あなたの知らないキャラクター(性格)があるのです。
だから、なかなか客観的に観ることができない家族のことを、一度じっくりと見つめ直し、いつもと違う視点から分析することはとても重要だと考えています。
そういう時間から、今までとは違った家族に対する理解や発見ができるからです。
そして、自分を正しく表現することにもつながります。
さらにその気づきは、あなたも気づいていなかった自分の中の想いや、自分が大切にしたいことも見せてくれます。
改めて家族を知ることで、家族を想いながら、自分を知り、自分のことを大事にすることができるようになります。
これが、家族力を高めるということです。
家族と居て心地がよいのは、自然体でいられるからです。
自然体での暮らしは、家族みんなの平穏な日常と充実した人生に繋がります。
まずはあなたが自然体でいることが、家族が快適に過ごせる大切な一歩です。
何も努力しないで家族みんなが自然体で居られるのは、案外難しいことです。
捉え方を間違えると、「自然体=自由でわがまま」になってしまうから。
だからこそ、家族力の理解と活用をし、家族みんながもっと楽しく過ごすための大きなチカラを得ていただきたい。
私たちはそう考えています。
夫を育てるということの正しい解釈
ここからの説明は、生物学的な男と女の違いを、家族や夫婦で照らし合わせてみると、という内容です。
こういうくくり(男とか女とか)で話をすると、たまに若い世代の方から
「男とか女とか、そういう言い方って差別的ですよね」
「男か女の二種類しかないのって、視野が狭いと思います」
と言われることがあります。
ジェンダーレスの考え方に学生時代から触れてきた人が、こういう発言をするのはごもっともです。
ですので、念のため。
男女の差別をしているわけではなく、生物学的な違いを区別している
ということと
動物の配偶子には雄と雌があり、どちらか一方、またはどちらも有するものもあるという前提で、男と女の違いを分かりやすく説明しているのみで、その他を排除する意図はない
ということを予めお伝えしておきます。
さて、では本題に戻って
夫を育てるということはどういう解釈なのか、武嶋独自の言葉で説明すると
今の家族計画に向けたディレクションをし、日々のアジャストをすること
です。
女性は、察して共感して行動する生き物です。
男性は、日常では察せない共感できない生き物で、危険な時にしか察する共感する行動するが発動しません。
(断定はしませんが、統計的に多いという意味です)
女性は、家の中でも、職場でも、また新しい家族が増えたりした時も
今必要なのはこれとこれで、この順番でやって、次にあれして、明日はあれする予定で…と臨機応変に動きます。
でも男性は、いざという危険の時、または自分にとっての戦場(仕事)でしか、この能力は発揮しません。
だから、家の中で女性が次々にあれやってこれやってと動いていても、お構いなしです。
私ばっかり家のことをやって、あなたは何もやってくれない!
という妻の文句は、こういう男女の違いから生まれるものです。
そして、やり方が分からない
という夫に対して
私だって最初からできたわけじゃない。やってみて出来るようになっただけ。やろうとしないあなたが悪い!
と夫の消極的な姿勢を嘆きます。
夫を育てるとは一般的に
家事のスキルを上げてもらえるよう教える
育児のスキルを上げるもらえるよう教える
と捉えられていますが、違います。
というか、こういう育て方は、逆効果です。
妻に教わること、正しい方法に直されることは夫が一番嫌うからです。
夫を育てるの正しい解釈は
察しない夫に、家事の意味と目的を共有する
共感しない夫に、育児の必要性と醍醐味を体感させる
この行動一つ一つが、自分の家族計画を進めていることを日々伝え続ける
です。
夫婦リスキリングとは、夫婦や家族も大事な戦場であることを共有し、家族計画を一緒に遂行すること、なのです。
察しない、共感しない男にそれを求めるのではなく、日々のコミュニケーションを活用して、2人で目標達成できる方法を模索すること、です。
育てるとは、教えることではない
子育てにおいては、育てることと教えることが同義になりがちです。
でも実際、教えるのは最初の数年で、そこからの子育ては、やらせてみること、見守ること、信じること、何かあった時に助けること、が大切だと私は思います。
” 育てる ”と” 教える ”が同義になってしまうのは、愛情の表れとも思うので、私は否定しません。
やっぱり可愛い我が子には、手取り足取り教えて、早く上達してもらいたい、と親心としては思う気持ち、理解できますから。
でも、相手が大人の場合は、絶対にNGです。
教える=自分のやり方を伝えること
育てる=相手のやり方を引き出すこと
の違いを理解しましょう。
だって、洗濯物のたたみ方、あなたの方法が全て正しいわけじゃなく、夫のやり方の方が効率的かもしれないですよ。
ちょっとしわがあったって、別に死ぬわけじゃあるまいし、それなのに「たたみ方はこうしてよ!!」と苦言を呈して無用な喧嘩をするって、本末転倒でしょ?
夫に対しては
ディレクション=ゴールに導くこと
アジャスト=日々のズレ(2人の)を修正すること
そして、自分と相手の折衷案を模索すること
これをやってください。
使った食器は必ず洗っておいてね。シンクに出しっぱなしはやめてね。
洗濯物はシワにならないように、こうやってたたんでね。
麦茶の残りが無くなったら、ここからティーパック出して次の人用に作っておいてね。
まだ泡が残ってるんだけど。ちゃんと洗った?
こういう指摘と指示は今日から封印しましょう。
家の中で大切にしたい空間を2人で話し合います。
自分のこだわりの空間は、なるべく自分で片付けるようにします。
そして、相手がこだわっている空間は、相手にやってもらいましょう。
役割分担です。
相手のやり方に修正ややり直しは入れません。
それは、自分のやり方にも口出しされないようにするためです。
この行動一つ一つが、この家を、この家族を、正常に保っていることを、双方で確認します。
これの繰り返しが、人生のパートナーとして、夫と公平公正な関係構築ができる方法です。
よくある妻の文句
私の話を聴いてくれない
家ではスマホばかり見て、私が動いていても全部私任せ
家事は女の仕事とばかりに、家のことをやろうとしない
とよくある妻の文句。
これについては色々と夫婦の事情もありますが、一言で言うと「一方通行なコミュニケーション」が原因です。
客観的に見てみると、たいてい
妻が一方的に話している
家のことを夫がやると妻の指導が入る
夫のやり方を妻が認めないから次からやらなくなる
という状況が起きています。
それに対しても妻は
夫がやらないから私がやるしかない
夫のやり方だと家が汚くなる一方だから
夫は仕事の話をしてくれない
などと言います。
このままこのやり取りを続けていても負のループなので、本当は断ち切りたいのですが、実際はなかなか難しい…
ですので、私も同じ立場の妻として、
任せてみよう!任せてみれば、人はそのうちやるようになるからさ!
と言っています。
夫にも主義や主張があって、それを妻が認められるようになると、夫はな~んでもやってくれるようになるんだけどなぁ。
まとめ
夫婦リスキリングとは、夫婦や家族も大事な戦場であることを共有し、家族計画を一緒に遂行すること、です。
そして、夫を育てるの正しい解釈は
察しない夫に、家事の意味と目的を共有する
共感しない夫に、育児の必要性と醍醐味を体感させる
この行動一つ一つが、自分の家族計画を進めていることを日々伝え続ける
です。
決して、やり方を教えたり、直したりしてはいけませんよ。
育てる、の本当の意味を考えて、夫を見守っていきましょう。
ということで、今日はこの辺で。
ありがとうございました!!
武嶋 愛