【DMMxアイザック対談 後編】「多様な経験が1社で得られる」非上場志向スタートアップで働く魅力
アイザックの新企画「非上場志向スタートアップ対談」。第一回目は合同会社DMM.comよりCOO村中悠介氏を対談相手にお招きしました。
前編ではアイザック取締役/共同創業者の播口と共に、スタートアップ全体のお話からDMMとアイザックがなぜ自己資本100%経営を選択したのかについて深堀りましたが、後編の今回は実際に「非上場志向スタートアップで働く魅力」についてお届けします!
▼前編はこちら
スピーカー紹介
多様な事業展開が、メンバーの多様な経験にもつながる
――非上場志向スタートアップで働く一番の魅力はなんでしょう?非上場志向だからこそだという点はありますか?
(村中)一番の魅力は、転職することなく全く新しいキャリアを築くチャンスがあることだと思います。
株主の意見による影響を受けにくい我々のような非上場志向スタートアップは、領域にとらわれずに事業を展開をしやすい。そのため、事業はもちろん多様なビジネスモデルや文化が社内でたくさん生まれている。
情報もオープンで、自分が関わっている事業以外も数字を見ることができるので、通常の3〜4倍のスピードで知識をインプットすることができるんです。DMMでは「事業監査」を1年に1回やっているんですが、その資料も残っているので何をどうやろうとして結果どうだったのかまで全て閲覧できる。
通常であれば転職しないと触れられないような情報を、一社で経験できるのは大きな魅力だと思いますね。20代、30代のうちに複数の事業をやっている会社で働くことは、成長スピードに良い影響をもたらすんじゃないかな。
(播口)そうですね。自分に負荷をかけて成長したいと思っている人にとって最高の環境だと思います。現場の声もSlack内で全て閲覧できるので、いくらでも情報を取りに行ける。
ーー非上場だからこその多様な事業展開によって挑戦できる環境が発生して、メンバー自身も多様な経験が得られるんですね。実際に現場からはどのような声があがっていますか?
(村中)定期的に実施している社内調査では、やりがいを持って働いていると回答した人が80%を超えています。あとはDMMには「社内公募制度(※)」があって、常にどこかの事業部から「こんな人が欲しいです」と募集がかかっているので、社内転職する人も多いですね。
ちなみにマッチングが成立したら元の事業部は、基本的には送り出していく方針です。自分たちの事業に魅力があればメンバーは社内公募には応募しないわけで、事業責任者はやりがいも含めて魅力づけが必要になります。心が離れてしまっている人って引き止めにくいですし、新しい挑戦をしたい人をなるべく快く送り出したいと思ってます。
メンバーの成長支援や貢献への還元を行う、独自の制度
ーー採用候補者や従業員への魅力づけの点で、非上場だからこそ行っている取り組みはありますか?
(播口)アイザックでは、メンバーの創造性やアイデアを尊重する取り組みとして「Go to Moon(※)」という新規事業創出のイベントを定期的に行っている他、「ファントムストック」制度を構想中です。
ファントムストックの設計にはDMMさんの「DMMグループ持株会制度」を参考にさせていただきました。非上場企業はストックオプション付与が難しい点で、上場を目指すスタートアップとの採用競争で課題を感じていました。また採用以外の観点でも、社歴が長く貢献度は高いメンバーへ給与以外にも還元をし、感謝を伝えたいという思いもあり…...。
そこで、会社の業績向上による利益が社員に還元される仕組みを構築し、メンバーの挑戦を後押ししたいと、社員向けの持ち株制度「ファントムストック」の導入を決定しました。
自社で導入を検討してみて、改めてDMMほどの企業規模でこれを意思決定できるのは非上場ならではだなと。導入後の反応はいかがですか?
(村中)亀山会長発案の制度ですが、たくさんのメンバーが興味を持って見てくれていますね。財形貯蓄や投資に近いものだと思うので、利用有無は分かれますが情報整理して使いやすいようにしていきたいです。
この制度以外にも、非上場だからこその取り組みでいうと、社外への情報発信は積極的に行おうと意識しています。実は、DMMは10年くらい前まで、あまり社外へ情報発信をしない会社でした。2018年にコーポレート室ができるまでは、約20年間広報部門を置かずに事業に集中していたんです。しかし非上場なので決算情報も出ないし、名前は知っているけどどんな会社なのかわからない。
実際に広報部門を設置し、発信を継続的に行うことで人の顔が見えるようになって、会社の厚みが増して採用も加速しました。もっと情報発信を早くやっていればもっといい人が集まっていたかも知れない。社会的信頼向上の意味でも、続けなくてはと思いました。
メンバー個人も企業体制も、求められるのは機動力
――非上場志向のスタートアップで活躍する人物の傾向はあるのでしょうか?
(播口)一般的なスタートアップ同様、ざっくりいうと優秀な人材を求めていますが、もちろん能力だけでの採用は行っていません。人柄がフィットするかも重視していて、無邪気な好奇心を持ち、長期的に一緒に事業をつくるという実験ができるかを重視した採用をしています。
(村上)事業ごとに採用方針は違うかと思いますが、DMMはある程度経験があって「すぐ行動する人」が活躍しています。事業規模も営利の目標も大きいため、経験の浅い本当の若手には少しハードルが高い側面がありますね。
ただ、優秀な若手層の選択肢が「起業をして上場を目指す」の一択でなくなれば良いなと思っています。DMMに入社してくれなくても良いんですが、選択肢として話を聞いてもらえるようになるのが理想ですね。
ーーぜひ今後の展望について教えてください
(村中)現在は、AI活用に積極的に取り組んでいます。すでに部署内での活用事例もありますし、グループ会社でも取り込んでいます。AIに代表されるように、とにかく新しい時代の流れがきた時に、すぐに取り組むのがDMMの姿勢なので。まずは一旦様子をみるのではなく、いち早くとりかかる。先ほどお話しした「すぐ行動する人」にもつながりますが、「機動力」をここでも大切にしています。
事業という点では、2022年に開始したDMM TVをはじめとする継続して成長しているBtoC事業に加えて、BtoB事業も同様に大きくしていきたいです。
(播口)現在は「2030年までに営業利益100億円」というゴールに向けて、既存事業の成長に全社で取り組んでいます。近々正式な発表を行いますが、2年ほど前から立ち上げてきた事業の売上は、合算でYoY5倍としっかり結果が出てきています。来年からは再び「実験」のアイザックらしく、またガンガン新規事業を立ち上げていきたいと思っています!
ーーありがとうございました!
後編は、非上場志向スタートアップで働く魅力とメンバー活躍についてお届けしました!
非上場志向スタートアップのアイザックでは、我々のパーパスである「全ての挑戦者が、生涯働きたいと思える場所をつくる」に共感し、一緒にチャレンジして下さる仲間を募集しています。少しでもご興味あればぜひお問い合わせください!