上野 陸

サニーサイドアウトドアスクール代表 パラグライダーインストラクター、静岡県ふじのくに防…

上野 陸

サニーサイドアウトドアスクール代表 パラグライダーインストラクター、静岡県ふじのくに防災士 富士山のふもと静岡県富士宮市朝霧高原でパラグライダースクール(たまに防災)を営んでおります。 空を飛び初めて30余年になります。 飛べない人が空へ憧れ挑戦ををサポートしています。

最近の記事

想定外に強くなる②メモリーを空ける

みなさんこんにちは。 想定外のことが起きた時に「なんであんなことをしてしまったのだろう」 適切な行動がとれなかったことやうまく考えられらなかったことは誰にでもあるでしょう。 いわゆる「パニクった」です。 今回はこれについて考えてみます。 PCに例えてみましょう。 フリーズした状態です。 メモリがいっぱいになって処理能力を超えてしまった状態です。 グルグル回っているやつです。   メモリは作業机に例えられます。 机がいっぱいになったらまずは整理です。 使っていないアプリケー

    • 想定外に強くなる①

      ノロノロ台風や南海トラフ地震など想定外がよく起こり、想定外を想定しなければならない時代になりました。 想定について考えてみましょう。 人は認知範囲というものがあります。 知識や経験に基づいています。 それを元に予想し、行動を決めています。   しかし認知範囲は限られており、因果関係が複雑な複雑系の自然界や社会では未知のことが起きるのは仕方がないことです。 戦後安定した時代が長かったですが、歴史を紐解いてみるとそうではない時代の方が長いようです。 未知とか想定外に強くなる

      • 台風10号水害対策のまとめ

        台風10号は異例の遅さで迷走し長く日本列島に停滞しています。 台風本体の近くばかりではなく、数百km離れた外側に湿った空気を送り長時間に渡り大雨をもたらしているのが特徴です。 これだけの大雨が長時間に渡ると、河川の氾濫や土砂災害が心配です。 今回のような過去データがないような場合は不確定な要素が多く、予想するのが困難であり想定外のことが発生します。 水害は積算の雨量が重要になります。 過去の雨量データによって治水対策はなされますので、その地区の過去の積算雨量データが災害が

        • 優先順位を決め、リソースを活用しよう

          人は鳥のように飛ぶという遺伝子を持ち合わせていませんし、そのような身体的な機能も持っていません。 誰もゼロから初めての経験なわけです。 その中で早く上達する人がいます。 運動神経がいいといった要素だけではありません。 運動が苦手です。という方も少なくありません。 話を聞くと、やるべきことにフォーカスして今あるリソースをうまく活用されています。 自分の持っている時間、体力、知識、資金などのリソース(資源)は有限です。 限られた中で効果的に行うためには、優先順位を決めてリソー

        想定外に強くなる②メモリーを空ける

          「見る」ことによって「見えてくる」

          前を見る パラグライダーのレッスンで「前を見て」をという言葉を一番多く言っています。 初心者は下を見たり、あらぬ方向を見る、キョロキョロします。 初めて飛ぶという緊張感、パラグライダーの翼の力は自分の体重を浮かび上げるだけの力がありますからどんなに言ってもびっくりします。 目線の方向が定まらないため、進行方向が定まらず、姿勢が安定しない、パラグライダーの方向も定まらないという悪循環に陥ります。 見えない何かと戦っている状態です(笑) これはよく私が例えで言っていることです

          「見る」ことによって「見えてくる」

          できない人とできる人のある特徴とは2

          前回、「できない人とできる人のある特徴とは」は多くの方に読んでいただいてありがとうございました。 (まだの方は上のリンクをクリックしてお読みください。) では第二弾と参りましょう。 「一を聞いて十を知る」 パラグライダーのレッスンで同じ説明をしていても反応は様々です。 まずは上達の早い人の特徴からです。 他の人のフライトをよく見ています。 成功も失敗も観察しています。 自分一人の経験だけではなく、他の人の経験もうまく取り入れています。 「一を聞いて十を知る」の発想です。

          できない人とできる人のある特徴とは2

          リスクと警戒に消耗してませんか?

          今現在、台風7号が接近しています。 つい先日、日向灘でM7.1の地震が発生して南海トラフ地震の臨時情報が発表されました。 今年の夏は、猛暑とゲリラ雷雨が毎日どこかで発生しています。 また株価が史上最大の下げ幅を記録しその後急回復するなど乱高下が起こっています。 リスク、警戒が日常的に呼びかけられています。 消耗してませんか? 今日はリスクと対応について考えてみます。 私は三十年以上空を飛ぶことについて生業としています。 リスクマネジメントは必須です。 自分だけではなくスク

          リスクと警戒に消耗してませんか?

          できない人とできる人のある特徴とは

          鳥のように空を飛ぶDNAを持っていない人が後天的に空を飛ぶということをサポートする仕事について三十余年が経ちました。   パラグライダーはシンプルな道具で、潜在的なリスクや三次元ということを除けば、道具としての操作の難易度は自転車くらいです。   私たちは本能的にやがて歩くようには飛ぶことはできません。 後天的に学習する誰もが未知のものになります。   人が未知に直面したときにどのような反応をするのか。 どのように上達、適応していくのか。 数多くの実例を観察する機会に恵まれま

          できない人とできる人のある特徴とは

          独歩青天

          これは禅の言葉で禅林句集に収められています。 青天に独歩す。 この言葉は、執行草舟の新刊「誠に生く」の帯を読み初めて知りました。 青い空を悠々と独り歩く ビビッとこれは私のテーマだったんだなと思いました。 今回は独歩青天するためにはというテーマで考察してみたいと思います。 この青天は何もない広い空間のことを指しています。 道も何もまっさらな状態です。 選択肢があるとも言えるし、逆に迷ったり立ちすくんでしまうこともあります。 どうやって進んでいけばいいのでしょうか? 空を飛