熊本県 3パーク 11機種
グリーンランド (旧三井グリーンランド)☆☆☆☆☆
初来園:2006/8/23 来園回数:5回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1uJz-H1eL7QP3ePfVKkQF_FUcG8jGJ-Y-?usp=sharing
総アトラクション数日本一を謳う、名実ともに国内最大級の遊園地。2020年現在、78のアトラクションが稼働しています。
複数のゲームコーナーや射的場、果ては"鯉のえさ"までアトラクション扱いとなっているのは苦笑ポイントではありますが、実質的なアトラクション数としても60はまあ確実にあると言えます。当然コースターも多く、2020年現在も10種類が稼働しています。
2008年頃まではハリケーンボルト(スペースローラー)、ケイオスといった日本唯一のスリルライドがありましたが、それらの撤去に伴いコースター以外でこれは必須というライドは少なくなりました。
というより、本当に広すぎて、きちんと回ろうと思うとどんなに空いていても1日では足りなくなってしまいます!
映画『オズランド』の舞台になったことで一躍有名になりました。作中ではあまりコースターは登場しませんでしたが、個人的にはミルキーウェイだけ乗りに行ったと思ってもお釣りが来るくらいかと思います。
スペースワールドの閉園で、さらに厳しくなる九州の遊園地を牽引すべく、まだまだ頑張ってもらいたいパークです。
風神(立ち乗り)(→ミルキーウェイ彦星)☆☆☆★
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約20回
https://photos.app.goo.gl/9RnxqwzPiUwiposD6
トーゴ製並走立ち乗りコースター。1990年国際花と緑の博覧会より移設。
俗に"強制ジャンプ"と呼ばれる、立ち乗り姿勢での強烈なエアタイムが前列では少なくとも2回あります。
最後尾では、ファーストドロップでこそ激しい引きづり込まれを体感できるものの、その後の上りでの激しい浮きは薄まってしまい、ここでしか体感できない魅力としては先頭の方が上であると思います。余裕があれば、ぜひ乗り比べていただきたいです。
類似の挙動は鷲羽山ハイランド スタンディングコースターでも味わうことができますが、浮きの強さはこちらの方が上です!
加えて、並走であるということ。しかも、いわゆる横並びコースだけでなく、中盤は全く別の動きをしながら、ゴールはほぼ同着という
世界的にも珍しいコースターとなっています。その演出面も込みで、ここでしか体験できない傑作と言えます。
パーク側としてはより大型の恐竜コースターGAOやシンプルにハードな動きのNIOを推す傾向にありますが、このパークで乗るべきライドは絶対これ!
雷神(座り乗り)(→ミルキーウェイ織姫)☆☆★★
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約15回
トーゴ製並走着席コースター。1990年国際花と緑の博覧会より移設。
立ち乗り型のコースと並走する着席型ということで、影の薄い、オマケという印象を持たれがちですが、れっきとした、"トーゴ製の中型キャメルバックコースター"であるということを思えばこれに乗車しない理由はないかと思います。
事実、立ち乗りと比べるといくらか個性は弱く感じますが、それなりのエアタイムを感じるポイントがあります。
通常、立ち乗りの方が座り乗りより頭の位置が高く、振られる動きで頭をぶつけがちな傾向にありますが、本機に限っては着席の方が揺れを感じました。特に終盤の水平ループはかなり高速で突入するため注意が必要です。
2016年、車両がリニューアルし、オンボードオーディオ搭載となりました。
ショルダーハーネスが続投という事もあり、乗車感にはあまり大きな影響はありませんでしたが、無いよりある方が良いだろうとは思います。
恐竜コースターGAO☆
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約10回
https://photos.app.goo.gl/BiaoaXBKqf49HfJK6
サノヤス・ヒシノ明昌製大型キャメルバックコースター。
とにかく長い!ということが特徴。エアタイムはなく、ともすればダラダラと退屈に走るコースともとれますが、園内広域を優雅に走る爽快感は随一と言え、走行時間の長さゆえ効率が悪いこともあり、一番並んでいる印象です。
特に同社の類似製品の多くはショルダーハーネスがあるのに対し、ラップバーのみであることが大きなアドバンテージでもあります。
さて、このコースターについて語るとき、その改造歴の多さはある種一番の特徴と言えるでしょう。
そもそもは、現在のセカンドドロップの位置に1度の垂直ループを持つ大型ループコースター「ハリケーン」としてオープン、そのループを撤去して大キャメルバックとしたのが1987年、この時に恐竜コースターと名称を改めました。
更に90年代後半にはシンボルとなった恐竜の造形が設置され、この時にGAOという副題がつきます。
そして2010年代にはサードドロップ周辺の一部コース変更(全長1663,5m→1497m)及び36人乗り→22人乗りの
車両のリニューアルが行われ、現在の姿となっています。
実質的にはパワーダウンしていると言えますが、次はいったい何が変わるのか、目が離せません…?
グランパスジェット☆
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約10回
https://photos.app.goo.gl/FssG7NudrbSuAS58A
アロー(米)製サスペンデッドコースター。
1995年オープンということで、国内初となった東京サマーランド はやぶさの3年後より稼働し、2020年現在、国内唯一となっています。
比較的大きな落下がありスリリングであったはやぶさと比べると、どうしてもおおらかに旋回を繰り返すだけのコースであることから退屈な乗車感となっています。
サスペンデッドコースターは、車両が振り子のように左右にスイングするのが最大の特徴ですが、あまり振られていることを実感する箇所は無いように感じました。
この機種も、今後増える望みは薄く、人気の低さ故減っていくことが予想されますが、国内唯一として頑張ってもらいたいところです。
私が乗車した中では、SFMM NINJAがスピードも速く、水面すれすれターンなどもあり面白いものでした。興味が沸いた方はぜひそちらを乗りに行ってみてください。
NIO☆☆★★★★
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約10回
https://photos.app.goo.gl/67TcBBozRGLZxedd9
Vekoma社(蘭)製インバーテッドコースター(同社製品名はサスペンデッドルーピングコースター 通称SLC)のスタンダードモデルとして、2020年現在世界で27か所で稼働する大ヒットモデル。
国内でも、北海道 ルスツリゾート ハリケーン、栃木県 那須ハイランドパーク F2、三重県 鈴鹿サーキット ブラックアウト、と計4か所に常設され、ブラックアウト以外の3か所で稼働を続けています。
レールの形が、仁王像の衣に見えるという事からネーミングされたとの事。2020年現在も、園内一の絶叫マシンとして位置づけられています。
他のパークと比べると、平らなところにただ置いてある感が強いこと、乗車中の振動が他よりも若干強く感じたことなどから、どうしてもロケーションに優れるハリケーン、F2と比べて一歩劣る印象です。2005年ごろ現在のカラーリングに塗り替えられました。
ウルトラツイスター メガトン☆★
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約20回
https://photos.app.goo.gl/rs5sQvKVL4L4haMu8
トーゴ製パイプラインコースター。
東京都 後楽園ゆうえんちの1号機が1986年に導入されて以来、三重県 ナガシマスパーランド、奈良県 生駒山上遊園地、岡山県 鷲羽山ハイランドと合わせて国内だけで計5箇所設置されました。
垂直巻き上げ、85度落下、キャメルバックによるエアタイム、前進ハートラインロール、逆走2連ハートラインロールという一連の乗車体験の奇抜さは2020年現在でも十分に通用しています。
さて、メガトン という副題が付いている割に特に他園との差が無いウルトラツイスターではありますが、不定期で連続乗車イベントを実施している、という点が特徴と言えます。
降車口で並びが無ければそのまま階段を下りずに再乗車でき、10回以上から自分の名前のプレートや写真を掲示してもらえる、というもので、乗り場の壁は一面それらで埋まっています。
1日中乗り続けて400回オーバーという方もいるとの事!いつかガラガラの日に挑戦してみたいですね。
スピンマウス☆
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/8bVBprJ3mwrk7rgv9
Reverchon(仏)製スピニングコースター。国内では泉陽興業が輸入しており、よこはまコスモワールド、ひらかたパークの計3か所に設置されています。
あまり語られることのないコースですが、そもそも420mという長い全長、マウスパートは車両固定状態と回転状態の2部構成、最後には地面すれすれでの荒々しいキャメルバックと、実はかなりロングランで楽しめるコースになっています。横に4人掛けで乗る座席も特徴的です。
ところで、この広い園内には複数のレストランがあり、マクドナルドが入っている安心感から軽く済ませてしまいがちですが、このコースターの向かいあたりにあるパームテラスというハンバーグ屋さんはお勧めです。
とはいえ、1200円くらいはどうしてもしてしまうので、これまた近くのホテルブランカのランチバイキングも1500円で気になってます。次はこっち行ってみようかな。
スフィンクスコースター
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/Xh7WDbyWk264pGoT7
小型コースター。車両の先頭がスフィンクスの顔をしているという点が名前の由来です。
全長自体は長く、それなりに乗った感はあります。巻き上げ最高点に少しだけトンネルがあります。
同園内には他にもファミリーコースターがありますが、名前からもいまいちなにも伝わってこないというか、何故スフィンクスなのか、が、何度乗車しても理解できないコースターです。多分、誰も理解していないと思います。
ブラックホールコースター☆
初乗車:2016/5/23 乗車回数:約6回
https://photos.app.goo.gl/tp9kqY4LEpSTLVTv7
ザンぺルラ(伊)製自走式屋内コースター。
同園内では最も新しいコースターになり、ほぼ同時期に類似機種のSHINPIが那須ハイランドパークにも設置されました。
屋内の演出型ということで、造形としてはチープなものですが、独特のワクワク感があります。
コースターとしては、まあ下り水平ループの横Gはあるかな、というところです。
商圏の近いスペースワールドにはテーマの似たブラックホールスクランブルというコースターがありましたが、そちらが(どちらかと言うと)リアルな宇宙路線なのに対し、こちらはポップな雰囲気ですね。入口のロゴがクレーンで吊られている造形も好きです。
てんとうむしコースター
初乗車:2016/5/23 乗車回数:約3回
https://photos.app.goo.gl/semHEiRzU8kFu2vPA
自走式ファミリーコースタ―。一般的なドラゴンコースターに近いですが、水平ループが2回ある点、2010年代より屋根が設置されたという点が特徴です。
2ループ型は国内ではほかに、同じく九州の佐賀県 メルヘン村 てんとう虫コースターや、福岡県 かしいかえん ブンブンコースタービートくんがあります。他にもあるかもしれませんが、海外では割とよく見かけます。
屋根の設置も面白いですね。場所も入園口から近く、賑わっているイメージです。
アトミックコースター☆★ クローズ
初乗車:2006/8/23 乗車回数:約4回
https://photos.app.goo.gl/DTRJEVN6mMQgLfgq9
泉陽興業製巻き上げ式往復ループコースター。
類似機種であるサノヤス製ループザループ及び、元になったと思われるシュワルツコフ製シャトルループ同様、1980年代に大量に設置されたのち、00年代に急速に数を減らしました。
私はここで2006年に乗車したのち、2009年に終了し国内は全滅となっています。中国 上海などでも乗りましたが、日本製のものはほぼ全滅、中国製の模倣品が何か所か残るのみとなっています。
以前あった主なパークとして、石炭の歴史村、小田急向ヶ丘遊園、日本モンキーパーク、生駒山上遊園地、みさき公園などが挙げられます。
全てに共通して、駅舎の位置が高く、ループ前に1段下る動きがありますが、つまり地形を活かしたコースになっているという事で、それもあり平地に設置できるサノヤス版より設置パークが伸び悩んだのではないかと思います。移設の例が少ないのも同様ですね。
乗車感としては、サノヤス版と比べて、巻き上げ後が緩やかに落下が始まる点、全体に規模が小ぶりである点などから、やや劣る印象です。
先頭に乗れば背面落下時は最後尾となり、駅舎からの二段目の落ちで少し浮くという話も聞いたことがありますが、前向きでの落下の距離が減ってしまうため結局お勧めの席は最後尾かと思います。
中国で、模倣品で、ということにはなりますが、また出会うことができた日には乗り比べて改めて確認してみたいと思います。
熊本市動植物園
初来園:2020/10/24 来園回数:1回
市営の動物園。1929年開園との事。
遊園地としては、まず、少なくとも2002年前後までは泉陽興業製と思われるコースターがあったようです。
一枚だけ写真が載っている雑誌を所有していますが、郡山カルチャーパーク、吉野川遊園地、姫路セントラルパークなどと類似の外観をしています。
よって、1980年代の製品と推測されます。同社製としては比較的面白い機種の多いモデルであるため、乗ってみたかったです。せめてもう少し資料があれば…
また、もう1つ、同園の存在を全国に知らしめた(?)アトラクションがあります。伊ザンぺルラ製スリルライド ディスクオーです。
2020年現在、国営ひたち海浜公園、浅草花やしき、よこはまコスモワールド、ひらかたパークなど関東を中心に広く普及した機種ですが、その日本初登場となったのは2005年、愛・地球博での事でした。
大阪万博のダイダラザウルスなど、かつては遊技機械も立派な博覧会の目玉でした。小型とはいえ日本初登場のスリルライドが設置され、当時はワクワクしたのを覚えています。
そして、その国内一号機が移設されたのが何を隠そうここ、熊本市動植物園です。つまり、こんな小規模パークに一瞬とはいえ国内唯一、常設初のスリルライドがあった、ということになります。
案の定、と言ってしまえばそれまでですが、客層には合わず10年前後で撤去されています。
同時期にバイキングも撤去されており、スリルライドは皆無と言える状態ですが、一部公式のリリースでは、2028年頃までには新機種の導入を計画しているようです。
来園時に目に付いたのは、まずこの少ない機種数の中で「こども列車」「新幹線さくら」といわゆる豆汽車型ライドが2つ、更に高架を走るモノレールもあり、トラックライドが充実しているという事です。
特にモノレールはロングランかつ動物園エリアを見下ろすように進み、なかなか楽しめました。類似機種に覚えがないのですが泉陽興業製のようです。
菊池渓谷 水の駅 プレジャーパーク☆
初来園:2020/10/25 来園回数:1回
2019年7月5日オープンとの事。遊園地ではないのですが、ここで利用したスーパースライダ―という滑り台が、今まで他のパークで乗った類似機のどれとも違う衝撃的な乗り物だったので紹介させてください。
同名で多くのパークで稼働しているものは、サマーボブスレーとも言われ、レバーで加減速ができるソリに乗ります。場所によってはこれもかなり面白く、速度を出せばかなりスリルがあるものではあります。
まず受付の時点で他との違いとして、ヘルメットと軍手を渡されました。まあ、安全に越したことはないと思って受け取り、スタート地点まで上るためのモノレールに乗ります。
これに相当する乗り物も各園あり、リフトであったり、ソリごと巻き上げてくれたり様々ですが、資材運搬用と思われる乗り物で蛇行もせず斜面を登るため大変な急角度であり、この時点で大爆笑してしまいました。
このモノレールだけでも乗れるらしく、それだと300円との事です。スライダーとのセットは600円。いずれにしても安めの設定であると思います。
さて、頂上で滑り方の説明を受けますが、ここでソリにレバーが付いていない事に気付きます。そして、自らの手でコースの側面を握り、摩擦でブレーキをかけることが告げられるのです。爆笑。
滑り出してみると、乗り心地が衝撃的なまでに悪いことがすぐにわかります。微振動が続き、お尻が熱くなっていくのが分かります。
この走路が、いわゆるコンクリートやFRPなどではなく雨どいというか配管を、手作りで組み合わせて作られたとの事。(専門家の方の指導は受けたそうです)(配管でスライダー作る専門家ってなんやねん)
全長465mで西日本最大級ということが謳われていますが、そういう事ではありません。他のパークの物と比べるものではありません。唯一無二の衝撃の手作りライドでした。ぜひどうぞ。
隣接の別施設として、サヴァイブアスレチックパーク熊本という所もあり、こちらはいわゆるアスレチックですが、TBS SASUKEのセットを思わせるコースで難易度も高く、こちらも衝撃的でした。
更にこの日は、オーナーの男性が優しく攻略法を教えてくれました。こちらも入退場自由で1200円+防具代300円と比較的お値打です。あわせてどうぞ。