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和歌山県 3パーク 4機種

和歌山マリーナシティ ポルトヨーロッパ☆☆

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初来園:2020/2/24 来園回数:1回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1tZQ1KTSkp6I1mSOoVGPso9Vug2rZKEiy?usp=sharing

1994年に開催された"世界リゾート博"の遊園地ゾーンから継続ということで、いわゆる博覧会系パークではありますが、その造形の作り込みなどは評価が高く、常設を前提にしていたことが伺えます。

2016年より入園無料化に踏み切るなど進化を見せる一方で、アトラクション、ショーなどは必ずしも芳しいとは言えず、何といってもメインのコースターであったぐるぐるコースター(旧マリーナエクスプレス)が2013/1/20をもって営業終了、2020年現在もレールは放置されているという現状です。

かつてUSJ ウォーターワールド並みのクオリティと言われたバイキングアドベンチャーというショーも、現在はヒーローショーの会場となっています。
(これはこれで、大変面白いという事なのでいつか見に行きます)
シーファリというモーションシミュレーターも同時期に終了しています。(これも評判はとても良かった)
当時の姿を残すアトラクションはハイダイブというシュートザシュート型ライドのみと言っていいと思います。
2020年3月の来園時は、みさき公園の後に急行しイルミネーション営業のみの利用でした。
もう一度、日中の姿も見に行きたいと思う一方で、いったい何に乗りに行くんだろうと、思わざるを得ないのが現実です。
(パークの向かいにあったブッフェレストランは刺身あり肉あり内装良しで最高でした。)

  パインスター☆

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初乗車:2020/2/24 乗車回数:1回
https://photos.app.goo.gl/aBnHQieBKWzCwBM2A

ベコマ(蘭)製ジュニアコースター。一般的な207mのモデルです。
東京ディズニーランド ガジェットのゴーコースターなど、全国で楽しむことができる機種ですが、パイナップルを模した車両の可愛さ、
途中のちょっとした造形物など、それらの中ではやや好感度の高いということになります。
そもそもとして、このコースレイアウトの妙というか、短い中でのカーブの応酬と最後に下りヘリックスからのブレーキ。
車両も小さいながら大人も十分に座れるサイズであり、まさしく大人も子供も楽しめるコースターであると思います。
ミニコースター枠としてのその有能さが、大型コースターを終了してもまあ、顧客満足度もそんな下げずにいけるっしょ!という判断に至らしめる要因の一つになったのだとしたら、これほどの皮肉はありません…

ぐるぐるコースター 未乗

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https://photos.app.goo.gl/hu2ZRuHEpHhHKZLBA

アドベンチャーワールド☆☆☆

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初来園:2021/1/11 来園回数:1回

1978年、南紀白浜ワールドサファリとして開園。遊園地が導入されたのは翌年1979年からということです。1983年よりアドベンチャーワールドに改名。
なんといっても国内最大級の動物園、水族館、サファリがウリです。せっかく行ったなら上野で見れるじゃんなどと言わずにとりあえずパンダを見ましょう。
サファリを見る手段は徒歩、有料ガイドツアー、サイクリングなど様々ですが、今回はケニア号という大型ロードトレインをチョイス。これに無料で乗れるのは良いですね。
所要時間25分、横5名掛けで100人は乗れるであろうライドですが、なんと15分間隔で走っています。さすが大手、と感じるポイントです。

肝心の遊園地ゾーンですが、機種の総数こそ多くは無いものの2021年現在も3種のコースターが稼働中、観覧車やメリーはもちろん、ゴーカートも2種といった充実度です。
立派なカートでさも面白そうなハイウェイカートという方は、全長こそ1kmあるものの思ったより普通。もう1つのスカイジープという方がお勧めです。
全編高架を走るコースになっていて、屋内エリア、エンジョイドームの外周を走り、かなり急カーブもあります。ちょっと入口が分かりづらいのが難点。
この屋内エリアの上空はスカイシップという吊り下げ式スカイサイクルが通っていて、ミニ・ロッテワールドとでも言うような、悪くない雰囲気です。
みさき公園の閉園で利用できるパークが少なくなってきたフライングスインガーも現役です。スタッフの方があまり勢いをつけてくれず、制限時間ギリギリでやっと一回転できました。
もう1つだけ、ボーっとしてると見逃してしまいそうな名物(?)ライドがあります。キッズドライブ というサーキット2000型です。
こんなんどこにでも…と思って利用制限を見ても、身長130cm未満という記述がありません!なんとこれ、大人も乗れます!
確かに、他の類似機より立体交差になっている部分が高くなっています。これなら大丈夫、と思うと同時に、どう考えても全世界的にこっちが普及すべきだと思いました。
メーカーズプレートを見てみると、豊永産業製とのこと。さすがです。

遊園地としては、決していい話だけではなく、例えば2018年には開園より活躍したドルフィンコースターが終了しています。これは乗りたかった。
急流すべりが撤去され、パンダ舎に置き換わった例などもあり、遊園地ファンとしてはなんとも、というところではあります。
例えば、馬鹿正直にバイキング、フロッグホッパ―、マジックバイクなど定番を増やす、というのも手だと思います。もう少しだけ、総合力が上がってくれれば満点に近いパークだと思います。


  ビッグアドベンチャーコースター☆

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初乗車:2021/1/11 乗車回数:5回
https://photos.app.goo.gl/vhzF5VwwMXhLw8CM7

泉陽興業製中型キャメルバックコースター。同社製としてはひらかたパーク レッドファルコンと並び最大規模ということになります。
コースレイアウトとしてレッドファルコンよりも、同じくサファリ併設パークである姫路セントラルパークのジェットコースターに近いと思います。
全体的には、パークの外周に沿って大らかに走るコースです。先頭、最後尾ともにしっかりとした浮きはありません。最終ドロップのみ、最後尾なら少々…?
ショルダーハーネスではなくラップバーなのが何よりいいですね。34人乗りという珍しい編成も面白いと思います。
ちょうど2019年に現行車両にリニューアルしたばかりとの事。ほぼ聞こえませんが、巻き上げにスピーカーが付いていてなにやらジャングルのような音楽も流れていました。

私事ですが、2021年1月現在、このコースターをもって、国内の稼働中のローラーコースター全機種乗車完了することができました。累計377機種目になりました。
乗車中、私はこれまで約20年間の乗車を振り返っていました。

林間ジェットコースターやコズミックエクスプレスの巻き上げ前の小落下、恵那峡ワンダーランド キャメルコースターの、だんだん急になるファーストドロップ(ただし浮かない)、
風神雷神2やデルピスザコースターにも採用されているレールの下にトラス構造の補強支柱、ハイウェイコースターのようなパーク外周に沿って大らかなカーブをしながらのアップダウン、
郡山カルチャーパーク ジェットコースターのサードドロップ後のような高速で木々の間を直進、姫路セントラルパークジェットコースターのようなゆるやかな下りとターン、
鈴鹿サーキット ロッキーコースターのように突然現れる地面すれすれ走行、レッドファルコンのような距離のわりにパッとしない乗後感……あれ?

そう、泉陽興業はやっぱり泉陽興業だったのです。1990年オープンという事で、別に最新機種ではありませんが、まるで同社製の集大成とも言うべきコース、これが最大の魅力ではないかと思います。
(白→ピンク→緑 というカラーリングの変遷も、恵那峡キャメルコースターに似ているな)

  パンダフルコースター

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初乗車:2021/1/11 乗車回数:2回
https://photos.app.goo.gl/PYmpvUnMCP64ENdr7

マウス系コースター。旧称はそのまま、マッドマウスでしたが、パンダを造形に車両がリニューアルし、この名称となっています。
確証がないのですが、かつて生駒山上遊園地、伏見桃山キャッスルランド、PLランド(桜ヶ丘遊園)などにあったジェットスレーという機種が同型ではないかと思います。
もしそうであれば、かなり古い機種ということになり、大変貴重な生き残りではあります。ではありますが…

乗ってみてビックリ、なんとコース中全てのブロックブレーキ5か所で完全に0kmまで減速してから再度走行を開始します。これには参りました!
参ったというか、どんな顔して乗ってればいいか分からないですよねこんなの。
止まっては、他のブロックで止められた別車両の同行者と顔を見合わせて苦笑い、またゆっくり走り出して… 全長としては200mほどかと思いますが、50mおきにブレーキというイメージです。
コースレイアウトとしては3次元的というか、複雑に絡み合っていてぱっと見でコースが分からないのは面白いと思います。
ほぼ全てのカーブがノーバンクであり、適切な速度での通過のため、と思えば仕方ないとも思いますが、ノーブレーキでの運転もぜひ乗ってみたかったというのが本心です。


  リトルアドベンチャー☆

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初乗車:2021/1/11 乗車回数:2回
https://photos.app.goo.gl/ridh3HQsZcvh6a6TA

泉陽興業製自走式コースター。エンジョイドームという屋内エリアにあり、一部外に出るパートも屋根がついており雨天でも運転可能となっています。
さて、乗るまではさしずめ遊覧モノレールのような乗り物だろうと思っていましたが、これがなかなか悪くないスピード感と横G!全長も十分あります。
特に良いのは大きく下ってからの水平ループ、そして洞窟のような造形を抜けて屋外パートに出る瞬間です。
演出と呼べるようなものはここで軽くフラッシュが炊かれているだけですが、視覚変化として良いアクセントになっています。

例えばグリーンランド ブラックホールコースター、那須ハイランドパーク SHINPIなどと比べても、コースターとしての楽しさは上だと感じました。
屋内外問わず、自走式全てでも、サントピアワールド ワイルドジェットに次ぐと言っていいのではないでしょうか。お勧めです。

ところでこちらも旧称はトロピカルコースターという名前だったようです。以前は、このドーム内にスカイレボリューション(スーパートマホーク型)もあったとの事です。


白浜エネルギーランド☆

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初来園:2021/1/11 来園回数:1回

パンダの後はエネランへGO!などという謳い文句の通り、アドベンチャーワールドから車で10分ほどの立地にあるテーマパーク兼科学館のような施設です。
1981年開園ということで、アドベンチャーワールドとほぼ同じだけの歴史がある、ということも驚きですが、アドベンチャーワールドの4800円に負けず劣らず、大人2000円という強気の入場料…果たして…

メインアトラクションは、ジュラシックツアーというウォークスルー&シアターで恐竜の世界を体感するというもの。これはですね…胸を張って人に勧められるものでも無いのですが、テーマパーク好きを自称するならぜひ一度は利用してもらいたい。
というのも、そのノリというか、お金の掛け方が完全にスペースワールドやレオマワールドなど、90年代国産テーマパークのそれなのです。
立派なキューライン(もちろん誰も並んでいない)から始まり、エレベーターで地底まで下る演出、更に基地のような造形の中を歩き、その先で小部屋に集められプレショー。
これら全てにおいて、クオリティは十分であり、何より、それっぽさ、ツボ押さえてます感が本当に遊園地のそれ!利用した人と共感してお話したい!

さて、ついに現れるメインショー。そこには、それこそスペースワールドのミッショントゥマーズを思わせる2台のライド、それに着席すると…
降りてこない安全バー、埋められてしまった可動部、そして止まったままのライドで見る一人称視点での映像…うーん…
それこそスペースワールドのスターシェイカー→ポップステラや、ラグナシアのラロスモーションシアター、東武動物公園のスタークロス、姫路セントラルパークのバスターボム…
全国のモーションシミュレーターたちと同様、時が来てしまったのです。調べてみると2015年頃までは動いていたとのこと。これは本当に惜しかった!

乗り終えると出口がお土産屋さんになっているのもいいですね、その後、あと2種の3Dシアターや常設ウォークスルーなどを利用しましたが、これのインパクトには到底及ばず。
つまりこれに乗りに行く施設、ということにはなりますが、それだけと思うと明らかに割高。それ自体も、予備知識無くフラットな視点で見ればただの動かない映像…
とはいえ、遊園地、動物園、水族館となんでもあるアドベンチャーワールドに足りない、テーマパーク感、映像もの、迷路など身体を動かす遊びといった要素を補ってくれる施設であるのも事実。
ここ単品に行く、となると厳しいかもしれませんが、ハシゴ前提であればむしろちょうどいい、と言えるかもしれません。
観光地特有の、3D恐竜館とか、トリックアート館とか、そういうレベルを想定していけば、かなり上位施設とも言えます。

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