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小説家チャレンジ21日目。

 けさのカナダは気温−14℃。ついさっきから吹雪になり-19℃まで降下中。まず車をヒーター全開にして10分あたためておいてから、夫に息子2人をそれぞれの学校に送り届けてもらう。そのあと朝食、洗濯機をまわしながら食器洗い、キッチンのそうじ。おわって脚ヤセエクササイズ10分、腹筋500、腕立て120、肩腕立て100。
 
 夫にたのんで電気バリカンで、伸びたサイドと後ろを気持ちよく刈り上げてもらう。3年前の出産→倒産→再就職→夫の事故のストレスで、髪が地肌がみえるレベルに薄くなったので、今はトップだけ残したテクノカット。白髪を隠すための黒のヘアダイも、月2回とキリがないのでやめて、一度すべてブリーチして今年からシルバーに変えた。


 今ふりかえってみると、まゆみが横浜の女子大生だった4年間、バブル期は終焉に入っていた。Jリーグが発足し、若者はもちろん、世間が異常な熱気で浮き足立っている時代だった。

 まゆみのまわりのクラスメートたちは、毎日授業おわりのサークル活動とコンパに忙しく、朝の教室に夜のメイクにキャバ嬢の正装であらわれ、香水のフレグランスただよう中で、教科書を広げて講義を受けている光景は、異常だった。休み時間になると、みんな一斉にトイレに行き、鏡の前で当時のおねえさん方特有の、ストレートのロングヘアをとかし、メイクを直し、タイトな服のシルエット全身をチェックしてから、颯爽とキャンパスに戻っていく。

 1日の講義をおえて、丘の上にある校舎をおりていくと、イケイケ女子大生たちを迎えにきたと思われる、いろんな外車が坂道の両脇に停まっている。まゆみはロックバンドのTシャツにジーンズでその前をとおって、もよりの駅に向かう毎日だった。



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みゆま
人生どん底だけど、夢にむかって歩きつづけます。読んでくださってありがとう✨