小説家チャレンジ52日目〜50歳ネクストステージ〜
【汚表現アリ・閲覧注意】
6月末、長男タラちゃんと4才のJJが夏休みに入りってから、ペアレンツ苦戦中。
夏休み前はタラちゃん月〜金、午後3時半までガッツリ小学校。JJは月、火、金のみ終日デイケア、水、木はお昼まで療育。週末、2人の元気な男の子の相手をがんばれば何とかなった。
それが次男の療育学校が夏休みに入り、JJは水、木の2日は丸一日家にいることに。
アクティブなJJを夫婦で買い物や、公園につれて行ったり、裏庭で遊んだりするようにしていたけど、それにも限界がでてきた。
自閉症スペクトラムのせいなのか、エネルギーが無限にあふれるJJ。親子で外出して帰宅、では満足できず、そのあと午後に公園いって遊び、夕方から裏庭で走り回るくらいしないと落ち着かない。
親も別の用事があったり、家事もするので一日中JJのお相手ができず、ちょっと目を離したすきに「静かになったな」と思い様子を見にいくと、リビングで大をしたオムツを外してしまっていたり、いつのまにか足元の危ないキッチンのカウンターの上に登っていたりする。
いぜん三重にかかっているドアロックをすべて1人で開けて、外に出てしまってゾッとした。
きのうもランチの用意をしに台所に立ったとたん、居間のカーペットに汚れたオムツが脱ぎ捨てられていて、そこはホラー映画のような光景が広がっていた。。。
すぐお風呂場に直行して息子の全身を洗い、リビングにもどってくる。あまりの惨状に「これを今からすべて1人で後始末をして、きれいにしなくてはいけない」と思うと全身から力がぬけ、やり場のない怒りがこみあげる。
異臭のたちこめる室内で、カウチの座る部分のクッションカバーをすべて外して洗い、カーペットのよごれは全て洗剤でふいた。掃除するのに1時間いじょうかかったが、その後もにおいは消えずボーゼンとしていた。
その間にJJは台所にいき、足掛かりになるものは何も見当たらないのに、カウンターの上に登り、カーテンレールの棒をつかんで立っているところを、帰宅した夫に発見される。
カーテンがかかっている棒は、ちょっと力を入れれば外れてしまうので、夫が気づくのがもう少し遅れていたら、JJはバランスを失ってカウンターから落ち、大ケガするところだ。
エネルギーの発散なのか、親の注意をひきたいのか、汚物をさわるショッキング行動や、危険行動がこの夏休みにエスカレート。
ただでさえ、JJの遊びにつきあうのは体力つかうのに、ちょっと目を離せば大惨事か危険行為で、親は神経使うしメンタルもやられる。
きのうはにおいがとれないので、夜中までかかってリビング中を掃除し直し、昼間グッタリしてできなかった家事をおえ、やっと眠れたのが午前2時。
きょうはハードな日だった。。燃えるような怒りを押し殺しながら、何時間もそうじしてやっと深い眠りにつく。。。
『やっと休める。。』
ちょうど気持ちよく眠りに入った1時間後、 JJが目を覚ましてゴソゴソ動きだした。
『マジか〜!!』
怒りおさえて全力で一晩中、家事とそうじして『やれやれ』じゃないの?!
また起きなきゃいけないの?!
もうメンタルと体力の限界だったので ベッドでくやし涙が止まらなかった。
おさまっていた感情が爆発し 怒りではらわた煮えくりかえる。
仕方なくJJを連れてリビングへ行き 朝までカウチでウトウトしては起こされた。
自閉症のJJに母親がなぜ怒っているか分からない。
それでもやり場のない憤りはおさまらず、6:45にJJをデイケアに連れて行くまで、ほぼ無視した。まともに相手すると手がでてしまいそうだった。
JJをデイケアに送った帰り道、車内でひとり 獣のように吠える。涙があとから後から止まらない。
両手で車のハンドルを握りしめ、運転しながら言葉にならない雄叫びがとまらない。
ノドがつぶれるまで、心の底からしぼりだした。
これまでガマンしてきた色んな感情、せつなさ、思い通りにならない人生、すべて悲しい。つらかった。
私1人でいるときくらい、自分に『かわいそう』『よく耐えてきたね』と、思いきり泣いてあげたかった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
『今までのJJの育児に、もう限界がきている』
このままでは私がつぶれてしまう。
そろそろ新たにプロの手を借りるときがきた。
JJの現状をもっと知って、効果のある対応をする時がきた。
親もJJも、発達障害育児のあたらしいステージに進まなくてはいけない。
そう思った私は、すぐファミリードクターに言語発達専門医への紹介をたのみ、市内の自閉症団体にJJが参加できるイベントやスポーツクラスの問い合わせをはじめた。
そして以前、カウンセリングでお世話になったライアンに、JJに必要な治療や教育にかかる費用の援助団体に紹介してもらえるよう、連絡。
限界をむかえたところから、また始める
つぶれた場所から、起きあがって歩き出す
希望を砕かれた日から、また幸せを求める
私の人生ずっとそうだった。
いつもすべてを失って灰になったところから、成就にむかって一歩ずつあるいてきた。
そういえばいつか相談した、出雲のサイキック姐さんが言ってた
『手を突っ込んでドブさらいしていると、泥の底に光る宝石が見つかるかもしれませんよ』
夫のギャンブル、訴訟、不妊、自殺未遂、流産、破産、失業、息子の発達障害。
人生に打ちのめされつづけた50歳。
またここから、ダイヤモンドを探しにいこう