小説家チャレンジ22日目。
高校で授業のレベルについて行かれず、小中学校で当たり前だった、優等生ステイタスを見事に失った。人生はじめて挫折、落ちこぼれを味わった。遅刻しかしてこないので、学校はもちろん家でも厄介者になっていたまゆみ。
そんな高校もロクに通っていなかった人間が、海外留学するための単位をかせぐ、という目的できゅうに大学進学を決めたので、キャンパスでくり広げられているバブル文化、コンパ、サークル、学生が高級ブランドで身を固める風潮、お立ち台のクラブシーン、どれにも興味がなく、まゆみは横浜の女子大に通いながら、バブルカルチャーに全く接点がなかった。大学では文系の授業が楽しくて、勉強するよろこびも取り戻していた。
高校時代とはうって変わって、講義にもちゃんとでて試験も受け、単位もおとさずきちんと取っていた。ほぼ別人だった。3年生になって授業量も少なくなったので、そもそも学びたいと思っていた英会話にも週5日通いはじめた。
昼間は大学の日本文学科に通い、夕方から夜間の英会話学校に行く。いま考えるとあの頃よく勉強してたな、と思う。でもどちらも好きな教科だったので、大変だったけど楽しくて充実していた。英会話の夜のクラスで、東京の大学生や、社会人のお兄さんお姉さん、既婚者ともいっしょに机を並べて勉強するのは、全く環境のちがう女子大に通っているまゆみには、すごく新鮮でたのしかった。
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人生どん底だけど、夢にむかって歩きつづけます。読んでくださってありがとう✨