小説家チャレンジ6日目。

 けさ起きたら6:50。すぐJJ送るしたくをする時間だ。きのうは朝の静かな時間に物書きしようと、アラームかけてその音で5:00にJJを起こしてしまったので、けさは目覚ましをセットしなかった。プラス昨日中、かなりの腹痛で強力なペインキラーを、3錠ものんでいたので、8時間グッスリ寝てしまった。仕方なくJJとタラちゃんを送ってから、1人ベッドルームにこもって書く。


 晴れてカナダ行きのビザがおりて「やった!」という気持ちと同時に、いよいよ海外でまったく新しい環境で仕事をする、と思ったら、自分で決めたことなのに、まゆみは急に怖くなった。あんなに海外に行きたかったのに、そのためにいろいろ準備したのに、なんだか全てをやめて、このまま日本にいたい、と思った。きゅうに実家が恋しくなり、今までの生活がなつかしく感じた。

 まゆみは大学を卒業してからも進路が決まらず、花屋でバイトしながら実家でぬくぬく生活していた。地元は富士山の見える自然にかこまれた田舎町で、父は開業医をしており、じっさい何不自由ない生活だった。ただ一見のんびりとおだやかな毎日の中で、まゆみの内心には焦りしかなく、精神がいつも不安定だった。この頃は行動がすべて衝動的で、周りが見えず、自分のことが分からないから人の気持ちも分からず、知らずに多くの人を傷つけ、迷惑をかけていた。恵まれてしかいない境遇のなかで、まゆみの内面はいつも波立ち、心のゆれが止まらず、存在としてはかなりすさんでいた。

 大学を卒業してからも、のどかな町の風景のなかで、申し分ない日々の中で、まゆみはずっと内心「ここにいちゃいけない。このままじゃいけない」という焦燥感がとまらなかった。まゆみは実家では誰も手をつけない、もともと毛嫌いしていた煙草を吸いだしていた。そしてこんな田舎町でただ1人鼻ピアスをあけている存在だった。

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みゆま
人生どん底だけど、夢にむかって歩きつづけます。読んでくださってありがとう✨