サントリーさん
乙です。藍郎です。南アに来て最初の週末にケープタウン市内を散策しているとダカーポと言われる場所を発見！
日本人からはマレークォーターと言う名前で知られているそうですが(こちらでマレークォーターで聞いても誰も知らない)現地ではブカーポが地域名としては一般的。
街並みは可愛いですが特に他に目ぼしいものがあるわけでもなく治安もよろしくない場所(観光地はどこもそうだが)なのでシグナルヒルという丘をチラッと眺めて早々に帰ろうとしていました。
その時私は男に声をかけられました。
最初は、
やれやれまた物乞いか…、
とゲンナリしましたが今までと違うのは私に対する掛け声が日本語だった事です。
無視しようか迷いましたが、とりあえず笑顔で対応。男は割と日本語が達者で意思の疎通は難なく出来るほど、
それがサントリーさんとの出会いでした。
サントリー氏はなんでも4年前に日本に二ヶ月くらい滞在したことがあるそうで会話が出来るんだとか。しかし二ヶ月にしては不思議に達者である…。
彼とはダカーポ周辺をなんとなく案内してもらいその日は別れたが、
もしシグナルヒルに登りたいなら俺をガイドに雇うといいよ。明日また来な(ニヤリ)。
私は滞在ホテルに戻ると思案しましたが翌日に行ってみることにしました。
シグナルヒルの山道は強盗が出やすいことは知っていたのと、サントリー氏に対して信用できると判断したためです。
彼の少しばかり危険な雰囲気が私に簡単には得難いユニークな経験を味合わせてくれる…、そんな香りがしたんです。
ってなわけで翌日もボカープに🚶🏻
しばらく探してみたがいないので人に聞いてみたら親切に案内してくれる。どうやらこの辺では有名人らしい。
サントリー氏は私が来るとは思っていなかったようで大変喜び、折角来てくれたなら妹を紹介したいと言います。
ついて行きましたが、、何故かその妹さんは車中泊。
妹なのになぜ車中泊やねん？どうにかしてやれよ…。
サントリー氏は事情を色々言っていたが何処まで本当の話しなのかは判別不能。
私とサントリー氏はシグナルヒルに。
壮大な自然にエモーショナルを感じました！パラグライダーは高い(2万くらい)ので次にします。
ただ、ここまでのサントリー氏の発言が少し物騒で例えば、
「大麻が欲しいか？とても質の良いものを持っている。」
とか
「あなたの身の安全は心配ない。ギャングの友達に話を通しておいた。」
とか…、
そんなこんなで彼との関係はシグナルヒルまでと思っていたのですが、その発言の中に
「来週にスタジアムで地元ラグビーチーム🏉ストーマーズの試合セミファイナルをやるんだが行かないか？」
とあったので、
行く！
と思わず言ってしまいました👶🧒
考えるまでもなく来南アして1〜2週間で地元ラグビーを観戦できる機会は普通はありません。
リスクだリスクだ、と言っていては素敵なアクティビティは手に入りません。
そして当日…。
会場は大盛り上がり！中々に素晴らしい経験でした👦
私はこれまでスポーツ観戦を全く経験してこなくてサッカー⚽️だろうが野球⚾️だろうがオリンピックだろうが一切関心を持たないでいました。ってか熱狂的なファンを見る度に軽蔑すらしていました。
彼等はなんだかやたら極右的にみえちゃって…。勝ち負けで涙を流している人を見ると不思議に非常に冷たい気持ちになります。
しかし、今はそんな自分を恥じたいし純粋にスポーツの熱気、楽しさ、素晴らしさに敬意を払うべきと考えます。
世の中は残酷なもので殺人や強盗などの犯罪や人種別の格差、紛争やら戦争やら…、暗澹たる事はなくなりません。
ただスポーツやゲームの素晴らしさは誰も傷つけず多くの恩恵を私達にあたえてくれる事です。
誰も傷付かずに戦う事が出来る。
こんなに素晴らしい物はない🥷😊
さあ！！
レッツ スポーツ⚽️🏀🏓🚴♀️🏋️♂️🥊🏄♀️🏈🏐🤺
ありがとうサントリー氏😊
で翌日。日曜なので市内を散歩していると、やっぱりサントリー氏と遭遇。
何故か彼と自動車事故で前日の試合に出れなかったらしいスター選手のお見舞いに行く事に…。
別に行きたくはなかったが、これも経験！
サントリー氏の説明によると、なんでもシナトラ選手は飲酒運転のドライバーからの追突を受けて右腕が粉砕骨折…。
選手生命が危ういらしい😥😰
負けるなシナトラ！！俺がついてる🔥
しかし、サントリー氏はミステリアスな人物である。
本当かどうかは分からんが日本に滞在していたり貧民街に暮らしながらも街中に知り合いがいて誰とでも気さくに挨拶を交わす。それが貧民街のみならず地元チームのコーチや選手、私設の一流病院の受付、マフィアやギャング…
などなど
彼を分類するならギャング寄りのチンピラなのかも知れないが彼の発言や態度には感じるものがある。
・ロシア軍によるウクライナ侵攻は酷すぎる、誰にとっても良くない未来が待っている
・若年層の失業率は想像もつかない水準にありなんとかしたいが全くどうにもならない
・(物乞いに施す私をみて)あなたは素晴らしい人だ。あなたから学ぶ事は多い
とか
私に人物を観る力があるわけではないが彼の言葉に綺麗事や嘘は(あまり)感じず、ただただ家族や地域をおもい数多くの問題に対して深く憂慮している男であるという事は分かる。
ただ無欲な善人かというとそんな事はなく事あるごとにチップを要求してきます。
彼が面白いのは私がガイドやサービスを受ける前に報酬を尋ねる度に、
「はっはっは。私達は兄弟であり友達よ！兄弟よ、金の話はするな。金なんかくだらない。そんな話は無粋で愚かだ。」
とかなんとか言いながら、別れ際に(若干)言いずらそうにギャラを要求してくるところ。
エヘヘ…あのー、ところで
って感じの表情
人って面白いものですね😎😀
彼にはラグビーの決勝にも連れて行ってもらう予定🗓️
ではまた。
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